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「チャンカチャンカ」は三連符が二つではずむ [音楽理論]

reizanが参加している趣味の民謡尺八サークルではほとんどの曲を琴古流の楽譜で演奏しています。
本来の琴古譜には小節線がありませんが、それに小節線を入れた米谷譜というのがあってこれを多用しています。

ところで、この米谷譜でメンバーの解釈がバラバラだったのが「軽くはづむ」という指示の解釈です。

008.JPG

メンバーの中に吹奏楽のベテランがおられて、いつも、「この曲は弾んでください」と声をかけるのですが弾んだ演奏にならない人が何人かいます。

そこで、初心者の人が揃っているところで、reizanがお願いして一人ずつに唱譜をしてもらいました。(唱譜とは、音譜の文字をリズムどおりに声に出して読み上げることです。)

唱譜ができればその通りに吹くことができますから、先ずは唱譜ができるかどうかのチェックです。

唱譜をしてもらった結果ですが、一人の例外もなく、出だしのところを「つーつれ」と唱譜しました。
「つーつれ」では譜の通りですから全く弾んでいません。

この曲には「軽くはづむ」という指示が付いていますから、唱譜としては「つーんつーれ」になります。
この曲は2/4拍子ですから、「つーん」が1拍、「つーれ」が1拍になります。

さらに細かく見ていくと、「つーん」の「」「」「」の長さはすべて同じです。つまり、1拍が三つの同じ長さの音で構成されているという三連符です。「つーれ」も同様に三連符です。

reizanは、前から、「軽くはづむは、チャンカチャンカと演奏すればいいんですよ。」と教えてあげていましたが、意味が理解されにくかったみたいです。

「チャンカチャンカ」というと弾むような感じがすると思います。これを分析すると、前の「チャンカ」が1拍、後の「チャンカ」が1拍です。さらに「チャンカ」を細かく見ると「チャ」「」「」の長さはすべて同じですから三連符です。
これを手拍子でやってみてください。「ン」は音を出しませんから「チャ」と「カ」のときだけ手を打ちます。これを連続してやると弾んでいますよね。

ここまで分っていただけたら、次に実際の演奏の仕方を説明しましょう。

「つーんつーれ」の「つーん」は、「ツ」を1拍の三分の二の長さ吹いて、「ん」のところ(1拍の三分の一)は音を出さない。
「つーれ」は、「ツ」を1拍の三分の二の長さ吹いて、「レ」を1拍の三分の一の長さ吹く。
という演奏をすると弾んだような演奏になります。

4小節目の「ロ ロ」を見てみましょう。

010.JPG

これも弾まなければなりませんから「ろーろー」ではダメです。「ろーんろーん」と吹きます。「ロ」を1拍の三分の二の長さ吹いて「ん」のところは音を出さないという吹き方になります。

この稿は尺八をやっていない方にはチンプンカンプンだったかもしれません。でも、なかには目から鱗の方も一人ぐらいはおられるのではないかと思っています。


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