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大分で習った言葉 [雑学]

勤務時代、大分に転勤になった時に一つの言葉を習いました。

大分といえば代表的な方言に「よだきい」(「だるい、だらしい、面倒」ぐらいの意味でしょうか)というのがあります。現代の若者言葉の「うざい」にも似た言葉です。言った人のやる気のなさがビンビン伝わってきます。
でも、今回取り上げるのは悪い言葉ではなく、由緒ある言葉です。

赴任してすぐに、地元の社員の方に連れられて地区の古老の方のお宅に挨拶に伺いました。そこで教えていただいた言葉です。

型通りのご挨拶が終わって雑談をしていたときに、いきなり「棟上(建前)のときに撒く餅をなんという言いますか。」と聞かれました。
自分の育った北九州では特に名称は無かったので「餅撒きの餅ではないのですか。」と質問に対して質問を返してしまいました。

「この地区では、”ひとぎ”と言って、”人木”と書く人も居ます。」
”木”の字が使われていて”人”という字があるということは、もしかして、
「人柱の代わりということでしょうか。」

それに対する答えは無くて、「あなたは、数字の”七”をどう読みますか。」と問われたので「”しち”です。」と答えました。本当は「ひち」と言っていることが多いのですが、ちょっと気取ってしまいました。

「”しち”というのは発音しにくくて、普通は”ひち”という人が多いです。それと同じで”ひとぎ”の”ひ”も本来は”し”です。だから正しくは”しとぎ”になります。」

それから”しとぎ”についての説明を聞かせていただきました。簡単に言うと神様にお供えする食べ物(生米をつき砕いて固めた食べ物。後世、もち米を蒸して搗き、固めたものになった。)という意味で古い時代の言葉だそうです。漢字で書くと「粢」(しとぎ)です。

この地区はそういう古い言葉残っている由緒ある地域だと仰りたかったようです。

お蔭様で「しとぎ」という言葉を覚えましたし、「七」と言う時も気をつけて「しち」と発音するようになりました。



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