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五線譜で尺八演奏する場合の悩ましさ [尺八演奏]

reizanが尺八を吹くときは縦書きの尺八譜を使っています。

ところが、最近は五線譜で尺八演奏をする人が少なからず現れています。世の中には五線譜で書かれた楽譜の方が圧倒的に多いわけですから五線譜で演奏できればたくさんの曲が演奏できますし、同じ譜を見ながら洋楽器の方たちと合奏することもできるようになります。

すごく魅力的なことですが、reizanが取り組むには大きな問題があって躊躇してしまいます。それは、五線譜が実音で書かれているという点です。

尺八譜の場合ですと運指を表す「ロツレチ・・・」というカタカナの文字で書かれています。1尺8寸管でも1尺6寸管でも五つの孔を全部塞いだら「ロ」です。

実音で言いますと、1尺8寸管の「ロ」は「D音」で、1尺6寸管の「ロ」は「E音」です。
1尺8寸管については「ロツレチ・・・」と五線譜の関係が頭に入っていますから何とか吹けるのですが、1尺6寸管になると大分怪しくなります。それ以外の管長になるともう全くアウトです。

フルートの場合ですと楽器の音域内であれば何調でも演奏できますが、尺八の場合は孔が五つしかありませんから運指の難易度の関係で1尺8寸管ですべての調を吹くのは困難です。

有名な「春の海」の尺八は1尺6寸管で吹きますが、これを実音表記の五線譜にすると下図の上の方になります。これは相当慣れていないと吹きづらいです。

五線譜で尺八.png

下の方は移調譜です。1尺8寸管の音高になっていますが、これを1尺6寸管で吹けば五線譜より1音高い音になります。これなら五線譜でも演奏できそうです。

 

移調譜の場合は、五線譜と尺八の運指の関係を一種類だけ覚えれば済むのでreizanでも何とかできそうと思うわけです。

ところが、世の中の五線譜の大半は実音表記(移調楽器の譜は別ですが)ですから、五線譜を見てもすぐに演奏できないケースの方が圧倒的に多いのです。

尺八吹きのことを考えて尺八用の移調譜を出版してくれる出版社はありません(商売になりません)し、自分で移調譜に書き直せば済むのですが、その手間を考えたら尺八譜に書き直した方が良いということになってしまうためなかなか進歩しません。悩ましいことです。


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