溝蓋の型枠

頼まれて、U字溝のコンクリート蓋を作るための型枠を作りました。依頼主は今までにも溝蓋や駐車場の車止めを作っていたようですが、その型は引出し型の箱の各辺をビス止めしたもので一個作るごとにビスを外し、また止めるということを繰り返していたため型が長持ちしないと聞いていました。

そこでreizanらしいところをお見せしようと思って作ったのが写真の型枠です。底板と長辺の側板1枚をビスで固定されていますが、他の3枚はフリーにしています。また、短辺の2枚はそれだけで自立するように支えも取付けています。

そして、最大の特徴は型枠を取り囲むように一回り大きい枠を作っていることです。側板を置いたら固定した側板と一方の短辺に外側の枠をぴったりくっつけ、他の２辺と周りの枠との間にできた隙間に木片を差し込み側板を固定するようにしています。こうすることでビスを付けたり外したりという面倒な作業から開放されますし、型持ちもよくなると思います。

もう一つ工夫したのは底面の段差です。これは出来上がったときに蓋のずれ防止のための段差を形成するものです。reizanはこれを逆コの字形に配置しました。このことによって施工現場にあった直角に曲がっているところにも対応できるようになります。さりげない工夫ですが自分のなかでは気に入っています。