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運指の勘違い [尺八演奏]

尺八という楽器はほとんど例外なく(オークラウロというのがありましたけど)指孔を直接指で塞いだり開けたりして音階を作ります。

フルートの場合ですとキーを押すか押さないかですからある意味デジタルです。その点尺八は超アナログな楽器です。

指孔を塞ぐと開けるだけだったらフルートと大して変わりませんが、指孔を微開するとか半開するとか半分より少し広めにあけるとか、その尺八の特性に合わせて奏者が正しい音律になるように指孔の塞ぎ方を調整しなければならないという難しさがあります。(最近は、そのアナログさが面白いということで外国の方に人気が出てきているようです。)

一緒にやっている皆さんは全員が琴古流ですが、歌謡曲の伴奏をしていたら、ツのメリ(琴古流では、ツの中メリ。1尺8寸管でE音)の音がreizanの音より低くて嫌な響きになっていました。

琴古流では「ツのメリ」の運指は、第2孔から第5孔までは全閉し、第1孔を半開する(下半分を開ける)ことになっています。

ツのメリ2.png
ところが、皆さんの運指を見てみたら指孔の4分の3ぐらいが塞がっています。これだったら音律が低くなるわけです。

ツのメリ4.png
演奏するとき指孔がどのぐらい開いているかは奏者自身からは見えません。ではどうやって正しい運指を身につけるかというと、チューナーを使ったり師匠に音を聴いてもらいながら、正しい音律の時に指孔の縁が指の腹にどう当たっているかというのを感覚で覚えるのです。

ツのメリの場合は、第1孔の上の縁を指の腹で感じるようにするのですが、サークルの皆さんは全員が指の幅の中央を指孔の縁に合わせていました。

これはちょっと違います。指の幅の方が指孔より広いのですから、その幅の中央を孔の縁に当てたら、孔が半分以上塞がれるのは当たり前です。

ツのメリ3.png


それに、指孔を押さえたときに指の幅が若干広がりますからその分も考慮しなければなりません。

都山流では第1孔をかざしという方法で行うことになっていますが、reizanは前後の音との流れで半開とかざしを使い分けています。

reizanの感覚では、半開の場合は指の幅の下4分の1ぐらいのところに指孔の縁があるのを感じながら吹くとツのメリの音律になります。(最終的には鳴っている音の高さで指の位置の可否を判断します。)

ツのメリ5.png




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