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尺八の歌口周りの寸法 [尺八改造]

reizanと一緒に尺八で遊んでいる方のなかに、常にメリ吹きをしている方がおられます。

だからその方の尺八はいつも他の人より低いキーで鳴っています。それも困ったことですが、特殊音符でメルときにそれ以上顎が引けないから人よりも高い音になってしまいます。

その方がなぜメリ吹きをするのだろうかと考えてみて、一応の結論に達しました。

それは、管頂から顎当たりに向かう傾斜の角度が小さいためでした。プロトラクター(分度器と指し棒を組み合わせて角度を測る器具)を使って測ってみたら5°の傾斜でした。

5°の傾斜でも問題なく吹いておられる方もいらっしゃいますが、もう一つの要素としてご本人の顎の形が関わってきます。唇から顎にかけてのラインが平面に近いと、斜め45°ぐらいに構えるのを標準としている尺八を水平に近い状態で構えなければなりません。
それだと楽譜が見えませんから、尺八を水平に当ててお辞儀をしたような格好になっているのです。
本来のメリ吹きというのは、特殊音符の運指だけでは正しい音律まで下がらないときに顎を引いて尺八の歌口(エアリード)と唇の間を近づけ、開口面積を狭くして音律を下げてやる方法です。
それを常時やられているから正しい音律で鳴らすことができないのだろうという結論に達しました。

reizanが小学校の邦楽体験ボランティアの際に持参する尺八管頭モデル(知人が作ってくださったもの)の傾斜を計ってみたら次のようになっていました。

P_20190824_101255.jpg
P_20190824_101222.jpg
P_20190824_100632.jpg
reizanはすべてを鳴らすことができましたが、一番吹きやすかったのは8°下げのものでした。

よく鳴るので評判の泉州尺八を計ってみたら11°下げになっていました。

顎当たり.png
管頂から顎当たりに向かう傾斜の角度はいろいろありますが、歌口と管頭に挟まれた部分の角度はどの場合も100°が良いようです。

そうすると歌口の角度の計算式は次のようになります。

歌口の角度 = 180° ー { 180° ー ( 顎当たり傾斜角度 + 100° ) + 90° }

      = 90° ー ( 80° ー 顎当たり傾斜角度 )
この式に顎当たり傾斜角度の数字を代入すると

歌口の角度 = 90° ー ( 80° ー 11° )
      = 90° ― 69° = 21° となります。

でもこんな面倒な計算をしなくても、
歌口の角度 = ( 10° + 顎当たり傾斜角度 )で計算できます


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