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朗読の勉強 [生涯大学校]

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2週連続で劇作家で演出家の先生から、朗読の授業がありました。

最初は短い文章の朗読からです。次の4節が課題です。

「春が、来た。」

「夏が、来た。」

「秋が、来た。」

「冬が、来た。」

全員で一斉に読み上げましたが、reizanも含めて皆が棒読みです。講師の先生からその点を指摘されるとともに、強調したい言葉の母音に表情をつけるように指導がありました。

「春」も「夏」も母音はA・Uですが、春のA・Uはやわらかく、夏のA・Uは力強くとアドバイスを受けて、そういう読み方をすると自分でも驚くくらい雰囲気が出てきました。


その他に、マザーグースの朗読もしました。名前だけは知っていましたが中身を見るのは初めてです。一つの話に二つの世界があるので、イギリスでは子供への読み聞かせで棒読みは犯罪、と言われているそうです。話の途中でその世界が変わるのでそこからは読み方を変えて読まなければいけないということです。前半が普通だとすると後半は怖かったり悲しかったりという風に変わるということを始めて知りました。


2週目の最後に早口言葉の練習があり、その一つとして歌舞伎の「外郎売」がありました。外郎はげろうと読むのではありません「ういろう」です。げろうは下郎と書きます。外郎と言っても山口や名古屋の名物のお菓子ではありません。今の仁丹のような丸薬です。

享保の昔、市川団十郎の声が出なくなったことがありましたが、小田原の外郎家で作られていた外郎を飲んだら声が出るようになり、お礼の気持ちをこめて歌舞伎の演目にしてしまったのが「外郎売」です。「ういらう」と名前で今でも小田原の(株)ういろうで購入することができます。

話の切り出しは、「拙者親方と申し候は、・・・」と口上が続きますが、そのうちに外郎の効用へと話はつながり、「一粒舌に乗せて腹に納めると胃心肺肝が健やかになって、薫風喉より来たり、口中微涼を生じるがごとし・・・。」そして、メインの早口に入ります。

「さてこの薬第一の奇妙には、舌の回ることが銭ごまが裸足で逃げる。ひょっと舌が回りだすと、矢も盾もたまらぬじゃ。そりゃそりゃそりゃそりゃそりゃそりゃ回ってきたわ回ってくるわ、アワヤ咽。サタラナ舌にキャ牙サ歯音。ハマの二つは唇の軽重。開口爽やかに、アカサタナハマヤラワ、オコソトノホモヨロヲ。一つへぎへぎにへぎほしはじかみ。盆豆盆米盆牛蒡。摘み蓼摘み豆摘み山椒。書写山の社僧正。小米の生噛み小米の生噛みこん小米の小生噛み。繻子緋繻子、繻子繻珍、親も嘉兵衛子も嘉兵衛、親嘉兵衛子嘉兵衛、子嘉兵衛親嘉兵衛。古栗の木の古切り口。雨合羽か番合羽か。貴様の脚絆も皮脚絆、我等が脚絆も皮脚絆。・・・」

全文は漢字かな混じりで1700字ぐらいあってまだまだ続くのですがとても全部は書ききれません。先のほうで出てくるお馴染みのフレーズを一つつだけ紹介して終わりにします。

「武具馬具武具馬具三武具馬具、合わせて武具馬具六武具馬具、菊栗菊栗三菊栗合、わせて菊栗六菊栗。」


reizanが習ったのと少し違うところがありますが、ウィキペディアに外郎売の全文がありました。この長台詞を演じる歌舞伎の役者さんってやっぱりすごいなと思います。

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