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正しいパンツのたたみ方 [推薦図書]

ラジオで紹介された「正しいパンツのたたみ方」(南野忠晴著)という本が気になって図書館で借りました。

正しいパンツ_0001.jpg

「鬼のパンツは良いパンツ」というのは聞いたことがありましたが、「正しいパンツのたたみ方」というのは初めて聞く言葉です。
そもそもパンツのたたみ方に正しいとか間違いとかがあるのか考えたこともありませんでした。

著者は13年間務めた高校の英語の先生という立場を捨てて、改めて家庭科の教員免許を取り、高校家庭科の数少ない男性教員になった方です。

タイトルになっている「正しいパンツのたたみ方」については序章で詳しく説明されています。
同僚の男性教諭は奥さんとの共働きで家事も積極的にこなしているけど洗濯物が上手くたためずに悩んでいました。それは自分のパンツではなくて奥さんのパンツ(ショーツ)です。たたむたびに「また違ってる」と言われてつらい、どうしたらいいでしょうかという相談です。という話から本題に入っていきます。

英語の先生と家庭科の先生では、なんとなく英語の先生の方がステータスが高いような気がしますが、著者はなぜ家庭科の先生になったかという疑問にも明解に答えています。(内容は本を読んで確認してください。)

自分の暮らしを整える力を著者は「生活力」と呼んでいます。生活力をつけるための強い味方になってくれるのが家庭科だから勉強しましょうと誘ってくれます。

考えてみたらreizanのような年寄りに必要なのも家庭科ではないでしょうか。生涯大学校に入ったのも定年後の生活力アップを期待していたのだと思います。
最初に入った生涯大学校の「生活科」はまさに生活力を鍛えてくれるようなクラスでした。30名の定員に70名の応募があって抽選の結果、reizanは運よく入学できました。

その「生活科」を廃止して定員割れになるような学科を作り、その結果、実際に定員割れが続いているから必要とされなくなっているから行革で縮小の方向を目指すとされています。
わざと美味しくない料理を出して店を潰そうとしている料理店みたいです。飲食店はそんなことはしませんが、税金で働いている人たちは倒産の心配がないから、わざと皆が望んでいないようなカリキュラムで学校運営をして定員割れだから学校を潰しましょうと企んでいます。

これからは高齢者の比率が増してきますから生活力のある年寄りを育てることが大切だと思うのですが、行政の考えることはピントがずれているような気がします。

小学校で一番大切な学科は国語だと思います。読み書きそろばんと言いますが、なかでも国語がわからないと算数の問題の意味が理解できませんから、まずは国語がわかることが大切だと思うわけです。

それから歳を重ねて受験戦争に巻き込まれるようになると、受験のための主要科目が大切になってくるのでしょうが、この本を読んで生活力を育む家庭科も疎かにできないと思うようになりました。

「正しいパンツのたたみ方」は岩波ジュニア新書として刊行されていますが、高齢者が読んでも十分に納得できるし、参考になる本だと思います。久しぶりに心を震わす本に出合いました。スペシャルおすすめ本です。


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