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コーラスを聴きにいきました [音楽鑑賞]

カントゥス・アニメ.jpg

よく知っている人から、ぜひ聴きに来て欲しいと声がかかりましたので杉並公会堂までコーラスを聴きにいきました。会場はJR荻窪駅の近くですからreizan宅からはかなり遠距離です。

団名は「KANTUS ANIMAE (カントゥス アニメ)」といいます。ANIMAEは漫画のアニメではないらしいです。全国的なコンクールで優勝回数の多い、レベルの高いグループです。

ピアノ伴奏がついた曲は平均律で歌いますが、無伴奏の場合は純正律(うなりのない完全なハーモニー)で歌ってくれます。最初の方の純正律のほうが聴いていて気持ちが良かったです。特に一番最初のリゲティ作曲「永遠の光」(ミクロポリフォニーの代表曲)の浮遊しているような感じが好きでした。

http://www.cantus-animae.net/Event/CA_Event.html  カントゥス アニメのHP


純正律といえば、箏(こと)は演奏する曲ごとに純正律の調律ができる楽器です。柱(じ)を移動させながら音の高さを変えていく構造になっていますから簡単に純正律に調律することが可能なのです。ピアノの場合は『簡単』にはいきません。特に曲の途中で転調がある場合は演奏の流れを止めずに対応することは絶対に不可能です。

これから先は音楽理論です。興味深い内容ですが興味のない人は苦痛だと思います。

協和音を考えるために二本の弦を想像してみてください。この二本は、同質・同長・同太・同張です。同時に弾くと同じ高さの音がなります。

片方の長さを半分にして同時に引くとこれもよく響きあいます。1オクターブ違いの音です。半分のほうをさらに半分にして、元の長さのものと同時に弾くとまたまたよく響きあいます。これは2オクターブ違いです。

でもこれだけでは音楽になりませんから違う高さの音も必要です。邦楽には「三分損益」という方法があります。

再び二本の弦を想像してみてください。今度は片方を3等分して三分の二を残します(1/3損です)。元の長さのものと同時に弾くとこの二本も良く響きあいます。周波数比で表すと1:1.5になります。完全に完全五度の和音です。

平均律の場合ですとこの比が1:1.498307ぐらいになりますから同時に弾くとうなりを生じます。実はハモっていないということですが、平均律(我々が普通に聴く音楽の調律)はなにかと便利なのでこのくらいの「うなり」は我慢しようよ、ということで定められたものです。平均律では「ドとソ」が完全五度の例としてあげられます。

益のほうは、元の長さをさらに三分の一長くする(1/3益)と元の長さの完全に完全四度低い音が得られます。平均律では「ドとその下のソ」がこれに該当します。

この操作を繰り返して音階を作っていくのを「三分損益法」といいます。

箏・尺八の合奏の場合、箏は原則として古曲は純正律、現代曲は平均律で調弦されます。基音(根音)は尺八に合わせてもらえますからどちらも同じ高さです。しかし、その派生音はどちらの律を使うかで違ってきますから尺八は箏の調律に合わせて吹かなければなりません。

このように考えていると、三曲演奏も合唱も目指すところは似ていることに気づきました。



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