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古い尺八の歌口が欠けているわけ [雑学]

尺八の歌口というのは、上部の斜めに切り欠いている部分のことです。そして歌口には硬い素材が埋め込まれていて舌(ぜつ)といいます。ここに向かって息を吹きかけてやると音が鳴るようになっています。

尺八を演奏する上で大切な部分です。演奏中に長い休符があって尺八を下すときには隣の人の竹に当たって舌が欠けるのを防ぐため掌で覆うようにします。また演奏が終わったらキャップをして破損を防ぎます。

尺八愛好家はそのように楽器を大切にしているのですが、古い尺八の中には舌の欠けているものを見かけることがあります。

唄口.png

唄口2.png

reizanが引き継いだ祖父の形見の琴古流の尺八も舌の部分に欠けがありました。子供のころから玩具にしていたので自分が傷つけたのだと今まで思っていました。

ところが、最近勉強してわかったのですが、ぶつけて傷をつけなくても虫の性で傷つくことがあることを知りました。

舌の材質は象牙、黒水牛の角、エボナイトなどです。象牙はご禁制品ですから最近のものにはほとんど使われていません。
一般的には黒水牛の角を使ったものが多いです。

実はそこに原因があったのです。象牙はカルシウムでできていますから虫はつきませんが、水牛の角はタンパク質が硬くなったもの(ヒトの爪と同じようなもの)ですから虫の食べ物になるそうです。

これを防ぐのは簡単です。毎日吹いてやれば良いのです。尺八自体が練習しろ練習しろと言っているようで身が引き締まります。


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