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ものづくり 匠の技の祭典 2016 [大工の勉強]

東京というまちは不思議なところで、たまたまそこに来た人に只で物をくれることがあります。

今回は、午後から尺八のレッスンを受ける日だったのですが、家人が、東京国際フォーラムでものづくりの祭典があるから興味があるなら覗いてみたらというので、教えに従って午前中に会場に寄り道をしたら、DVDを8巻もいただきました。

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「旋盤」と「和裁」と「椅子張り」はどうでも良かったのですが、左の5巻と右の3巻がそれぞれセットになっていて一括配布されていたので已む無くいただきました。

一番興味があったのは「建築大工」です。

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どうせ只だからちゃちな内容かと思っていたら、なんと本格的な「化粧棒隅木」(建築大工の一級技能士試験の実技課題と似ている)の作業が38分もありました。

棒隅木というのは、寄棟や入母屋の屋根を上から見た時の四隅の3本の木が重なり合うところをどう始末するかという手法です。(切妻屋根にはこれがないので施行が簡単です。)

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《隅木のイメージ》

帰宅後に鑑賞しましたらもう大感激です。

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これを商業ベースで値付けしたら、数が出るものではないので5千円は下らないだろうと思います。興味のない人にとっては延々と続く作業は見ているだけで退屈だろうと思いますが、reizanにとっては一つ一つの所作が美しくて何回観ても飽きそうにありません。

おまけに、「TOKYO 匠の技」という冊子(DVDのケースに同梱されている小冊子をまとめたもの)まで付けてくれました。

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ほかに、「貴金属装身具制作」「建築塗装」「造園」「プラスチック射出成形」の4巻セットもあって、これも持っていきなさいと言われたのですが、尺八より重いものを持ったことがなくてこれ以上持てないのでお断りしました。「建築塗装」には興味があったのでちょっと心残りです。

生来の貪な性格からいただきもののことを先に書いてしまいましたが、それはこんな催しでした。

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今日(2016.8.12)まで開催されています。今日このブログを読んでいる近くの方は、この先を読むのは後回しにして現地に駆けつけるのも良いかと思います。

会場のレイアウトはこうでした。

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初日の10時に入場したら、左官の挟土秀平(はさどしゅうへい)さんのスペシャルパフォーマンスでオープニングイベントをやっていました。

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このパフォーマンスは良かったのですが、そのあとのセレモニーがだらだら続いて結局展示を見られるようになったのは11時過ぎでした。(展示がオープンになるのは11時からという事前告知はどこにもありませんでした。)

reizanの場合は12時まで時間がありましたので1時間ほど見て回れましたが体験に参加するのは無理でした。11時までしか時間のなかった人は怒り心頭だったろうと思います。

建築大工のコーナーでは「建前」(棟上げ)の実演が行われました。reizanも訓練校で建築大工の勉強をした時に建前をしたことがありますので懐かしかったです。

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工作体験ではレーシングカーとミニチュア道具箱がありましたが、小学生対象だったのでreizanは参加できませんでした。

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レーシングカーは、4本の釘を打って色を塗るだけですから1年生でもできていました。

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レーシングカーにはこんなコースも準備されていました。

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L-12の楽器は実際は和楽器で、デモンストレーションとして女性が「六段」を箏独奏していました。聴いていると自然に尺八の音が頭に浮かんできます。合奏したかったけど場違いですので諦めました。

同じ楽器コーナーの体験は、紅木(こうき)の端材で飾り台を作ろうというものでした。かまぼこ板の数分の一の端材で体験料は1000円です。紅木というのは一般になじみの薄い木材ですが、南インドの原産で三味線の棹の最高級材です。

たいていの木は水に浮きますが、紅木は水に沈んでしまいます。
一度、紅木の棹材を持たせてもらったことがありますが、その時の感覚は鋼管を受け取ったような感じでした。思わぬ重さにびっくりしたことを覚えています。

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紅木はワシントン条約で国際取引に規制があるうえに、中国での需要増から価格も高騰して、日本の三味線業界への輸入はほぼストップしているそうです。
だから、かまぼこ板の数分の一の端材が1000円というのは本当は安いのです。reizanは価値を知っているから体験に参加したかったのですが時間のなかったことが悔やまれます。

建築大工のコーナーではこんなお土産をいただきました。マグネットが埋め込まれた木片です。

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プラスチックで覆われたマグネットよりも温かみを感じます。
しかし、それよりも関心を引いたのは、同梱されていたチラシの文言です。

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「多摩産材を使うことが、東京の森林を元気にします。」
その通りだと思います。バカな人が自分の思い込みだけで、自然保護のため割り箸を使うのを止めようとか言ったりするのには呆れてしまいます。

本当は、よく管理されて計画的に伐採された森林ほど自然に優しいものはありません。
reizanには体力がありませんから伐採に参加するのは無理です。大人の対応としてはお金を出して木を使ってあげることです。それもreizanの場合は小銭しかありませんからせいぜい割り箸止まりですが、お金持ちの人は立派な木造家屋を立ててくださると良いと思います。

別のフロアにはこの催しに賛同する他の都市からの展示ブースも有りました。その中に北九州市のブースが有って「北九州マイスター」の紹介写真の中にreizanの知っている人の写真もあって懐かしかったです。

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時間に余裕のある人は食のエリアで銀座割烹の美味しい料理を食べていました。

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これで2500円だそうです。点心ということですから軽い食事ということになりますが、それでも銀座の店で食べたらとんでもない値段になるのだろうと思います。reizanも食べたかったです。


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