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今のところは「CD」の勝ち? [番外]
音楽の記録媒体の変遷を身近に体験すると技術の進歩と迷いを感じます。
家庭で録音ができるようになったのはSONYが発売したオープンリールの「テープコーダー」(登録商標)でしょう。
reizanが小学生の頃、我が家にやってきました。
そのテープコーダーは、何年かのちに煙を吹いて使えなくなりました。今だったらリコールの対象でしょうが当時の世の中にそういう発想がありませんでしたので、家族は火事にならなかったことを喜び、現物を廃棄して終わりました。
その後、カセットテープが出てきて、カセットデッキやポータブルタイプやウォークマンタイプを今までにいくつ買ったかわかりません。
一方、記録された状態で販売される媒体は塩化ビニル製のレコードからCDに変わってきましたが、素人がCDに書き込むことは考えられませんでした。
そして、「MD」が出てきたときの驚きは今でも覚えています。あのサイズで録音できる時間は60分、74分、そして80分まで増えました。さらに4倍速(実際は四分の一の速度で録音する。)では、それぞれディスクの標準の4倍の時間録音できるというのですから世の中の記録媒体はMDに置き換わっていくかと思っていました。
しかし、ずっと使っているとMDの弱点も見えてきました。一番の問題は本来のウリであるはずのその小ささです。小さいから場所をとらないだろうと思ったのですが、実際には小さいから管理しにくいというのが使い始めてからわかりました。
書棚に並べるには小さすぎるため専用ケースに入れて、そのケースを積み上げて収納するのですが、目的のディスクを探そうとしたらその手間が大変です。インデックスに使える面積も狭くて内容をすべて表示するのはほとんど不可能です。
そのうちにパソコンを使ってCD-Rに書き込む別体の専用装置が出てきました。20年ぐらい前にこれを入手してCD-Rへの書き込みも始めました。それが今ではノートパソコンで1台でできてしまいます。
パソコンを使って外付けハードディスクに録音することもしていますが、常に記録の破壊・消滅の可能性を秘めていますので安心はできません。
今のところ、CD-Rが一番信頼できる記録媒体です。(接着面の剥離の恐れとかで百年持つかどうかわからないらしいですが、reizanが死んだときにはゴミとして廃棄されるものですからそんなに長持ちしなくてもかまいません。)
CD-Rには、ケースなしで50枚とか100枚売りのものがありますがケースがないのは管理上不便です。
だからreizanはちょっと高くても薄型のケース入り20枚組を買っています。
上の写真のものは20枚×5パックをAmazonで税送料込3,365円(日によって若干の変動があります。)で買いました。
総枚数100枚ですから、1枚当たりの価格は33円65銭です。reizanは使用することが決まっているので5パック買いましたが、1パックだけ買った場合でも1枚当たりの価格は変わりません。
MD再生装置の新製品は供給されなくなっており、MDディスクの入手も難しくなりつつあります。1枚当たりの価格は税別で100円以上というのが相場のようです。
今のところ記録媒体としては、その安定性、保存・管理のしやすさ、価格などの点でCDが秀でているように思います。
単発の一時的な使用にはハードディスクが便利ですのでこの二つを使い分けると良いと思います。
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