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これは小説です。つくり話です。 [推薦図書]
ちょっと変わった本を見つけました。
「出版禁止」(新潮社刊)です。
最初は発禁本のことについて書かれた興味本位の本かと思って手に取ったのですが、そんな下世話なものではありませんでした。
内容は大きく三つに分かれています。
その原稿を目にした長江俊和さんが、この作品をこのまま世に埋もれさせるわけにいかないと奔走し、4年の歳月を経て出版されることになったというものです。
その話を信じて読むと「カミュの刺客」は事実ということになりますが、実は、序から最後の出版にあたってまでのすべてが著者の創作です。だからこの本に書かれているのはノンフィクションではなく小説です。
遺体切断や人食を連想させる場面もあってちょっとグロテスクなところもありますが全体としては面白いです。
皆川博子さんの「倒立する塔の殺人」を読んだ時のようなやられた感が心地よかったです。
「出版禁止」(新潮社刊)です。
最初は発禁本のことについて書かれた興味本位の本かと思って手に取ったのですが、そんな下世話なものではありませんでした。
内容は大きく三つに分かれています。
- 序 長江俊和
- カミュの刺客 若林呉成
- 「カミュの刺客」出版にあたって 長江俊和
長江俊和さんというのがこの本の著者です。
テレビの「王様のブランチ」で面白いミステリーとして紹介されたらしいのですが、Amazonのレビューではテレビに騙されたという酷評がいくつかあります。
reizanは白紙の状態から読み始めたので事前の思い込みもなく面白く読むことができました。
ただ途中で何度も、これは事実かフィクションかと迷いながら読みました。
7年前の心中事件(女性だけが生き残った)について、フリーランスのルポライター若林呉成(仮名)がその女性にインタビューするようになり、その顛末を書いたのが「カミュの刺客」です。
このインタビュー記事は総合月刊誌に何回かに分けて掲載されることが決まっていたのですが、直前に編集部の判断で中止になってしまいました。テレビの「王様のブランチ」で面白いミステリーとして紹介されたらしいのですが、Amazonのレビューではテレビに騙されたという酷評がいくつかあります。
reizanは白紙の状態から読み始めたので事前の思い込みもなく面白く読むことができました。
ただ途中で何度も、これは事実かフィクションかと迷いながら読みました。
7年前の心中事件(女性だけが生き残った)について、フリーランスのルポライター若林呉成(仮名)がその女性にインタビューするようになり、その顛末を書いたのが「カミュの刺客」です。
その原稿を目にした長江俊和さんが、この作品をこのまま世に埋もれさせるわけにいかないと奔走し、4年の歳月を経て出版されることになったというものです。
その話を信じて読むと「カミュの刺客」は事実ということになりますが、実は、序から最後の出版にあたってまでのすべてが著者の創作です。だからこの本に書かれているのはノンフィクションではなく小説です。
遺体切断や人食を連想させる場面もあってちょっとグロテスクなところもありますが全体としては面白いです。
皆川博子さんの「倒立する塔の殺人」を読んだ時のようなやられた感が心地よかったです。
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