SSブログ
ブロングランキング参加中
ブログ村テーマ ライフスタイルブログ
ブログ村テーマ 和楽器の友集まれ!
ブログ村テーマ 旬の食材で作る料理&レシピ・食べ物

スポンサードリンク

 

「頤(おとがい)」も役に立つことがある [推薦図書]

健さんが亡くなられた後テレビで古い映画が特集されて多くの方が観られたことと思いますが、人類学者の香原志勢(こうはら ゆきなり)先生が2014年11月に亡くなられたときreizanは先生の「顔の本」(初版本)を読みました。

顔の本.jpg

222ページの中身は、すべて顔や顔の中のパーツの話で埋められています。良くもまあここまで書くことがあるものだと感心するぐらい微に入り細に渡って綴られています。

先生がテレビに出られたときの、「美男美女はむしろ不幸」という話には喝采を贈りました。

『人間はハンサムでなく、また美人でないことにより、あらためて、自分の顔と人格とに対決し、そして、それをのりこえ、また、それに親しむことを通じて、もう一つの自分を見つけることができるのである。そのように考えれば、そういう対決の機会のない美男美女は、むしろ不幸であるともいえる』とまで公言されたそうです。

reizanの顔も「そうだそうだ」と申しております。

また、こんなのは知りませんでした。
『日本語では、唇とは赤い部分をさすが、英語や解剖学用語では、皮膚の部分までをいう。したがって、鼻の下の部分まで上唇ということになる。つまり鼻ひげは上唇にはえているというのがヨーロッパ人の考え方である。』

知らないことばかりで、最後まで驚きと感動の繰り返しでしたが、一つだけ先生が知らなくてreizanが知っていることがありました。
それが「頤(おとがい)」の働きです。

人類が進化する過程で咀嚼器が退縮しています。(横から見ると、前面に飛び出していたものが垂直に近くなっています。)
ところが、『下顎底は退縮がおくれ、結果として「あごさき」だけがとりのこされる。これを「おとがい」という。英語でchinである。このおとがいは突出しているので、なにかの役に立ちそうであるが、とりたててあげるほどのはたらきをもたない。』

ブッブー。残念でした。
おとがいは、尺八を吹くときに大変重要な働きをします。顎当たりを支えて下に落ちないようにしてくれているのがおとがいです。
人の顔は十人十色ですから、なかには下唇から顎にかけてウイスキー樽のように膨らんでおとがいが突出していない(下唇のしたにくびれがない)方がおられます。そういう方は尺八を当てる位置がずれやすくご苦労されます。

「頤(おとがい)」って、尺八吹きには結構大切です。


共通テーマ:趣味・カルチャー
音と振動火傷報告の続編 ブログトップ
スポンサードリンク

ブログランキングに参加しています。
更新の励みになりますので応援よろしくお願いします。
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。