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ご葬儀に音源提供 [三曲]

20数年親しくさせていただいていたお箏の先生が亡くなられまして、お通夜とご葬儀・告別式に参列させていただきました。

お通夜には取りあえず馳せ参じてお悔やみを申し上げたという感じです。

故人はお子様たちと離れてお一人で暮らしておられましたので、地域の皆に愛され、音楽やスポーツを通じて楽しく暮らしておられたことを、ご遺族の皆様に通夜振舞いの席でお伝えしなければならないところでしたが、同行の方に連れて帰っていただかないと交通手段が無くなるため閉式後すぐに失礼させていただきました。

その代り、翌日はご葬儀の開始1時間以上前に会場に出向き、お子様方にこれまでのご様子をお伝えして喜んでいただきました。

また、会場にはお箏が展示されていたのですが、お通夜の際には、始まる前に葬儀社が準備したBGMが流れていましたので、これは可哀そうだと思って、自宅のパソコンに保存されている音源のなかから、ご本人の演奏と歌が入っているものをUSBメモリーに入れて、携帯拡声器(マイクだけでなくUSBの音源も再生できるのです。)とともに持参しました。

喪主様に、お箏の陰に拡声器を隠して故人が演奏されている音源を流したいということを申し上げたら、大層喜ばれて了解してくださいました。

葬儀向きの不祝儀曲の代表は「残月」(峰崎勾当が弟子の娘さん(法名:残月信女)が亡くなったのを悼んで作曲した曲)が有名ですが、今回は故人ご本にが演奏し歌っておられることを優先しました。

だから、源氏物語の夕顔に題材をとった「夕顔」はそれなりにふさわしい曲ですが、あとは「近江八景」「岡康砧」「千鳥の曲」と、どちらかというと祝儀曲のような選曲になりました。

その点を喪主様にご説明したところ、曲種よりも故人の声と箏演奏を流してもらえるのが嬉しい、それを一晩で作ってくださったのも有難いとご快諾をいただくことができました。

でも、持参した音源を流すにはもう一つ障壁があります。それは葬儀社の都合です。

最近は音楽葬というのが葬儀メニューの中にありますが、故人の好きだった演奏の音源を持ち込んで流すというのは出来ません。それは音楽著作権の関係です。

著作権をクリアしておかなければならないのですが、持ち込みとなると葬儀社側で可否判断ができません。そのため、葬儀社が著作権をクリアしている音源のなかから選択させられるのです。

それでも音楽葬というぐらいですから、素晴らしい演奏を素晴らしい音で流してくれたらよいのですが、reizanの経験では、ぼこぼこのスピーカーで、ただ音楽が流れていれば良いというような音楽葬に参列したことがあります。その時は本当に故人が可哀そうで涙が出そうになりました。

今回、喪主様とともに葬儀社の責任者の方と折衝したら、あっさりOKしてくれました。

こちらは、演奏している曲の作曲年代が江戸から明治の初めだからPD(パブリックドメイン)になっていることと演奏者は故人とreizanだから全く問題ないという理論武装をしていたのですが拍子抜けしてしまいました。

関係する皆さんの了解を得られたので、音源をセットして、ご葬儀開始5分前までの約1時間、お箏の演奏と歌を流しました。

ご遺族であるお子様やお孫さんに亡くなられたご本人の演奏と歌を聴いてもらって、喜んでもらえて本当に良かったです。合掌


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