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ぼくは散歩と雑学がすき [推薦図書]

植草甚一さん「ぼくは散歩と雑学がすき」はreizanが若い頃バイブルみたいにしていた本です。その後、何回か転居した際に紛失してしまって今は手元にありません。

何十年も前に読んでいた本ですから具体的な内容はほとんど覚えていませんが、ジャズと雑学とミステリーが好きになったのはきっとこの本の影響だと思います。

文庫本は筑摩出版からですが、reizanが買った単行本は晶文社から出ていました。その頃の晶文社は今の幻冬舎みたいに尖がった出版社で大手出版社が出さないようなニッチ本を多く出していて若者に人気がありました。

晶文社は今もやっていて、また面白い本を出してくれました。仲野徹さんの「病理学講義」(1850円+税)です。

病理学_0001.jpg

タイトルだけ見ると医学生向けのテキストみたいですが、その通りです。内容の三分の二は専門的な話です。
ただ、雑談に脱線したりというのが三分の一を占めていているから素人でも読みやすいです。

病理学自己紹介.jpg
《「まえがき」より、画像クリックで拡大、←クリックで戻る》

その三分の一の部分があるからreizanのような素人が読んでも楽しめるし、本題の部分もわかりやすく書いてくれています。中学・高校生の頃に出会っていたら病理の道を目指していたかもしれません。(アタマがついて行かないから無理か)

この本を読んで既視感を覚えたのですが、なぜかと考えたら思い当たることがありました。それは哲学者の土屋賢二さんの本を読んだ時の感覚に似ています。

哲学にしても病理学にしても本当は難しいはずですが、平易な語り口でときどき冗談も交えて説明してくれると身近なこととして考えられるようになります。もともと両者はヒトの思考と身体に関係することですから自分自身と関連付けて考えれば親しみも湧いてきます。

数学が苦手なreizanがサイモン・シン著「フェルマーの最終定理」をワクワクしながら読んだときと似た感覚も感じました。

サブタイトルに「こわいもの知らずの」とあるのは、特に雑談の部分が斯界の先生方の目を恐れずに言いたい放題の内容だからです。

著者の冗談好きは奥付の著者略歴にも見て取れます。主婦の店ダイエーと同じ年に同じ地でうまれたことなど普通は書かないと思いますが、ここにも著者のユニークな点が現れています。

病理学_0002.jpg
《画像クリックで拡大、←クリックで戻る》

本書の三分の二の真面目な部分を読んでいくと私たちのからだが微妙のバランスの上に成り立っていることがわかります。適度な刺激を与えつついたわりを持って大切にしていかなければいけないと思いました。
reizanにとっては久しぶりに当たりの本でした。


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