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大正琴と遊ぶには [音楽の勉強]
生涯大学校で知り合いになった民謡尺八の名人(津軽三味線もお得意でどちらも暗譜で演奏される方)から相談を受けました。reizanの方が相談する側でないのがいささか不思議です。
相談の内容は、「知り合いの方が大正琴をやっていて、今度一緒に合奏しましょうと誘われているけど、合わせられるものだろうか。」というものでした。曲目は次の通りです。
キーさえ合っていれば合奏できるのですが、大正琴がどのキーで演奏するかわかりませんのでちょっと勉強することにしました。
先ずは、大正琴の音域を調べてみました。音符はハ長調のドレミファソラシが1234567の数字で表わされているのでわかりやすいです。
相談の内容は、「知り合いの方が大正琴をやっていて、今度一緒に合奏しましょうと誘われているけど、合わせられるものだろうか。」というものでした。曲目は次の通りです。
キーさえ合っていれば合奏できるのですが、大正琴がどのキーで演奏するかわかりませんのでちょっと勉強することにしました。
先ずは、大正琴の音域を調べてみました。音符はハ長調のドレミファソラシが1234567の数字で表わされているのでわかりやすいです。
音域は下1点のGから上1点のAまででした。また、ピアノの黒鍵に当たる部分はすべて#で表わし♭は使いません。
大正琴の音符と尺八の対応関係を表にしてみました。
でも、大正琴で演奏されるのはほとんどが人がうたっている曲ですから、出だしを甲音にするか乙音にするかの使い分けでカバーできそうです。
福岡県民謡の「黒田節」で対応できるかどうか調べてみました。
五線譜で書くとこんな曲です。
大正琴の音符と尺八の対応関係を表にしてみました。
《画像クリックで拡大、←クリックで戻る》
大正琴の音域が約2オクターブで、尺八の音域が約2オクターブ半ですから尺八の方が音域が広いのですが、最低音の位置が違うので、完全にカバーしようと思ったら普通には使われていない(reizanも持っていない)1尺3寸管を使わなければなりません。でも、大正琴で演奏されるのはほとんどが人がうたっている曲ですから、出だしを甲音にするか乙音にするかの使い分けでカバーできそうです。
福岡県民謡の「黒田節」で対応できるかどうか調べてみました。
五線譜で書くとこんな曲です。
これは大正琴用の楽譜ではありませんからそのまま尺八譜にするのは危険です。調べてみたらやっぱり違っていました。大正琴譜の「黒田節」の出だしは「2」(=D)でした。
上の五線譜は「E」から始まっていますから移調しなければなりません。それに大正琴は「G」(=ハ長調のソ)から上しか出ませんから、約1オクターブ近く上に移調してやらなければなりません。
上の「D」から始まるように移調しました。♭一つだったのが♭三つになります。
上の五線譜は「E」から始まっていますから移調しなければなりません。それに大正琴は「G」(=ハ長調のソ)から上しか出ませんから、約1オクターブ近く上に移調してやらなければなりません。
上の「D」から始まるように移調しました。♭一つだったのが♭三つになります。
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この譜に大正琴の音符を割りつけてみました。
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次に、移調後の五線譜に尺八符を割りつけてみました。尺八の管長は1尺8寸です。
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これで大正琴と尺八が「黒田節」を合奏したら、同じキーで同じ旋律を演奏することができます。
民謡尺八の名人さんには、「黒田節」の例で変換要領をご説明して理解していただき、あとは、冒頭の「大正琴譜→尺八譜変換表」を使って、合奏相手の方の大正琴譜を尺八譜に変換していただくようにします。
全く同じメロディの斉奏ではすぐに飽きてくると思いますが、取りあえずはこういうところから入って、慣れたら大正琴譜を尺八譜に直し、尺八の伴奏をつけたり、大正琴に伴奏に回ってもらったりしても面白いと思います。
民謡尺八の名人さんには、「黒田節」の例で変換要領をご説明して理解していただき、あとは、冒頭の「大正琴譜→尺八譜変換表」を使って、合奏相手の方の大正琴譜を尺八譜に変換していただくようにします。
全く同じメロディの斉奏ではすぐに飽きてくると思いますが、取りあえずはこういうところから入って、慣れたら大正琴譜を尺八譜に直し、尺八の伴奏をつけたり、大正琴に伴奏に回ってもらったりしても面白いと思います。
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