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塩ビ管尺八の試奏 [塩ビ管尺八]


箏と塩ビ管尺八による「千鳥の曲」の前弾きをアップしました。尺八演奏はreizanです。

reizanのwebサイトで「塩ビ管尺八の作り方」を詳しく解説していますので、興味のある方は下記サイトをご覧ください。


塩ビ管尺八の持ち運び [塩ビ管尺八]

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還暦を過ぎてから持ち物に赤色が多くなりました。赤色は活力が湧いてきそうな気がします。

側面のポケットの上に塩ビ管尺八を収納するためのゴムバンドを取り付けました。結構重宝しています。

鳴き龍スポット [塩ビ管尺八]

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風呂場で歌うと上手くなった気がするといいますが尺八も同じだと思います。学校の昼休みに赤いシャッターの前で塩ビ管尺八を使って練習していますが、手前の建物との間で音が反響して良く響きます。上手くなったような気分になります。

演奏サンプルは「楫枕」の出だしの段部分です。本来のテンポより倍ぐらい速く演奏しています。

でも、録音を聴くと実際には実力以上にはなっていないことが自分でもよくわかります。

プロが吹いた塩ビ管尺八 [塩ビ管尺八]

思いがけない事が起こりました。何と何と尺八演奏家の坂田梁山さんがreizan作の塩ビ管尺八を試奏してくださいました。録音もさせていただきました。その時は誰かに聴かせるためということではありませんでしたので本気モードは入っていなかったと思います。それにしてもプロの音は凄いです。


梁山さんの講評にはお世辞も含まれていると思いますが、息の抜けが良く特に「乙のロ」(D音)が吹きやすいとおっしゃっていただき感激しました。さらに嬉しいことには、録音した音源とお名前をブログ上で公開することについてもご了解をいただきました。ありがとうございました。

小学生向け尺八 [塩ビ管尺八]

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小学校の校長先生がreizanのホームページをご覧になっていたらしく、賀詞交歓会でお目にかかったときに「塩ビ管尺八は小学生でも作れますか?」との質問を受けました。また、学校行事として実施するときには応援してほしいとの要請もうけました。地域住民が学校を盛り立てるのは当たり前ですので快諾しました。

しかし、大人用と同じサイズを作ることはできても小学生の体格では吹きこなせません。管径16mm、指孔は9mmで長さはドレミでいうとミソラシレが出しやすい1尺6寸管が良いのではないかと思っています。取りあえず指孔10mmで作ってみたのが写真の塩ビ管尺八です。

小学生向けに唄口部分を作りました [塩ビ管尺八]

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近所の小学校で行う箏と尺八合奏の正式なプログラムと尺八で演奏する候補曲の楽譜が届きました。

正式名称は「青少年育成会 芸術観賞会」だそうです。前後の挨拶などが20分、演奏が20分、演奏体験が20分という振り分けです。尺八だけの曲は1年生から6年生まで全員が知っている曲のメドレーにしました。曲目は「世界中のこどもたちが~おばけなんてないさ~春の風」です。

約200名の参加者に対して体験時間が20分しかありませんので音出しの成功体験をしてもらうだけで精一杯です。そのため急遽、塩ビ管尺八の唄口部分だけを作ることにしました。管径は小学生向けに16mm、長さは約10cmとしました。その長さでは加工しづのらいので倍の長さの両端にソケットを付け、加工後に真ん中から切り分けることにしました。

16mm管の加工治具は持っていませんが、20mm管用の隙間に板を差し込んで固定するかたちで上手くいきました。


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塩ビ管尺八の改造実験 [塩ビ管尺八]

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尺八の響きを追及していくと理想の内部構造というものが無視できなくなります。尺八というのは実は管の内部が命です。良い響きを得るためには管内が真っ直ぐになっているだけではダメで管尻と第一孔の中間ぐらいのところが一番狭くなるようなテーパーが必要と言われています。

そのままの塩ビ管尺八では上から下まで内径20mmです。塩ビ管の性質を生かして該部に熱を加えて管をつぶすことによって内径を小さくする方法がありますがreizanは好きではありません。内部にパテを塗って成形する方法も考えられますが、内部ゲージやガリ棒など竹の尺八を作るのと同じ専用工具が必要になりますので最後の楽しみに取っておきたいと思います。

そこで見た目を変えずに響きを変えられないかと、管尻に発砲スチロールを貼ったうえで小穴を開けて試してみました。響きは良くなりましたが。音程が上がるかと思っていたら予想に反して低くなってしまいました。これを改善するためには管長を短くすればOKです。少しずつ短くしながら探っていけばできないことではありません。最適な長さがわかったら塩ビ管の止水用キャップで仕上げようと思っています。

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民謡尺八サークルの人たちに聴いてもらったところ、改造後の方が深みのある音がするという感想でした。改造前の方は元気な音がするが音色としては改造後の方が良いということでした。響きを求めるとやはり管内の絞りは必要みたいです。

塩ビ管尺八の管尻改造実験 [塩ビ管尺八]

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塩ビ管尺八改造のためのパーツを買ってきました。右はキャップです。穴を開けて管尻に付け響きを変えようと思っています。

あとの二つは異形ソケットです。現物を見ていたら響きを変えるための新たな構想が湧いてきましたので、こちらの方を先にやってみました。

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塩ビ管尺八の管尻を切り落とし、異形ソケットをVP16の管でつないだものに付け替えてみました。元の内径は上から下まで20mmでしたが、異形ソケットの部分は内径16mmになっています。第一孔の指孔が変形しているのは音程合わせの為です。2回目からは適正位置に孔開けすれば問題ありません。肉を削っているのはVP管とソケットが重なっていて指孔が深くなったのを矯正するためです。

吹いてみたら音色がまろやかになっていて一瞬大成功かと思いましたが、最低音の乙ロ(D音)が情けない音でしか鳴りません。第1孔を開ける乙ツ(F音)から上の音は本当に響きが良くなっていい感じなので、次はさらに改良をして乙ロも良い響きで鳴らせるようにチャレンジしてみます。

最近は若いころのように一日に幾つものことをこなすようなムリをしないようにしています。一日の課題は一つだけに絞り、疲れたら後日に回すということでやっていますのでこの続きはずっと先になりそうです。

塩ビ管尺八の改造技術もここまできました [塩ビ管尺八]

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最近、竹の尺八よりも使用頻度が多くなっている愛用の塩ビ管尺八ですが、ある方から改造のヒントをいただき思い切って改造をしてみました。

その方法はreizanのアイデアではありませんのでここではお教えすることはできませんが、確かに尺八の音色が変わりました。

比較できるように前後のサンプルファイルを付けていますので聴き比べてみてください。雑音の部分が減って、自分としてはかなり竹の音色に近づいたような気がします。


《改造前》


《改造後》


reizan式塩ビ管尺八の作り方は下記サイトで紹介しています。なお、今回の加工は含まれていません。

このサイトのリンク集では、塩ビ管尺八の作り方を紹介している他のサイトにリンクを張っています。比較していただくとreizanのものが2番目か3番目ぐらいに詳しく親切な解説をしていることがわかると思います。



指孔に関する偶然の発見 [塩ビ管尺八]

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ひとに頼まれた塩ビ管尺八を作っていたら、ドリルの刃先が陰になっていて第4孔の位置が横に少しそれてしまいました。音程は問題ありませんが曲がったった胡瓜のように見た目で嫌われそうです。しかたがないのでもう1本作りました。

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《4孔のずれた尺八を吹いた後の指先》


最後の仕上げをして2本を吹き比べてみたら音量や音色はどちらかというと失敗作の方が良い感じでした。そして、その時に新しい発見をしました。

第4孔は人差し指で塞ぎますが指の短いreizanの場合は細くなっている指先の方で押さえる感じでした。それが人差し指の第一関節寄りの肉厚のある方に移ったため運指をするうえで都合がよくなりました。思わぬ効果です。

新しいヤスリ&8時ちょうどのあずさ2号 [塩ビ管尺八]

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JR東日本「大人の休日倶楽部」の会員割引切符を使って小旅行をしました。指定エリア内一日乗り放題で1,500円は格安です。

エリアは、北は埼玉県の熊谷、東は千葉県の成田空港、西は奥多摩や神奈川県の平塚、南は千葉県の木更津や神奈川県の久里浜までの広範囲です。普通運賃では成田空港-久里浜が片道2,520円です。これを往復しただけで5,000円を超えてしまいますので安さ加減がわかると思います。

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今回は赤羽と新宿を訪ねました。新宿では東急ハンズに寄って工作材料を買いましたが、その際に新しいヤスリを見つけました。

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「木工クラフトやすり」といいます。木や樹脂の荒削りができるということです。reizanが惹かれたのはその形です。塩ビ管尺八を作るとき、管の内部を削ろうとすると残さないといけない縁の部分まで削れてしまうため今一歩踏み込めないところがありましたが、このやすりなら内部だけをガリガリ削れそうです。

帰宅後、早速使ってみましたところGOODです。更に音色が良くなりました。いつも進化形のreizan式塩ビ管尺八という感じです。


ところで、帰宅のため新宿駅のホーム行ったら線路の向こうのホームに出発待ちの「あずさ25号」が停まっていました。「8時ちょうどのあずさ2号で・・・」というフレーズが頭に浮かんできます。この歌に関して、reizanはずっと、20時新宿発の列車に乗ったのだと思っていました。恋人と別れた傷心の人には夜の闇につつまれた車窓が似合うと思いこんでいたからです。

でもこれはreizanの思い違いでした。出だしから、「明日私は 旅にでます   あなたの知らないひとと二人で」と歌っていますから、本人はルンルン気分だったんですね。歌詞を読み返してみてかなり残酷な歌だということがわかりました。


この歌ができた当時は上り下りともに1号車から採番していましたが、今は下りが奇数、上りが偶数と決まっていますので、新宿駅発下り「あずさ2号」というのは見ることができなくなりました。

塩ビキャップで唄口を作ってみたら [塩ビ管尺八]

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塩ビ製キャップを塩ビ管尺八の管尻に使ってみる予定でしたが、現物を見ていると縁のR(カーブ)が顎当たりに使えそうな気がして方針を変更してチャレンジしてみました。

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結果はかなり悲惨な状態になってしまいました。これでは修正も不可能です。原因は、VP管がキャップの奥まで届いていないためでした。よく見ると構造的に完全に奥まで差し込むことはムリでした。名案と思ったのですが残念でした。

もう一本作ったらやはり隙間ができましたが、かろうじて唄口として使えるものが出来ました。それにしても歩留まりが悪すぎるので常用は諦めました。また、構造上顎当たりの下り角度が0°になりますが自分には合わなかったので結局5°下りに削りました。あまり意味のないことやってみたのかもしれません。

塩ビ管尺八が揃いました [塩ビ管尺八]

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生涯大学校の民謡クラブで使うため1尺4寸から1尺9寸までの塩ビ管尺八を作っていましたがようやく出来上がりました。前列は右から1尺4寸~1尺8寸管で後列左に隠れているのが1尺9寸管です。

今回は1尺6寸管と1尺8寸管以外が新作でした。新作についてチューナーで筒音(指孔全閉)の音高を確認したところそれぞれ20セント(半音の100分の20)前後低めでしたので管尻を少し切り落として調整しました。

仕上がりは、すべての管がほぼ正律で同じぐらいの音量で鳴るように出来上がりましたので一応満足できるレベルだと思います。

管の回りに貼っているのは剥離式の塩ビシートです。竹管の場合はそれぞれの意匠の違いを見て管を特定しますが、塩ビ管の場合は外見だけではそれぞれの違いが分かりません。

実際の場面では、三味線の方から曲名と管長を言われたらすぐに尺八を構えないと間に合いません。悠長に管の長さを比較して選ぶということはできません。そこで三種類の色の使い分けで見分けるようにしました。同じ色同士は約9cm違いますので取り間違えることはないと思います。

塩ビ管尺八が実用新案登録されていました [塩ビ管尺八]

塩ビ管尺八の自作を応援しているreizanとしては気になる実用新案がありました。平成14年に登録された実用新案登録第3090632号「塩ビ管尺八」です。

20mmの塩ビ管とソケットを使って安価で正確な尺八を作るというアイデアのようです。これで塩ビ管尺八を自由に作れないということでは困りますのでちょっと調べてみました。

結果は大丈夫でした。平成16年法改正以前に出願した実用新案の存続期間は6年間(法改正以後は10年間)ということでした。従って存続期間を過ぎていますので現在は全く気にする必要がないようです。


資料ページに直接リンクできませんでした。関心のある方はここから入って、「塩ビ管尺八」で検索してください。



ガラスの尺八 [塩ビ管尺八]

ガラス製の尺八があるというのを噂では聞いていましたがYou Tubeで初めて見ることが出来ました。


この尺八はガラス製品のメーカーとして有名なハリオグラス社製です。同社のサイトに詳しい解説がありました。11人の熟練した職人が3か月かけて手作りで製作したものだそうです。単純に計算すると人件費だけでも1千万円を越してしまいそうでですが、同時に11人が関わることはできないはずなので平均3名で3か月かかったと考えると3百万~5百万円ぐらいの計算になります。竹管の良いのが10本は買えます。

ガラスの尺八製造工程を見ると、管の内径は20mm、肉厚は3mmで塩ビ管尺八と同じです。ガラスで作るのはメーカーの技術を示すためで良い楽器づくりにチャレンジということではなさそうでした。


塩ビ管尺八を7孔に改造 [塩ビ管尺八]

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愛用の塩ビ管尺八を5孔から7孔に改造しました。第3孔と第4孔の間の補助孔(黒矢印)はφ7、第1孔脇の補助孔(黄矢印)はφ4です。孔を開ける位置を間違えると悲惨なことになりますが、運よく一発で決まりました。

何故上手くいったかというと、ネットの情報を活用させていただいたからです。この中に参考にした情報があります。そのまま使ったわけではありませんが大変参考になりました。

この記事を書いていて気づいたのですが、横山横山さんのエンカ尺八の作り方は閲覧できなくなっていました。Eメールで申し込んだらPDF6ページの資料を提供していただけるようです。その結果、ネットで検索できるものとしてはreizanのサイトで紹介している作り方が一番詳しくなりました。

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改造した理由は、来年2月に開催される生涯大学校の芸能発表会で、隣のクラスの琴古流の方と一緒に、reizan作の塩ビ管尺八で尺八二重奏をすることになったからです。曲目は「コンドルは飛んで行く」です。この曲にはツの半音(琴古流ではツのメリ音、E♭音)やハの半音(琴古流ではリのメリ音・ヒのメリ音、B♭音)がたくさん出てきます。これを5孔で演奏するとハーモニーが怪しくなり易いので7孔にしました。

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前奏もつけることにしました。

(英語版)塩ビ管尺八の作り方 [塩ビ管尺八]

動画による英語版の「塩ビ管尺八の作り方」がYouTubeにありました。

http://www.youtube.com/watch?v=KRkoKrCLJCY&feature=related モラードさんの一尺八寸管

ご本人による解説音声がついています。reizanの苦手な英語ですが聞き取り易い発音なのでなんとなく意味がわかります。

終わり近くで音高が表示されます。Ro=D、Tsu=F、Re=G、Chi=A、Ri=C(都山流ではHa=C)までは尺八愛好家にとっては常識の範囲です。が、5th(back)=Dは初耳です。どういう意味なのかわかりません。研究してみようと思います。

16ミリ塩ビ管尺八用の治具 [塩ビ管尺八]

40年以上民謡尺八をやっている人から、小学校の邦楽授業のボランティアをするので塩ビ管尺八の作り方を教えて欲しいとの相談を受けました。

reizanとしては望むところですから直ちに快諾し、取りあえず
  1. 身体が発達していないので、通常の20mm管よりも、細い16mm管が良いこと
  2. 指も細いので、指孔も通常のφ10~11mmよりもφ9mmぐらいが良いこと
  3. 音出し体験用に、頭部管だけのものもつくった方が良いこと
などを説明しました。相手の方は経験のある方ですからreizanの話をよく理解してくれて16ミリ管でいくことになりました。

そこで、治具のイメージ図を描いてみました。実際に使うときはこれを板に取り付け、作業箱に載せて加工作業をします。
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《全体像》

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《頭部》
点線の鋸を入れる位置はこれから検討していきます。

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《頭部の隠れている部分》

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《脚部の振れ止め》

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《必要な木材の寸法と数量》

「30×30×600」と「30×60×600」の市販の角材を1本ずつ購入すると二組の治具が作れそうです。
また、楽しみが一つ増えました。


東京でヤスリの買い物 [塩ビ管尺八]

東京に出かけた際に、ドイト後楽園店で、生涯大学校の学生の知人から頼まれていたヤスリを買いました。

ドイトはJR水道橋東口から出て、東京ドームシティ・アトラクションズ方向に歩いた先にあります。ビルの1階と地階が店舗になっているのですが、なんとそのビルは講道館でした。

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購入したのは壺竹社製の「木彫工芸ヤスリ」の平と半丸です。塩ビ管尺八の唄口加工に使うのが目的です。

うたい文句の「5倍のスピードでカンナの仕上がり」は本当です。このヤスリで、唄口のエッジ面や顎当たりを削ると切削面が見た目平滑になりますので、仕上げヤスリは不要です。

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残念なことに、このヤスリはreizanの住んでいる地方のホームセンターには置いていませんでした。ネットショッピングということも一瞬頭をよぎりましたが、ネットでの購入には問題点があるので止しました。

平ヤスリの方はネットでも問題ないと思うのですが、半丸の方はそうはいきません。1本1本の出来に差が有るからです。半丸の命である弧のカーブが均一ではないのです。

出来の悪いのに当たると思ったような加工が出来ません。そこで、東京に出たときに探してみたという次第です。

(後で調べたら、ネット上では扱われていないようです。)

店には半丸が5本ありました。reizanの見た目では、全くダメなものが3本、均一な弧を描いているがRが大きすぎるものが1本、そして、使えそうなものが1本でした。勿論、一番良いものを求めました。


25ミリ塩ビ管尺八の試作 [塩ビ管尺八]

最近思いついた25mmの塩ビ管尺八を実際に作ってみました。これですと管の外径が32mmになりますので持った感じは竹製に近くなります。(一般的な20mm管の場合は外径が26mmで、竹製では有り得ないぐらい細身です。)

その分、唄口に使うソケットの外径も大きくなって40mmにもなります。これではちょっと吹きづらくなってしまうので、25×20の異径ソケットを使うことにしました。そうすると唄口のサイズは20mm管を使った場合と同じになります。

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上の写真では、左側が唄口、右側が管尻になります。

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管尻は二重構造にしてみました。というか、内側の管を切りすぎて音程が高くなったので外側にカバーをして音程を下げたというのが正直なところです。

正律の1尺8寸管の「ロツレチハ」は、
ロ=4D、ツ=4F、レ=4G、チ=4A、ハ=5Cですが、今回の試作品では、
ロ=4D、ツ=4E、レ=4F#、チ=4G#、ハ=4B(マイナス20セント)
になってしまいました。

筒音の「ロ」音だけが合っていますが、あとはほぼ半音低くなっています。管尻をさらに延ばしてロ=C#にし、「ハ」音を20セント高くすると1尺9寸管が出来るかもしれません。

次のチャレンジでは正しい孔位置を探します。




塩ビ管尺八用の治具を作っています [塩ビ管尺八]

40年以上民謡尺八をやっている人から頼まれてφ16mmの塩ビ管尺八製作用の治具を作っています。

近くの小学校の生徒さんに尺八演奏の体験をしてもらうのだそうです。その方からはφ20ミリ用の治具の依頼を受けたのですが、小学生だったらφ16mmの方が良いことを説明して、このサイズのものを作ることになりました。

依頼を受けたのが3月ですから半年が過ぎてしまいましたが別に放置していたわけではありません。自分で使うものは見栄えに拘りませんが、人手に渡ってしまうとなると誰が見ても後ろ指指されないものを作りたいわけです。手順を間違えると仕上がりに影響しますので、こういう作り方しかないだろうという考えが固まってようやく着手しました。

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《塩ビ管尺八製作用治具》 

治具の右側が唄口側になります。一段低くなっているところに唄口に使っているソケットが収まります。

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あとは、唄口をカットするための鋸道をつけてやると完成です。鋸道は墨の上を垂直に切り下していかなければなりません。
一番気を使う作業になります。引き渡しは3日後ですので一旦頭を冷やしてから最後の作業にかかることにしました。 

 

 塩ビ管はこんな感じで収まります。
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DVD保護ディスクで塩ビ管尺八の音色向上 [塩ビ管尺八]

先日のブログで報告した50枚入りDVDケースの活用に関して、そのうちの一つを実際にやってみました。

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それはDVD保護用の透明ディスクを塩ビ管尺八の管尻に貼り付けるというものです。

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このディスクには、プロテクト・ディスクという刻印があります。

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趣味の尺八サークルが出演する演奏会がありましたのでそこで使ってみました。
本番前のリハーサル室で、仲間の皆さんがこれに気づいて「何ですか。」と聞いてくるので、「尺八スタンドです。」と冗談で答えてちょっと音出しをすると、誰もが音の良さに驚きの声をあげました。
 
しかし、その部屋は異常に反響の良い部屋でしたのでエコーが利きすぎているせいかもしれません。ただ吹いてみただけでは共鳴板としての効果が出ているのかどうかわかりません。

そこで、reizanが吹いている途中で、聞いている人にディスクを摘んでもらったり放してもらったりしました。その後で感想を聞いてみたら、
  • 手を放すと音が大きくなる
  •   〃   音がまろやかになる
ということで明らかに効果があるようです。本番の演奏もこれでばりばり吹きました。

しかし、帰り支度をしているときにディスクを物にひっかけてしまって接着が外れてしまいました。お蔭で、確実に接着する方法を探すという楽しみが一つ増えました。

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半音違っていたわけ [塩ビ管尺八]

朝目覚めた時に2年来の疑問が解けました。こんな日は一日良い気分で過ごせそうです。

どんな疑問かというと、それはreizanが見立てた音程が半音違っていた理由は何故かということです。

reizanが習いに行っている尺八の先生のところでは気分転換のため、2、3月ごろにカラオケ尺八の会をしています。

生徒が演奏したい曲の楽譜(尺八譜)を持ってきてカラオケの伴奏で演奏するという催しです。

初めて参加したとき、カラオケを流してそれを聴きながら先生がキーコントロールをしてくれるというやり方でした。尺八吹きはほとんどが相対音感ですから一発で決まるということがありません。

この時間は無駄だなと思ってreizanなりに対策を考えたのが、原曲のキー(YouTubeなどを聴いて取得する)と、ネット上に公開されているカラオケの原曲キーの数値から、カラオケのキーを割りだし尺八譜との音律の差が上下いくつになるかを計算して、それをキーコントロールに反映させるという方法です。

考え方は間違っていないはずですが、2年前に初めて実践したとき、予め計算していたキーコントロール値がほとんどの曲で半音違っていました。

自宅で計算しているときはこれで良しと思っていたのですが、実際にカラオケの音と合わせると半音違っていました。reizanの耳にも実音のピッチが合っていないことがはっきり聴き取れました。こんなはずではなかったのにと悔しい思いをしましたが、なぜそんなことになったのか理由がわかりませんでした。

それが2年後の今、ふとわかったのです。

それは尺八に原因がありました。

原曲のキーを確認するときに尺八を吹き合わせますし、s8Tunesというフリーソフトを使って原曲のキーを変えてカラオケのキーを再現し尺八で吹きあわせをしてピッチが合っているかどうかを確認します。

その時に使っていた自作の塩ビ管尺八が問題の原因でした。塩ビ管尺八自体はプロの演奏家の方から褒められるぐらい音程が良いのですが、ピッチがA4=440HzでA4=442Hzで演奏されたものに比べて半音の約100分の7ほど低くなるのが一つです。

もう一つは、尺八が冷えているときはピッチが下がるということです。これは塩ビ管でも真竹の尺八でも同じことで、尺八を吹く人は誰もが経験して実感していることです。
しばらく吹いて管内が温まってくるとその管本来のピッチになるのですが、いきなり手に取って吹いたときはかなり低めのピッチになっています。

カラオケ尺八の会の本番が2、3月ですからキーチェックの作業は1月の寒い時期です。尺八で確認するのはパソコン作業の合間のほんの一瞬ですから、尺八は常に冷え切ったままです。
くわえて、尺八は顎を前後することで1音半ぐらいのポルタメントができる楽器ですから、意識しないうちに尺八を操作して半音違った運指で合わせてしまっていたものと思われます。

こういう不利な条件を考慮せずに、ただ手軽だからという理由で塩ビ管尺八を使ったのも間違いのもとでした。

これからは、耳コピ・ソフトを併用し、A4=442Hzの竹管をよく吹き温めてから確認しようと思います。


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塩ビ管尺八のアイデア [塩ビ管尺八]

インターネットで尺八関係のサイトを見ていたら、尺八の内径の話がありました。

尺八を上から覗くと直径2㎝ぐらいの筒になっていますが、下までずっと同じではなく途中で細くなっていき、1尺8寸管の場合は下から10㎝ぐらいのところが一番細くなっています。

真竹で作る尺八の場合は、漆と砥の粉を混ぜた地というものを管内に塗って内径の調整をしています。そのことは前から知っていたのですが、塩ビ管尺八ではその例を訊いたことがありません。

しいて挙げれば、細くしたい部分に熱を当て、そこに圧を加えてつぶすようにして内径を細くするといういうやり方がありますが、外観が汚くなるのでreizanは好きではありません。

それで諦めていたのですが、ネットに、上からの位置ごとに内径を書いてくれている資料がありまして、それを見ていたら最高に狭いところで直径15㎜強で大半は16㎜大です。そこで閃きました。

普通、塩ビ管尺八は内径20㎜のTS管を使いますが、途中の部分を内径16㎜のTS管にすれば良いのではないかと思いついたのです。

塩ビ管は誤配管を防ぐために直接はつながらない構造になっています。20㎜管に16㎜管を差し込んでつなごうと思っても無理なんです。

何故なら、管の肉厚が3㎜だからです。このことにより16㎜管の外径は22㎜となりますから20㎜の穴には絶対に入りません。(内径20㎜の上のサイズは25㎜ですが、20㎜管の外径が26㎜となるためこれも入りません。)

それでもつなぎたい場合はありますから、その為に用意されているのが違径ソケットです。

違径ソケットは差込みを容易にするため内部にテーパーをかけて入口を少し広めにしています。その為、違径ソケットの16㎜側の外径は30㎜近くになります。(この部分を指で挟む場合これはありがたい数字です。真竹の尺八の場合、外径35㎜前後が一般的で、reizanの細身の尺八が30㎜ですから真竹の尺八に近くなります。)

でも指孔の位置が上手く配置できるかどうかが問題ですので、手持ちの塩ビ管尺八の指孔の位置を参考にしながら図面を書いてみました。

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ぎりぎり指に干渉しない状態でいけそうです。あとは、管の内径が細くなるとその分長くしないといけませんので第1孔の位置は変りそうです。

管尻は20㎜管が少しはみ出すことになっていますが、20㎜管を差し込まなかった場合は管径が大きくなりますからそれで差込み不要となったらラッキーです。

これでしばらくは遊べそうです。


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