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「ミラシドミファラシドミファラシ」は平調子 [音楽理論]

箏の調子で「平調子」というのがあります。これを洋楽的に覚える場合、「ミラシドミファラシドミファラシ」と覚えておくと融通が利いて便利です。箏の絃は13本ですからそれに対応する音の並びが低いほうから示されています。

これを途中で区切って「ミラシ・ドミファラシ・ドミファラシ」と読むと最初の3音以外はドミファラシの繰り返しになっていますので覚えやすいと思います。

それぞれの音が何度ずつ違っているかみてみましょう。度数を数えるときにはスタートの音も含めます。例えばミラの場合はE・F・F#(=G♭)・G・G#(=A♭)・Aという六つの音がありますので6度です。邦楽の数え方では5律の差ということになります。

すべての音を見てみますと、度数では「ミ6ラ3シ2ド5ミ2ファ5ラ3シ2ド5ミ2ファ5ラ3シ」、律の差では「ミ5ラ2シ1ド4ミ1ファ4ラ2シ1ド4ミ1ファ4ラ2シ」となります。

以後の説明はドレミの階名よりも音名のほうがわかりやすいと思いますのでアルファベットで書きます。

ところで、「EABCEFABCEFAB」に調絃することはまれで実際の演奏ではこれを移調して調絃しています。一番低い音を1尺8寸の尺八の筒音D(ドレミのレ)に合わせて調絃する場合の方法を説明しましょう。最初の音が決まったらあとの絃はそれぞれの度数(音律の差)に従って音の高さを合わせていきます。

Dを一の絃にとった平調子は低いほうから「D(6)G(3)A(2)A#(5)D(2)D#(5)「G」(3)A(2)A#(5)D(2)D#(5)G(3)A」となります。「」は第七絃、()内の数字は前後の音の度数です。

Gを一の絃にとった平調子は低いほうから「G(6)C(3)D(2)D#(5)G(2)G#(5)「C」(3)D(2)D#(5)G(2)G#(5)C(3)D」となります。

Cを一の絃にとった平調子は低いほうから「C(6)F(3)G(2)G#(5)C(2)C#(5)「F」(3)G(2)G#(5)C(2)C#(5)F(3)G」となります。

箏の楽譜で平調子と指示されていて弾く音の順に「七、七、八、七、七、八、七、八、九、八、七、八、七、六」となっていれば、この曲は「さくらさくら」です。(音譜の長さの表記は省略しています。)

弾く人から見て一番遠い位置にあるのが一の絃です。したがって、向こうから七番目の絃、七番目の絃、八番目の絃・・・というように順に弾いていくと「さくらさくら弥生のそーらーは」のメロディーになります。

つまり「さくらさくら」と平調子は相性がいいのです。弾く絃と拍子を間違えなければ誰が弾いても曲になります。だから箏の手始めの曲としてほとんどの教本に採用されています。

でも尺八の場合は1オクターブ12音のうちで指孔の全開・全閉の楽な操作で出せる音は5音だけであとの7音は特殊な指づかいやメリ・カリの組み合わせで音高を作らなければなりません。上記の「さくらさくら」にはどのキーにしても必ず特殊音符が出てきます。ですから尺八の初心者にとっては簡単な曲とはいえません。

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