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「どう思うか?」と問われたら [番外]

会社勤めを卒業してから10年になりますが、今は社外の二つ三つの会議に関わっています。
そこで意見を問われることがあるのですが、できるだけ大勢と違う見方をしたうえで正しいと思う意見を述べるようにしています。

今は対等な立場での発言ですから気楽ですが、勤務時代は気を使わなければならないこともありました。
そこをどう切り抜けるかが問題ですが、うまく切り抜けられたときは快感でした。

会社が事務の効率化を図るために米国系のコンサルティング会社と契約して改善活動をしたことがありました。
会社側の最高責任者の担当役員さんが途中で病気入院され、reizanの元上司だった役員さんが後を継ぐことになりました。

元上司の方にとっては降ってわいたような仕事です。その役員さんがreizanに「この改善活動についてどう思うか」と質問されたのです。

ほかの皆さんだったらどう回答するかなと考え、次に、それとは違う回答を考えました。今だったら考えるのに半日ぐらいかかりそうですが、当時は若かったのでこれを瞬時に判断しました。

そして「この活動は、はだかの王様みたいなものだと思います」と応えしました。

すると怪訝な顔をされたので理由を説明しました。「コンサル会社は裸の王様に出てくる布織り職人のようなもので、自分たちは手法を教えますがやる気を出すのは皆さんですと言っておけば、成功した時はコンサル会社の手柄、失敗した時は従業員にやる気がなかったからとなります。」

「それに、従業員は会社のやることに応えたいと思っていますから本当に成果があったかどうかに関係なく成果を出すと思います。だからどっちにころんでもコンサル会社は安泰です。そういう活動だと思います。」と暗に批判しました。「ばか者!」と叱られるかと思いましたが、にっこり笑っておられました。

もう一つ、別の上司から支払基金について質問されたことがありました。
正式名称は「社会保険診療報酬支払基金」といいます。この組織は全国の病院・診療所の診療費を各健保ごとに振分けて請求し、支払われた診療費を今度は全国の病院・診療所に振分けて支払うという組織です。

この支払基金は、病院・診療所の誤請求のチェックもしておりその費用も取っているのですが、チェック漏れが多い(業者を雇って再チェックをすると業者への報酬の何倍もの間違いが見つかる)ため支払基金不要論を口にする関係者が多かったのです。

全国的な組織の役員をしていた上司がそのことを知ってreizanに質問してきました。
「支払基金を廃止してしまえという意見があるがどう思うか?」と、でもこれに答えるのは簡単でした。

「従業員やその家族が全国のどこの診療機関にかかるかわかりません。自分たちが全国の診療機関と直にやり取りをするのはお互いに現実的ではありません。支払基金が無くなったら困ります。」

こんなことを思い出したのは長坂憲道さんという作曲家の方のブログを読んだからです。
JASRACのことが書かれていますが、JASRACも支払基金と同じような立場のようです。(ここ

それぞれの組織について重箱の隅をつつくような理由で不要論を言う人がいますが、全国(JASRACの場合は世界中)の関係者(診療機関と健保、作詞・作曲・編曲者と利用者)がお互いに個対個でやり取りするとしたらとんでもない手間がかかります。これのハブになってくれているのですから有難い存在です。

reizanは、支払基金もJASRACも必要な組織だと思いますし、この仕組みを考えた人はえらいと思います。


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