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ピアノの楽譜から箏譜に直す方法 [音楽理論]

「ピアノ譜を箏に直す」という検索ワードでこのブログを訪ねてこられた方がいらっしゃいました。リクエストにお応えして手順をご紹介します。素人のreizanが考えたものですからもっと良い方法があるかもしれませんが一つの参考としてご覧ください。

003.JPG

例題は、よく知っている人がピアノソロ用にアレンジしたドリカムさんの「LOVE LOVE LOVE」です。それをreizanが箏譜に書き換えました。

楽器の構成は、調絃の異なる普通の箏が二面と、低音部を担当する「17絃」(これが楽器名です。)です。

《前奏の部分》


箏譜はタブラチュアーです。音の高さではなく絃の順番を表す数字を使います。一絃から十絃まではそのまま漢数字で表します。それ以降は、箏の場合は11=「斗」(と)、12=「為」(い)、13=「巾」(きん)と書き、17絃の場合は十までは漢数字で11絃以降は下一桁だけとって算用数字で1、2、3、4、5、6、7と表します。

結論から先に書きますと「LOVE LOVE LOVE」の箏譜の調絃指示は次のとおりです。これはオリジナルと同じキーです。ただし、サンプル音源では尺八奏者の方が自分の1尺8寸管と合わせたいというリクエストで下記から全体を半音下げた調絃になっています。

第一箏の調絃は、「一=4F#、二=4G#、三=4A#、四=5C、五=5C#、六=5D#、七=5F、八=5F#、九=5G#、十=5A#、斗=6C、為=6C#、巾=6G#」

第二箏の調絃は、「一=4C、二=4C#、三=4D#、四=4F、五=4F#、六=4G#、七=4A#、八=5C#、九=5D#、十=5F、斗=5F#、為=5G#、巾=6C#」

17絃の調絃は、「一=1G#、二=1A#、三=2C、四=2C#、五=2D#、六=2F、七=2F#、八=2G#、九=2A#、十=3C#、1=3D#、2=3F、3=3F#、4=3G#、5=3A#、6=4C、7=4C#」

ちょっと逸れますが、箏・17絃を調絃するときは、いつもの三分損益法で調絃してはいけません。面倒ですがチューナーを使って一音ずつ平均律に合わせます。

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「家庭式」で書いた楽譜です。縦に読みます。縦の一列ごとがパートに分かれています。横向きの二重線のあいだに挟まれた四つの四角のそれぞれが1拍です。途中の仕切り線が半拍の境目を表しています。

第一箏を見てみますと、最初の「三」が四分音符で1拍。次の「一、二」は半拍のますの中に二つの音が順に書かれていますのでそれぞれが十六分音符で合わせて半拍になります。その後の「三、四、五、六、四」がそれぞれが半拍なので、ここまでで1小節になります。

第二箏の2拍目の頭は休符で半拍休みになります。4拍目の頭の三角形に点は延長記号で、前の「六」が1拍半になります。5拍目は四分音符ですが「四、八」を同時に弾きます。

これを「正派」の書き方にすると下のようになります。箏譜の書き方としてはこのほかに「山田流」の横書き譜があります。いずれもタブラチュアーの数字譜(タブ譜)ですが音の長さの表し方にそれぞれの工夫があります。

003.JPG


さて、ピアノ譜を箏譜に直す方法です。

13絃の音域はreizanの実測では、3Cから6Dまで楽に出せます。小柱を使えば高いほうは7Cぐらいまでできないこともありません。17絃は可動式のねじと柱を併用しますので音域幅の調整が可能です。普通に使うのは2Cから4Eぐらいが多いようですが、下は1Gも可能です。

箏と17絃を合わせた音域が1Gから7Cぐらいで、88鍵のピアノの音域が0Aから8Cですから、上下に1オクターブずつぐらい足りないところがありますが普通にアレンジされたピアノソロならほとんどが箏・17絃でカバーできます。

まず、五線譜上の一番高い音と一番低い音を見つけます。次にチェック表を作ります。白紙の上のほうに横線を引きます。それから1センチ間隔ぐらいで平行線を引けるだけひきます。平行線の左端から1センチぐらいのところに縦線を1本だけ引きます。

一番上のコの字形になったところに一番高い音の記号を書きます(例えば、「6G#」のように)。それから下に最低音(例えば、1G#)までを半音刻みで書いていきます。これがチェック表です。足りなかったら紙を足して全音域をカバーします。

準備が出来たら、五線譜の最初から全部の音の数をチェック表のそれぞれの音の高さの欄に記入していきます。これが終わるとすべての音が均等に使われていないことが一目瞭然です。よく出てくる音を開放絃にとってやったとして、それ以外の音が押し手でカバーできるかどうかを考えます。


次に、箏・17絃への割り振りです。ベースラインは17絃にという原則で割り当てますが、絃が足りないときは高い音を箏にまかせます。

二面の箏への割り振りは、原則として、高音を一箏に低音を二箏にという感じにします。ただし、二箏が内声だけになると演奏者としてはつまらないので二箏にも少しメロディーを担当してもらうように配慮します。

また、一人では弾けないフレーズを箏二面に分けるときには弾けない音だけを相手に任せるのではなく、それぞれがテンポ感を感じられるように音数やリズムを考えることも必要です。

一応、譜割りができたら実際に弾いてもらって、演奏困難なところを微調整して完成となります。

≪終りの部分≫

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