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「春の海」の尺八譜 [尺八演奏]

小学校の邦楽体験ボランティアで「春の海」を演奏することになっていますが、相手をしてくださる箏の先生は、ある邦楽合奏団に所属するセミプロみたいな方ですから、その速い演奏に着いていくのに必死です。

そのようなことから少しでも音譜を見やすくして遅れ防止に努めようとした結果がExcelで作った「春の海」の尺八譜です。

春の海 .jpg
《写真クリックで拡大、「←」クリックで戻る》

作曲者の宮城道雄師が亡くなられた年の翌年の1月1日から、満50年が過ぎていますのでこの楽曲は著作権フリーになっていますが、都山流の公刊譜が売れなくなって流が衰退したら自分で自分の首を絞めることになりますので、ここでは一部を隠して表示させていただいております。

公刊譜は完全対照譜で4ページになっていますが、reizanは次のような工夫をして3ページ弱に収めました。
  • 「D.C.」、「to Coda」の記号を使って重複部分の二重記載を省略
  • なかほどの掛け合い部は、2行の対照譜を1行に
このことによって譜めくりの必要が無くなりましたし、掛け合いのタイミングもわかりやすくなりました。

また合わせにく部分については、音の出だしが合うところ(四角で囲む)と箏の音がないところ(丸で囲む)の表示をしてタイミングをわかりやすくしました。

春の海出だし1.jpg
《四角囲いと丸囲いの例》

公刊譜19小節目からの箏パートでは1拍目と3拍目の頭が半拍の休みになっていますが、実際は、はっきりわかる低音が弾かれていますのでその音を書き加えました。

春の海 タピピの後.jpg
《箏の1拍・3拍に半音を書き加えた部分》

掛け合いに入る前と曲の終わりの部分に、箏がピタピタピタピタ・・・・・と3小節半弾き続けるところがあります。この時尺八は旋律を吹くのですが、お互いの拍のリズムが合わないとそれまでの演奏がうまくいっていても最後にグジャグジャになってしまいます。

実は、箏の方はピタピタの陰で、左手で1拍弾いて1拍休んでを繰り返しています。これを聴き取れば呼吸が乱れることはありません。それを縦棒と丸で左端に追記しました。

1ページ.jpg
 《1ページのピタピタ》

最後のピタピタ.jpg
《最後のピタピタ》

以上の情報は、これから「春の海」の合奏にチャレンジしようという方に少しは役に立つのではないかと思います。

あっ、それから手の速いところで「ピ」を同音律の「ヒ」に変えたところがあります。これはreizanの指が鈍いための苦肉の策です。音律は同じですが音色が違います。作曲者があえて「ピ」の音色を望んでいるかもしれませんので万人にお勧めできる方法ではありません。


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