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そこで、琴古流の人も抵抗感なく使用できる記譜法で、拍をイメージしやすい方法はないものかと考えてみました。
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尺八の記譜法の改良を考えてみました [尺八演奏]
民謡尺八のサークルで、都山譜を琴古譜に書き換えてあげることがあるのですが、拍数の表し方が異なるため誤記することがあります。そこで、サークル内で使用する楽譜について拍数表記の共通化を考えてみました。
都山流の記譜法は元々五線譜の要素を取り入れているのですが、琴古流にはそういう考えはありませんでした。ところが、最近は琴古流でも小節線で区切った楽譜が市販されるようになっています。
その楽譜を作るときに都山流の記譜法をそのまま使うわけにいかないと思ったのか、都山流では四分音符に側線を書くのですが、琴古流ではこれに側線をつけません。一方、音符に側線がないのは都山流では二分音符になります。琴古流の記譜法は筝曲の正派の記譜法に準じているような感じです。
改良のポイントは、拍数を強調するようなものにしたことと、ロングトーンの音符は吹きはじめの部分だけを書き、あとは音の長さを示す側線だけにしたことです。この改良で拍をつかみやすくなりますし、見やすくなります。
従来の十六部音符、三十二部音符は、それぞれ八分音符、十六部音符としました。これによって、側線の範囲内にあるそれぞれの音の長さを決める際に整合性が取れるようにしました。
四分拍子において、四分音符の側線内に音が一つの場合は一拍、音が二つの場合はそれぞれが半拍。八分音符(二重線)の側線内に音が二つの場合はそれぞれが四分の一拍(十六分音符に相当)となります。
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reizanが即席で考えたメロディーで試してみたところ、音符を目で追いつつ一拍ごとのきざみを確認できるので案外わかりやすかったです。なお、下の四つの譜は演奏するとすべて同じ結果になります。
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現在練習中の「越中おわら節」を改良譜で書いてみたら、ほとんど都山譜と変わりませんでした。約束事を説明しなくても吹けるかもしれません。
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改良琴古譜で書いた「越中おわら節」を琴古流の方に吹いてもらったら、この曲自体が初めてなのに、最初に、「一拍ごとの表記になっている」という説明を聞いただけで間違いなく吹いてくれました。思った以上にわかりやすいのかもしれません。
「越中おわら節」の50小節から70小節までは踊りがないときは省略されることがあるそうです。
2011-03-29 05:51
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