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偽情報 [知識・情報]

reizanが高校生の頃、007シリーズの第3弾「007 ゴールドフィンガー」が公開されました。
そのなかでボスを裏切った女性が全身に金粉を塗られて殺されたのですが、ジェームズ・ボンドが、金粉のせいで皮膚呼吸ができなくて死んだと言いました。

それまで、人間は鼻と口で呼吸するものだと思っていましたが、この映画を観て、鼻・口以外に皮膚でも呼吸するんだということを知りました。
まだまだ自分の知らないことがあるかもしれない。もっと勉強しなければと思ったのは良い効果です。

しかし、大人になってからこの話は偽情報だったということを知りました。
全身に金粉を塗っても人間は死なないと言葉で説明されるだけでなく、実際に全身に塗ってデモンストレーションをする人が現れて、ゴールドフィンガーの全身金粉窒息死の話しは全くの偽情報だということが証明されました。

最近読んだ警察小説のなかにも怪しいのがありました。
刑事が、DV被害者の妻に夫が射殺されたことを伝えたとき、妻が気絶するのではないかと心配したのですが、そうはならずに、ほどなく呼吸が速く、浅くなり始めました。

熱欲.jpg
《「熱欲」より》


その原因について刑事は、『十分な酸素を取り込めてないのは明らかだった。』と言いきっています。
これは偽情報です。

妻の様子はどうみても過換気症候群の症状を示しています。
過換気の場合、早い呼吸によって血液中に必要以上の酸素が取り込まれ、それが脳に運ばれて頭がクラクラするようになります。十分な酸素を取り込めないのではなくて酸素を取り込み過ぎて症状が出ているのです。
興奮して呼吸が速くなりすぎてハッハッハッハッ・・・と息をしていると過換気症候群を発症しやすいようです。

初心者の人が尺八を吹いていて頭がクラクラした時に、「酸欠になった。」というのは間違いです。
本当は「酸素過多になった。」と言わなければなりません。

映画や小説のなかでさり気なく偽情報を流されると案外信じてしまいますから要注意です。


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