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実音楽器の尺八と移調楽器の尺八
西洋楽器の管楽器には実音楽器と移調楽器があります。筒音がC(ド)の楽器を実音楽器といいますが、筒音がB♭(シ♭)とかE♭(ミ♭)とかF(ファ)などC(ド)以外のものは移調楽器と呼びます。移調楽器ができた経緯は、昔、半音の機能が十分でなかったときに半音の操作が少なくて済むように筒音の高さを変えたものを作ったのがその始まりと言われています。
一方、いろんなキーの楽器が合奏するときにすべてを実音楽譜で表記したら移調楽器を演奏する人は運指と音高の関係を常に修正しながら演奏しなければならず大変です。そこで筒音をC(ド)と見做して楽譜どおりに演奏したら修正された音高になるように調整された移調楽譜というのがあります。。
例えばB♭管でC(ド)の音を出す為には、筒音がシ♭ですから五線譜の下第一線ではなく2律上の下第一間に音符を書きます。つまり、ドレミのレの運指をしたら2律下のドの音が鳴るという仕組みです。移調楽器奏者はこの移調楽譜を見ながら演奏することで読み替えの負荷がなくなります。
尺八の場合も一尺八寸管をD管と言ったり一尺六寸管をE管と言ったりすることがあります。しかし西洋楽器と尺八ではその意味がちょっと異なります。
一尺八寸管の楽譜を五線譜で表わす場合、乙ロは下第一間に書かれます。楽譜がD(ドレミのレ)で尺八の音高も同じです。つまり一尺八寸管用の五線譜は実音楽譜で書かれているのです。
しかし尺八は原則として管長が一寸変わるごとに半音ずつ音高が変わりますからこれをすべて実音楽譜で書かれていると実際にはほとんどが演奏困難になりかねません。
ではどうすればよいかというと、先ずは五線譜を見て一尺八寸管の実音演奏ができるように慣れるまで練習が必要ですが、あとは使用する尺八の管長に応じて一尺八寸管の運指をしたら目的の音高になるように五線譜を移調しておけば良いのです。
三曲で使用するのは主に一尺八寸管と一尺六寸管ですから練習によってどちらも実音楽譜で吹ける方もいらっしゃるようですが、一尺八寸管以外は移調楽譜でということにした方が覚えることが少なくて済みますから楽だと思います。
春の海の箏譜の末尾にメロディーパートの五線譜が有りますが、これは実音表記です。
ヴァイオリンやフルートで演奏するときはこのままで良いのですが、一尺六寸管で吹くとなるとちょっと辛くなります。
一尺六寸管の尺八の場合は、(一尺八寸管で五線譜が吹ける前提のうえで)次のような移調楽譜の方が演奏が楽になります。
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