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箏の調絃はピアノの調律からちょっとずれている [音楽理論]

慣れた人が箏の調絃をするときは、調子笛や尺八の音を一つだけ聴いて一本の絃の音高を合わせ、あとはその絃を基準にして他の絃の音高を調整していきます。

慣れていない人や音高の違いに頓着しないひとは13本の絃を全部チューナーで合わせることがあります。これには純正律と平均律ほどの違いがあります。

一般的なチューナーはクロマチック型といわれ平均律の半音階で調整されています。だから、これに合わせて調絃すると平均律になってしまうのは当然のことです。

ところが、箏で古曲を演奏するのに平均律で調絃したのでは微妙に違った音の高さになってしまいます。そのために、「邦楽器専用チューナー」というものがありました。(過去形になっているのは、現在は市販されていないからです。)

seiko_st500_spc.jpg

邦楽器専用といいながらメーターの針を見ながら調整するクロマチック型と同じではないかと思ったら大間違いです。箏・三味線(三絃)の専用モードをもっておりまして、右側のツマミで根音(基音)を設定して左側のツマミで調子を選んだらチューナーのメーターはそれに対応するようになっています。

前日の稿で平調子のことに触れました。D音を一の絃にとったときは「D・G・A・A#・D・D#・G・A・A#・D・D#・G・A」と書きましたが、このままで調絃したらそれは平均律です。平調子の曲の演奏では#の付いている音を半音の10/100程度下げて調絃します。厳密にいうと10/100もちょっと違うようですが、「邦楽器専用チューナー」を用いればそこのところが正確に調整できるようになっています。

クロマチックと邦楽器専用の音律の違いについてはこのサイトの末尾に近いところに解説があります。これを見ると全部の音が違うという感じです。

こういうことを知らずに平均律だけにとらわれている人が混ざっていると悲惨な合奏になってしまいます。完全に響き合う状態を知らなければ違和感を持つこともないのでしょうが、一旦知ってしまうと響き合っていないときの気持ちの悪さといったらありません。

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