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止まっているエスカレーターは歩きにくい [大工の勉強]

ショッピングモールに買い物に行ったら不思議な景色が目に入りました。

P_20191122_154816_1.jpg
エスカレーターが止まったままになっています。人が近寄ったら動き出す仕組みのもありますが、ここのは違います。

メンテナンス作業中の場合は柵を立てて近寄れないようにしていますが、そういうのもありません。

浸水トラブルで故障したままになっているのではないかと思います。

2階のテナント店に用事があったので止まっているエスカレーターの階段を上りましたが、上り始めと終わりのところで三半規管がおかしくなったような浮遊感を感じて歩きにくかったです。

その原因は蹴上(けあげ)寸法の違いです。

最初の1段は蹴上だけでなく踏面(ふみづら、=段の奥行)の寸法も短いから2段目から上り始めましたが、2段目から3段目、3段目から4段目の蹴上寸法もそれぞれ変化しています。

その後は等間隔で歩きやすかったのですが、最後のところはまた蹴上寸法が妙に変化していたので、再び浮遊感を感じてしまいました。

建築基準法施行令第23条に階段の寸法が定められていますが、一般的な規模の住宅の場合、蹴上は23㎝以下、踏面は15cm以上と規定されています。

この寸法で作ると面積的には最少にできますが傾斜は急です。蹴上を低くしたり踏面を大きくすれば上り下りは楽になりますが階段室の面積が広くなりますから、そのせめぎ合いの中で妥協点を見つけて決めることになります。

実際には、踏面15㎝では足がはみ出してしまって歩きにくいので、次の公式で踏面の寸法を求めると良いようです。

  踏面寸法=66㎝-蹴上寸法×2、(踏面寸法=2尺2寸-蹴上寸法×2)

蹴上を21㎝とすると、
  踏面寸法=66㎝-21㎝×2=24㎝、(踏面寸法=2尺2寸-7寸×2=8寸)

一般的には、階高から割り算で適切な蹴上寸法を求めます。
階高2m73㎝の場合ですと、
  段数=273÷21=13段
階高2m94㎝の場合ですと、
  段数=294÷21=14段
になりますが、階高2m94㎝にすると1階の天井は高くなりますが、棟高10mの高さ制限がある区域では2階の天井が低くなって屋根裏部屋のような感じになってしまいます。

だから、13階段は不吉という都市伝説があるものの、我が国の建売住宅には結構13階段が多いようです。

どうしても嫌だという場合は蹴上寸法を低くすれば階数は増えますが、踏面の寸法も変えなければなりませんし、階段室の面積にも影響がでて間取りの取り合いが難しくなります。だから13階段が多いのです。

ところで、使い勝手から考えると階段は等間隔であるべきと思うのですが、不思議なことに、法令では蹴上も踏面も等寸法であることは求められていません。
その点をうまく使うと13階段を避けられるかもしれません。

でも、reizanはそんな家、嫌です。浮遊感で酔ってしまいそうですから。


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