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尺八の指孔 [尺八改造]

尺八の指孔は、表に四つ、裏側に一つというのが基本になっています。呼び方は表側の下から一孔(いっこう)、二孔(にこう)、三孔(さんこう)、四孔(よんこう)、そして裏孔が五孔(ごこう)です。

その指孔はどれも同じように見えますが、作った年代や流派の違いで指孔の位置が微妙に違っていることがあります。それだと各々が出す音の音程が違いそうですが、尺八というのは同じ運指をしていても歌口(エアリード)と唇の間の開口面積を変えることで半音ぐらいはアナログで楽に変えることができる(ちょっと頑張れば1音から1音半までかえられる)ので、自分で音程を作りながら合わせます。

だから、一人で尺八を吹いている分には何も問題はないのですが、合奏するようになると正しい音程で吹けない人は辛くなります。

頻繁に出てくる音で音程が取りにくいのはツの半音(琴古流ではツの大メリ)です。尺八を習い始めてツの半音が出てきたころはいつも音程が高過ぎると注意されていました。

その時は師匠が吹く音と自分の音の高さの違いがよくわかりませんでした。しかし、長年吹き続けているとツの半音が正しく出ているかどうかを聴き分けられるようになりました。(reizanの場合は何年もかかりましたが音感の良い人だったら半年で理解できるだろうと思います。)

ところで尺八の指孔の径にもいろいろあるということをご存知ですか。
現在の標準は直径10ミリですが、11ミリというのもあります。指孔を大きくするメリットは音の抜けが良くなるという点です。

反対に1ミリ小さくした9ミリというのもあります。当然音の抜けは悪くなりますから少しこもったような音になります。どういうときに使うかというと指が細くて標準の指孔が塞げない時に使います。(古い琴古流の竹の場合に、第三孔だけ9ミリにするというのもありました。)

reizanが所属する民謡尺八サークルのメンバーに、指が短くて・細くて・肉付きの少ない方がいらっしゃいます。
この方の尺八は琴古流で10ミリの指孔です。ご本人はちゃんと指孔を閉じているつもりでも第三孔の下部にすき間ができてしまいます。

この状態でロ(D音)やツ(F音)吹こうとするとキーンとするような噪音になってしまいます。
レ(G音)の場合ですと噪音にはなりませんがチの半音(G#・A♭)とレのあいだの音になってしまいます。

苦肉の策として、尺八製管のできる方に10ミリの孔を9ミリに変えていただきました。結果、大分良くなったのですが、ちょっと気を抜くとすき間ができてしまいます。

そこで、自作の塩ビ管尺八を使って、もっと指孔を小さくしたらどうかという実験をしてみました。
養生テープに2穴パンチで穴を開けて、尺八の指孔の上に貼るという方法です。
貼る位置は指孔の上端とパンチ穴の上端を合わせるようにしました。(音程は指孔の面積ではなく、歌口から指孔の上端までの長さで決まるから。)

P_20180509_081120.jpg
これで吹いてみたら音程には違和感がありませんでしたが、やはり音の抜けは悪くなりました。まあ、抜けの方は吹いている本人は敏感に感じますが、聴いている人は耳が肥えていないとわからないぐらいのレベルですから良いかなと思いました。

今度お会いした時にこの方法を試していただこうと思います。


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