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顎当たりを削りすぎた [尺八改造]

尺八は長さが1寸違うと音の高さが半音違ってきます。長いほど音が低く、短いほど音が高くなります。

1尺8寸の尺八の筒音(5つの指孔を全部塞いだ音)はハ長調のレ(D音、ですが尺八音符では「ロ」)です。
1尺6寸管はそれより2寸短くなりますから、筒音は半音2つ分(1音)あがってハ長調のミ(E音)となります。

洋楽器風に言うと、1尺8寸管がD管、1尺6寸管がE管ということになります。

reizanが一番良く使う1尺8寸管はほぼ調整を完了していますので、あとはたくさん吹き込んで自分のからだと一体化させるばかりです。

ところで、1尺8寸管はほかにも持っているのですが、1尺6寸管は1本だけしか持っていません。
この1尺6寸管が20年も使っているのにまだ調整の途中です。

1尺8寸管に比べると鳴りが今一です。
尺八を買うときの理想としては良く鳴ることはことは勿論ですが、長さの違う尺八に持ち替えた時にアンブシュアを変えなくて済むことも大切なポイントです。

太身の尺八と細身の尺八の組合せはあり得ません。
また、管頭部の角度違いも避けたいものです。顎当たりの下がり角が1本は5°でもう1本は11°というようなことは絶対に避けなければなりません。

尺八を変えるごとに吹き方を変えなければならないようだと上手くなれないだけでなく、ストレスが溜まって尺八を吹くのが嫌になるかもしれません。

だからreizanは、もともとよく鳴っていた1尺8寸管に他の尺八を合わせるようにしています。

1尺6寸管の方がすこし太身だったのですが管頭部の直径を合わせるように修正しました。
それでも全く同じという感じにはなりません。

ずっと気になっていたのですが、最近、管頭部の角度の違いに気づきました。
顎当たりから歌口までの寸法が同じで、吹いたときの感じが違うというのは角度の違いに起因するかもしれないと思ったのです。

とは言っても、素人が歌口の角度を扱うのは困難です。それ以外でできることといったら顎当たりに向かう角度を扱うことぐらいです。

これには二つあって、一つは傾斜を大きくする(削る)と、傾斜を緩くする(盛る)です。
当然削る方が楽です。

削るか盛るかは横から見たときの切り口の角度で決めます。よく鳴る尺八の標準的な角度は、歌口の傾斜と顎当たりに向かう傾斜に挟まれた部分の角度が概ね110°です。

reizanの1尺6寸管はこの角度が110°を越えていたので顎当たりに向かう部分を削って角度調整をしました。
その結果吹きやすくなりましたし、響きも良くなりました。

ところが顎当たりに近い部分に削りの段差ができてしまっていました。演奏には影響ないのですが気になるので削って高さを揃えました。
P_20190921_100658.jpg
実はこれが削りすぎで情けない音しか出なくなってしまいました。こういう時は削りすぎた分の高さを修正してやるしかありません。

その為の便利グッズがこれです。

P_20190921_100926.jpg


もともとはプラモデルに着色するときのマスキングテープで東京赤羽のプラモデル屋さんで買ったものです。

このマスキングテープの厚さは0.1㎜(下の目盛と上の目盛がピタリ揃っているところが、挟んでいるものの厚み)です。5枚重ねると0.5㎜、10枚重ねると1㎜になります。

P_20190921_101228.jpg
これを1枚ずつ貼るたびに尺八を吹いて鳴り具合を確認します。4枚~5枚重ねたところが一番鳴りが良かったので、多分、0.5㎜前後の削りすぎだったのだと思われます。

P_20190921_102003.jpg


この削りすぎを元に戻すには、ゼリー状の瞬間接着剤と柘植の粉(それ用に市販されています)を使って埋め戻します。

P_20190921_161749.jpg
すぐに固まりますが、24時間以上置いて完全に固まったところでやすりをかけて最適な厚みに調整し、バリを取ったら修理完了です。

この技を教えてもらってから竹を削るのが怖くなくなりました。


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