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ケンボー先生と山田先生 [テレビ番組]

NHK BSプレミアムで2013年4月29日23時15分から放送された「ケンボー先生と山田先生」を録画で観ました。

1時間(正味59分)番組ですが、その内容が濃くてあっという間の1時間でした。(一緒に見ていた人はそれほどには感じなかったのか途中で寝てしまいました。)

最初、新聞の番組表を見たときに、ケンボー先生=健忘先生⇒物忘れする年寄りの物語、と勘違いして見逃すところでしたが、改めて確認したら面白そうだったので取りあえず録画しました。
再生するときもまったく期待していなかったのですが、下手な小説(今読んでいるのは「よろず一夜のミステリー -金の霊薬-」)よりもよっぽど面白くて、二度続けて観ました。

時間を置かずに二度続けて観るというのは初めての経験です。そのぐらい面白かったです。
ブルーレイ・ディスクにダビングして、今後もときどき観たいと思います。

内容は、国語辞書を作った二人の先生(故人)の話で、二人は金田一京助先生の「明解国語辞典」の改訂に関わります。そのときケンボー(見坊 豪紀 けんぼうひでとし)先生が編集員、同級生の山田(忠雄 ただお)先生は助手という立場でその後17年間その位置は変わりませんでした。

二人はともに三省堂の国語辞書に関わっているのですが、ケンボー先生は「三省堂国語辞典(略称:三国)」、山田先生は「新明解国語辞典(略称:新明解)」と道が別れます。

三国は取り上げている語数が多いことと新しい言葉も取り上げているところが特徴です。語釈は簡単明瞭です。
一方、新明解の方は語釈がユニークということで人気があります。食べ物の名前の語釈の末尾に「おいしい」と書いてあったりします。番組の中では「恋」とか「世の中」という言葉が取り上げられていますが、山田先生の真面目さが滲み出ていて本当に面白いです。

それと、語釈の中にさりげなく自分の思いや、決別した相手のことが入っているところも紹介されて興味をそそります。

この番組が再放送されるかどうかわかりませんが、もし再放送があるなら見てみたいという方は、NHKネットクラブ(有料視聴者が無料で入会できる)に入会して、再放送ウオッチ登録をしておくと登録から一年以内に再放送がある場合はメールで連絡してくれます。

再放送ウオッチ.jpg
《reizanが登録した例、写真クリックで拡大、「←」クリックで戻る》

reizanの持っている辞典を確認してみたら、三国も新明解もありませんでした。(新明解漢和辞典がありましたが、これの語釈は特に面白いというほどのものではありません。)

新明解を買おうと思ってAmazonのサイトを見たら、「新明解国語辞典(第7版)」が3,150円です。
二人が決別して亡くなるまでの間に編纂されたものが面白いのですが、一番興味深い第3版は中古で1万円の値がついていました。(過去形にしたのは、翌日見たら売れてしまって入手できなくなっていました。)

 新明解.jpg


国語辞典の制作に関わる人たちの物語としては、以前に読んだ石川茂利夫「国語辞書 誰も知らない出生の秘密」(草思社刊)も面白かったです。 



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