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尺八を吹くときの唇はリコーダーに似ている [尺八演奏]

尺八のアンブシュアを考えるときに大切なのは、「唇の前後位置」、「唇のすき間」、「尺八を当てる位置」、「尺八の角度」などですが、その中の「唇のすき間」について、ふと思いついて確認してみました。

思いついたことというのは、「リコーダーの息の吹き出し口と尺八を吹くときの唇のすき間は似ている」という命題です。

こうなったら写真を撮って比較するしかありません。

リコーダーはどこかに仕舞っていたはずと探してみたらすぐに出てきました。AULOS(アウロス=トヤマ楽器製造)のアルトリコーダーです。

RIMG1203.JPG

肝心の吹き出し口を見てみましょう。

RIMG1202.JPG

黒色のスリットがリコーダーの歌口の吹き出し口です。ここから出てきた息がその下の斜めになっている部分の先端のエッジに干渉して音が鳴ります。

では、尺八を吹くときの口はどうなっているかというとこんな感じです。

RIMG1065.JPG

リコーダーの息の吹き出し口とそっくりでした。これが音の鳴る唇の形です。
この唇のすき間は開けようとしてもできません。唇を閉じて「プウーーーーーー」と言うと必ず隙間ができます。そこで「ウーーーーーー」と言っている時に唇のすき間が小さくなるようにコントロールしてやると写真のようなすき間ができます。

つまり尺八を吹くときの唇のすき間は開ける意識ではなく、開いたものをいかに上手に閉めるかということにかかっています。実はこれが35年かかって見つけた尺八を吹くときのコツです。

(余談ですが、この写真は洗面所の鏡の前に立って、モニター画面を鏡に映しながら撮りました。)

リコーダーの場合は吹けば必ず音がなりますが、その構造上の制約から音色に変化をつけるのは難しいです。

一方、尺八の方は息を吹き出す角度や、息の出る位置と尺八のエッジとの位置の違いで鳴ったり鳴らなかったり、或いは音色が変わったりします。そこが尺八の難しいけど面白いところです。


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