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「アイスクリーム」と「アイスクリン」 [音楽理論]

タイトルは「アイスクリーム」ですが今回は料理の話ではなくて音楽の話です。

尺八の音譜(楽譜)は、三曲の場合はほとんど公刊譜を購入します。その他の楽曲(歌謡曲、ポップスなど)の場合は手持ちの楽譜集(五線譜書き)を縦譜に書き直しています。

そして楽譜集にないときは耳コピをします。でも、なかには耳コピしにくい曲もあります。そんな時はYAMAHAの「ぷりんと楽譜」から購入します。

http://www.print-gakufu.com/ ぷりんと楽譜

reizanはネット経由クレジットカード支払いで購入し自宅のプリンターから出力していますが、コンビニのマルチコピー機でも購入できるようです。

笠置シズ子さんの歌唱で有名な服部良一さん作曲の「東京ブギウギ」を趣味の民謡尺八サークルの皆さんと演奏しようと思ったのですが、手持ちの楽譜集になくて、reizanにとって耳コピしにくい曲だったので「ぷりんと楽譜」を利用しました。

東京ブギウギ_0001.jpg

楽器別にたくさんのアレンジがありますが、楽譜サンプルを開いてみて2番目の「メロディー」の分を購入しました。価格も一番安くて162円でした。

東京ブギウギ.png
《画像クリックで拡大、←クリックで戻る》

楽譜を見たら五線譜の上に次のような表示がありました。
スウィング.jpg
五線譜で左のように書かれているところは右のように演奏してくださいという指示です。縦譜の場合に言葉で「軽くはずむ」と書かれているのと同じ意味です。

スウィングしてくださいということなのですが、70代、80代の高齢者の方にとってはちょっと苦手な部分みたいです。

そこで、リズムを言葉で理解してもらうことはできないかと考えてみました。
4文字で、「〇ーー△」のように、2文字目と3文字目が長音になる言葉が良いのですが、見つけきらなかったので「クリーム」という言葉を使うことにしました。

これの前にアイスをつけて「アイスクリーム」です。この言葉が使えるのは、物売りのときに「アイスクリン」と短縮形で使われたことがあったからです。
世の中に存在しない言葉で説明しても混乱を招くだけですから、ここは慎重に選びました。

楽譜のイントロの部分は次のようになっています。

アイスクリン.jpg
1小節の中に同じフレーズが繰り返されていますから2拍目までが出来れば全部ができることになります。

♭が三つもついて面倒そうですが、縦譜に直したら運指を表すタブ譜になりますのでその点は心配ありません。
問題はリズムです。

基本的なことですが1拍の長さ(時間)はすべて同じです。このことを忘れるとぐちゃぐちゃになってしまいますから、ずっと意識しておいてください。

1拍目は3連符ですから、音符1つの長さは3分の1拍です。この3つの音符に「アイス」の言葉を当てます。
「アイス」と発音するときに、「アイスー」とか「アイース」とか「アーイス」と発音をする人はいないと思います。1拍の時間の中で普通に「アイス」と発音すれば3連符になっているのです。

2拍目をスウィングしないで普通に演奏する場合は「クリーム」の言葉を割り当てられます。付点八分音符が「クリー」で、十六分音符が「ム」です。
この場合は1拍の時間の中で4文字の発音をしますから、1文字当たりは4分の1拍になります。「クリー」が4分の3拍で「ム」が4分の1拍です。「クリーム」と発音すれば自然にそうなっているのです。
ただし、漫然と「アイスクリーム」と発音したのでは音楽になりません。3文字で1拍と4文字で1拍ですから前者と後者では1文字当たりの時間の長さが異なります。
拍を取りながら、「アイス」で1拍、「クリーム」で1拍を正確にできないといけません。文章にすると難しいように思いますがやってみると実際は簡単です。

さて2拍目で横道にそれましたが、本来のスィングする方の説明をさせていただきます。こちらは簡単です。要はこちらも3連符なのですがそういう譜の書き方をすると全体が3連符だらけになって見づらいので十六分音符ベースで書いているだけです。
そしてそのことを譜頭で説明しているのです。

2拍目を演奏するときは、「クリーム」ではなく、「クリン」の言葉を当てます。付点八分音符が「クリ」で、十六分音符が「ン」です。
本来の音価(音の長さ)とは異なりますが、付点八分音符が3分の2拍、十六分音符が3分の1拍ということで割り切って演奏しましょうということです。この本来と違うというところが真面目な方にはなかなか受け入れがたいことのようですが、本来というのも真理を表しているわけではありませんので、ここは臨機応変に受け入れていただいた方が演奏を楽しめると思います。

1拍目2拍目を通すと、「アイスクリン」になります。この場合1拍に3文字ずつですから1文字ずつの長さはすべて同じです。そのまま読むだけで良いのですから簡単です。20歳以上の人の場合は「夏はビール(ナツハビール)」でも良いかもしれません。

この言葉を「タ」に置き換えると「タタタタータ」になります(ちなみに同じ譜を弾まないで演奏するときは「タタタターータ」になります。)。普通はこれでリズムを確認しています。適当にやっているわけではなくて、上記のような理屈を踏まえたうえでやっているのです。




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