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りんご寄贈の意義がわからない [雑感]

岩手県産「江刺りんご」一箱(28個)が過去最高値の110万円で落札された(1個あたり約4万円)というニュースに驚きましたが、さらに続編があって、東日本大震災で被災した市町村などにそのりんごを1個ずつ寄贈したそうです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111113-00000031-mailo-l03 毎日新聞版

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111117-00000004-khks-l03 河北新報社版

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20111116-00000073-nnn-soci 日テレ版

一応、美談なんでしょうけど、上方落語の「千両みかん」に似た話で、その意義が理解できませんでした。

「千両みかん」とはこんな噺です。

頃は6月。重い病に倒れた大店の若旦那の「みかんを食べたい」という、たっての願いで、番頭さんがみかんを探して回ります。しかし、冷凍技術も冷蔵庫もない昔のことですから市場にはありません。

ようやく、一個だけ腐らずに残っていたみかんを探し出し、千両という高値で買い取ります。
これを持ち帰り皮をむくと中身が十袋あります。ひと袋あたり百両です。

若旦那は「ああ美味しい、ああ美味しい」と食べましたが、3袋を残しました。

「ここに三袋残ってるさかい、おとうはんとおかあはんに一袋ずつあげてんか。残りの一袋は、あんた、食べて。」
「早速、旦那はんのところへ持ってまいります。」と三袋のみかんを受け取った番頭さん。
「来年、わしの暖簾分けにくれる金が、たかだかくれて百両、めったに二百両とはくれまい。」「待てよ、ここにみかんが三袋ある。一袋が百両やから三百両や。ええい、後は野となれ山となれ、これ持って逃げたろ。」

そのものを手に入れるために要した金額は確かに110万円とか千両ですが、その価値が持続しているわけではありません。まして、小分けされたものの価値は相当に低いはずです。

「過去最高値で落札されたりんごのうちの一つです。これをあなたなら幾らで買ってくれますか」と言われたら、せいぜい奮発して500円がいいところでしょう。みかん三袋の方は値がつかない(買わない)と思います。

本当はその程度のものが寄贈されただけなのに、気づかないのか、気づかないふりをしているのか、これに飛びつくテレビ局や新聞社にはあきれます。
仲卸業者さんとしては、広告掲載料換算で新聞一紙だけでも110万円を超していますから、してやったりというところでしょう。



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