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高校生のための「批評入門」 [推薦図書]

批評というと、対象をこき下ろすイメージが強いのですが、ある本をに推薦図書として載っていた「高校生のための 批評入門」を読んだら全然違っていました。

reizan流の解釈だと、自分の立ち位置を明確にするための確認作業、ということかと思います。

本の対象が高校生ということですから半世紀も前に卒業した者が読むに値するかどうか心配でした。だから取りあえず図書館で借りてみることにしました。

批評入門.jpg

まえがきに当たる「この本を使うみなさんへ」という文章がすばらしかったので全文を引用させていただきます。

『この本を使うみなさんへ
 批評とはなんでしょうか。評論を読んだり、論説文を書いたりすることではありません。もちろん他人の欠点をあげつらうことでもありません。みなさんは、世界にひとりしかいない「私」という人間として、考えています。
「私」を、世界の中に考える主体として置くこと―――これが批評の始まりです。
 批評とは、世界と自分をより正確に認識しようとする心のはたらきであり、皆さんの内部で日々<生き方をみちびく力>としてはたらいているものです。
この本は、そのような力として批評が生まれる現場へみなさんを案内することを意図して編集されました。
 だからこの本は、論文の読み方や書き方などの当面の技術を教えるものではありません。<批評が生まれる現場>に即して、皆さん自身のものの見方や考え方を訓練する、いわば<生き方のワークブック>なのです。』

最後の、この本は、(中略)皆さん自身のものの見方や考え方を訓練する、いわば<生き方のワークブック>なのです。
という部分がこの本の性格をよく表していると思います。

其の世界ではかなり有名な本らしいのですがreizanは知りませんでした。その理由がわかりました。
初版の発行が1987年でした。その年には39歳になっていましたから高校生向けの本には関心が向いていなかったのだと思います。(reizanが高校生のころというと、1年生の秋に東京オリンピックがありましたから大昔の話です。)

本文中に出てくる「違和感からの出発」というのも批評の本質をよく表していると思います。
reizanはHighly Sensitive Person気味ですから違和感には敏感です。この本がreizan生き方の練習帳になってくれそうです。と思ったのですがもしかしたら遅きに失したかもしれません。

素晴らしい内容なので自分で買って持っていたいなと思ったのですが、Amazonで検索したら文庫版は中古でも千円以上します。
今回reizanが借りたのと同じ単行本(中古)は28円から出ています。内容が読めればいいのでreizanには単行本で十分です。  


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