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三味線の勘処 [番外]
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民謡サークルでチャレンジすることになった外国曲が五線譜で書かれていたので三味線のパートを文化譜に書きなおすための換算表をExcelで作ってみました。
三味線の絃は3本で顔に近い方の一の糸が一番音が低く、二、三と順に高くなります(なぜか記譜は逆順になります)。ギターのようなフレットはありませんのでジャストポイントを押さえなければなりません。その位置を勘処(かんどころ)といってネックや棹のつなぎ目からの位置関係で1番がどこ、2番がどこと決まります。この表では一行目が勘処の番号です。
勘処の3番と4番の間に「#」、9番と10番の間に「♭」が使われていますが、これは12進数にするための工夫です。これによって1番と11番はオクターブ違いの同音になります。
調弦の種類はいくつかありますが、主なのは「本調子」「二上り」「三下り」です。換算表の0番は開放絃を表していますのでそこを見ながら読んでください。「本調子」は調弦の基本で一の糸からD・G・D(三の糸は8va.)とします。例えば一の糸の2番の勘処を押さえて弾くとEの音が鳴ります。
「二上り」は本調子から二の糸が1音(半音2つ分)上がりますのでD・A・Dです。
「三下り」は本調子から三の糸が1音下りますのでD・G・Cとなります。
五線譜で書かれた三味線譜でも必ず調子が指示されていますので、それに応じて換算表を見ていくと五線譜から文化譜への書きなおしが可能です。なお、同じ高さの音を他の糸でも作れる場合が多々ありますが、最終的に選択するのは運指の一番楽な勘処です。
2010-04-30 05:50
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