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無駄な努力 [音楽の勉強]

人生を振り返ってみると無駄な努力が多かったreizanですが、今でも時々そういうことをしてしまいます。

一番最近のは尺八譜づくりの無駄です。生涯大学校の同級生の方からいただいた三重奏の五線譜を尺八譜に直したら自分ではとても吹けそうにないアレンジだったというお粗末な話です。

曲はビートルズの「イエスタデー」です。有名な曲ですしクラシカルなバラードなので尺八にも馴染むかなと思ったのです。

イエスタデー.jpg
《五線譜の一部》

こういう書き方をしたものは尺八譜付き五線譜ということになるのですが、音価や甲乙は書かれていないので尺八音符と同時に五線譜のオタマジャクシや休符を見て判断しなさいということになっています。

とてもじゃないけどreizanにはいっぺんにあっちもこっちも見て瞬時に判断するというのは無理です。
ただ、イエスタデーの尺八三重奏だったら、生涯大学校の学園祭の演奏の時に尺八クラブの演奏で使えるかもしれないと思って五線譜からExcelの尺八譜に直しました。

途中、1ページ分の作業をしたところで保存しようとしたら、予期せぬエラーで復旧できなくなるようなアクシデントもあって相当苦労しましたが、なんとか変換ができました。

イエスタデー尺八.png
《3小節目まで》

全部出来上がったところで各パートを自分で吹いてみました。メロディーの部分は馴染みがありますから特に難しくはなかったのですが、伴奏の方は上手く吹けませんでした。(上に出ている部分は難しくありません。)

伴奏譜を良く見たら、音の並びがすぐ隣に移り次は1音跳びさらに次はその隣というような難しい配列になっていました。
尺八という楽器は指孔が5つしかありませんから、指孔の全開と全閉の組み合わせで出せる標準音符の間に半音が一つあったり二つあったりします。

指孔を微開したり半開したりの押さえ方と唄口部の開口面積の調整との組み合わせで途中の音を作っていきます。だからそういう音ばっかりが続くと演奏しづらくなるのです。

尺八の曲で半音隣に移るという流れがないわけではありませんが、それが連続するの(例えばDからGまでの音を半音ずつ上がっていくようなフレーズ)は苦手です。

3本の尺八の音が重なったときの響きは、計算上ではきれいにハモって美しいのだと思いますが、半音ずつ移る音形が連続すると正しい音程が掴みにくくなってきれいなハーモニーをつくるのが難しくなります。
というか、吹いている本人が合っているのかどうかわからない状態で演奏する可能性が高く、聴く方からしたらガチャガチャバンドを聴いているようになってしまうと思います。

何日もかけて苦労して五線譜から直しましたが、今回のこの尺八譜はボツにしました、無駄な努力でした。

ところで、五線譜に尺八譜を併記してくださる場合は音譜を90°右回りにして、五線の右側に縦書きにしていただいた方が見やすいです。

記譜サンプル.png
《尺八譜併記の例 尺八1 1小節目》

この方法が定着すれば助かる尺八愛好家は多いと思います。


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