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尺八「唄口」考 [尺八改造]

内輪の催しで、尺八に関して自慢の音源を披露したり何でもありの会が初めて開催されました。
どんな会になるのか誰も分からない状態でとにかくスタートしたというのが実情です。

他人の勧める音源は大概聴きたくないものが多いからつまらないだろうと思って、reizanは尺八の唄口について研究したことを喋らせていただきました。

尺八演奏において先ず音が鳴らなくては話になりません。尺八は鳴らしにくい楽器だというのが世間の評価です。
でもその世界に入ってみると尺八ほど鳴らしやすい楽器はないこと気づきました。

それは何故かというと尺八の太さがまちまちだからです。これはデメリットでもありますが大きなメリットでもあります。
自然の竹(真竹)を使っていますから一本いっぽんの太さが違うのは当然です。それがフルートの場合ですと、同じ品番の物は頭部管やリッププレートのサイズが全く同じです。

人の唇や顎の形が千差万別なのに楽器の形が選べないとなると、あとは人の方が合わせていくしかありません。
ところが尺八の場合はいろんな太さの尺八がありますから、その中から自分に合うのを選べばいい訳です。自分にぴったりの楽器が選べる余地があるのはフルートではなく尺八の方なのです。

自分なりに良い尺八の定義を考えてみました。

  良い尺八とは、自分の腕力にあった重さで、自然に構えて息を吐いたらそれだけで芯のある音が鳴ってくれて、特別な動作
(息の方向を変えるとか、唄口の位置を変えるなど)をしなくても息の速度を変えるだけでスムーズに甲乙(オクターブ)の切り替えができるもので、且、音程が正しいもの

ただし、尺八を売っている店は少なくなりましたし、一度にたくさんの尺八と接することができるのは製管師が開催する展示即売会の時ぐらいです。
だから自分にぴったりフィットする尺八は世の中にあるはずだけど、それに出会う確率となるとすごく低くなるはずです。
若しかしたら砂場で胡麻の一粒を探すぐらいかもしれません。それも胡麻粒があるのはまだ見ていない隣の砂場だったりということもあるわけです。

そんな数少ない展示即売会等の機会でも、自分に合う尺八の判断基準を持って臨めば、自分に最適な尺八があったときにそれを見つけることができます。
そういうときに役立ててもらえればと思って臆面もなくつたない発表をさせてもらいました。(実は、40年ぐらい尺八製管をされている尺八の大先輩も来ておられたので冷や汗ものでした。)

次の配布資料は自分で作りました。これまでの研究成果がほぼ網羅されています。

尺八「唄口」考1.png
《画像クリックで拡大、←クリックで戻る》

尺八「唄口」考2.png
《画像クリックで拡大、←クリックで戻る》

また、京都の北原精華堂さんのサイトから歌口フィッティングの記事についても紹介させてもらいました。


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