SSブログ
ブロングランキング参加中
ブログ村テーマ ライフスタイルブログ
ブログ村テーマ 和楽器の友集まれ!
ブログ村テーマ 旬の食材で作る料理&レシピ・食べ物

スポンサードリンク

 

「春の海」の琴古譜を作ってみました [尺八の勉強]

reizanが所属している趣味の民謡尺八サークルでは、reizanだけが都山流でほかの方は皆琴古流です。
といっても、使っている音符が琴古流というだけでゴマ譜の読めない方が多数を占めています。

そのような方たちと一緒に遊ぶ際に解決しないといけない点が音価(音の長さ)の表し方です。
reizanが譜面を作る際に市販の琴古流民謡尺八譜の書き方に倣ってやろうとすると、音符の一部に同名異音があってややこしいうえに、音価の表し方も都山流に似ているのですが微妙に変えてあるので、その二つを気にしながら作っていくのは大変です。

都山流でやってしまうと簡単なのですが、自分の流儀を押し付けるようになりますからそれはできません。
そんなことを気にしているときに見つけたのが田嶋直士さんの「尺八入門」という本です。その本のなかの尺八譜は1拍を基準に書かれています。

五線譜で音符を書くときに、1拍未満の音符を連桁で1拍ごとにまとめているのと同じ方法です。逆に1拍より大きい音符はありません、2拍の場合だったら1拍の音符が二つという表記の仕方です。
これだとルールは簡単ですから初心者の人にも受け入れやすそうだし、ベテランの人もすぐに馴染めると判断して、reizanがこのサークルのために作る尺八譜はこの1拍基準の記譜法で作っています。

サークルでは、年が明けて最後の演奏会が済むと次の年度に練習する曲の選定が話題に上ります。
毎回出てはボツになっているのが「春の海」です。今まで反対してきたのはreizanです。

自分でもまともに吹けないのにお世話できないというのが正直なところです。
しかし、別のグループで学校ボランティアの手伝いをさせてもらうなかで「春の海」の演奏をせざるをえなくなり、必死で練習した結果なんとか合奏できるようになりました。

一つの障害がはずれましたので皆さんがやる気があれば今度は取り上げても良いかと思っています。
その時が来るときのために1拍基準の記譜法で「春の海」の音譜を作りました。音符は琴古流のものです。
このぐらいのボリウムですと二日でできるようになりました。

箏のパートが青色になっているのはモノクロ・プリンタで印刷したときに尺八パートよりも薄い色で出力するためです。

この曲は著作権フリーになっていますのでブラインドを掛けずにアップします。

春の海.png
《画像左クリックで拡大、←クリックで戻る》

これを作って勉強になったのは、都山流公刊譜と琴古流の譜では音価の違う音符がかなりの数あることです。五線譜で書くと唯一のものになるはずですが、「半拍の音と半拍の休符」を「1拍の音と息盗み」で表すような違いがあります。
どちらかが原曲と異なっているはずですが、実際の演奏ではほぼ同じように聞こえるかもしれません。

今回は琴古譜をベースにして、都山流公刊譜や宮城社箏譜に併載されている五線譜と照らして明らかに間違っているところは訂正しました。


共通テーマ:趣味・カルチャー
スポンサードリンク

ブログランキングに参加しています。
更新の励みになりますので応援よろしくお願いします。
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。