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音律の覚え方 [音楽理論]
音律というのは洋楽の音名のようなものです。
音名を米国式で表すとCDEFGABC、和名で表すとハニホヘトイロハとなります。
邦楽界では、Dの音から順に、
壱越(いちこつ)、
断金(たんぎん)、
平調(ひょうじょう)、
勝絶(しょうぜつ)、
下無(しもむ)、
双調(そうじょう)、
鳧鐘(ふしょう)、
黄鐘(おうしき)、
鸞鏡(らんけい)、
盤渉(ばんしき)、
神仙(しんせん)、
上無(かみむ)
と表します。
漢字二文字で読み方も馴染みのないものなので覚えるのが大変です。
その昔、これが尺八の准師範の試験に出るというので必死になって覚えたことがあります。音律名を問われたり、音律差を計算させられたりするのです。
その時の参考書に、手指に割り振って覚える方法が紹介されていました。
こんなのが欲しかった。「逆引きピアノコードチェッカー」 [音楽理論]
コード名から構成音を示してくれるサイトは前から知っていましたが、これはコード名がわかっていることが前提です。
メロディー譜にコードが書かれていたらその構成音さえわかれば伴奏をするのに役立ちますが、コーラス譜や合奏譜にコードが書かれていない場合、reizanのような素人にはなんというコードが使われているかわかりません。
ネット上になにか参考になる情報はないかと探していたときにこれに出会いました。
「逆引き!ピアノコードチェッカーβ」という名前です。
http://www.ep-melody.com/pcc/ 逆引き!ピアノコードチェッカーβ
使い方は、画面の鍵盤を順にクリックしていくと和音になったときにコードが表示されます。リセットをクリックすると初期の状態に戻ります。
C、E♭とクリックしてもここまでは何も表示されません。続いてGをクリックすると「Cm」とコードが表示されました。
琴古流の胡麻譜表記 [音楽理論]
reizanは都山流という尺八の流派に所属していますので使用する音符は都山式ですが、趣味のサークルで一緒に遊んでくれている人たちは全員が琴古流です。だからreizanが練習曲を提案した時は、琴古譜に書き直してあげる場合があります。
そのため琴古流の記譜法について勉強したのですが、なかなか大変です。
何故かというと、都山流の場合は都山流宗家というのがあって記譜法は統一されています(諸事情で分派した場合も記譜法は継承しています。)が、琴古流の場合は琴古流宗家というのは無くて琴古流各派を総称して琴古流と言っていますから記譜法が微妙に違います。
歴史があるのは青表紙(川瀬)と白表紙(納富)と呼ばれるものですが、他にもいくつか異なる書き方があります。音符は同じですが音価(音の長さ)の表し方が異なります。
民謡の琴古流尺八譜になると音符は琴古流で音価は筝曲の正派のような表し方になっています。
そういう事情でreizanが書き換えた胡麻譜に注文が付きました。
引っかかったのは赤丸で囲んだ箇所です。
その前の音の胡麻が右で赤丸は左ですから、前の音は半拍です。音符の中を貫く線の本数でもわかります。(1本は半拍、2本は四分の一拍、3本は八分の一拍を表します。)
そして問題の赤丸の音ですが胡麻は左にあります。この音を半拍と思ったらしいのですが、音譜を貫く線がありませんから半拍ではありません。もう一つ大事なポイントは赤丸の次の音の胡麻が左にあることです。
1ト2トでいうと、赤丸の音は1の次のトから始まって、その次の音は2の次のトから始まりますから、結果として赤丸の音は1拍です。
都山譜の場合は、音符と音価がセットになっていますから五線譜でオタマジャクシと旗を見るのと同じ感覚で演奏できますが、琴古譜は次の音との関係を見ないと音価がわからないというところがあります。
reizanは菅原久仁義さんの「尺八入門 琴古系」に準拠したのですが、川瀬派の青表紙の譜を使っている方から、青拍子では半拍を黒丸で表しているからそういう風にしたらとアドバイスをいただきました。
reizanは祖父の形見で青拍子の琴古譜を持っていますから早速研究してみました。
見る限りでは、黒丸が半拍を表すのではなく1拍を表しているように感じました。でも黒丸が半拍のところもあるので、どちらとも言い切れないというのが結論です。
音と振動 [音楽理論]
その部分の見出しは、「フルートとハーモニカの音の発生のしくみ」ですが、フルートと同列の扱いで尺八が説明されています。
『フルートも尺八も初心者のうちは音を出すのに苦労します。』という書き出しから始まって、その発音原理が「流体音工学入門」(望月修、丸田芳幸著)からの引用で紹介されています。
その部分を引用させていただきます。
『フルートは歌口に下唇を沿わせます。空気が流れると歌口の手前側で渦が発生します。その渦が歌口の向かい側にぶつかって圧力変化が起き、音(?)の速度で手前の唇側に戻ってきます。戻ってきた圧力で流れ出る空気が影響を受け渦の出方が変わります。
共振体であるフルートの管の中を波が往復する時間が、歌口の前後を往復する時間の整数倍であるときに音が発声します。流速の早い流れで吹き出すと往復時間が短くなり、高い周波数になります。』
難しすぎてreizanには良くわかりませんでした。
音と振動といえば、西川秀利(竹号:理山)さんの書かれた「尺八の研究」という本を持っていますが、難しくて未だ理解するに至っていません。
それは見た目の問題かなと思ったら、倍音の振動数が整数倍にならないからだそうです。
オーケストラで使われる楽器は基本的に整数倍だから倍音の部分で音が濁ってしまうから×ということです。
尺八は倍音が整数倍ですからOKなんですね。武満徹作曲「ノヴェンバー・ステップス」でも使われています。
五線譜から琴古譜に変換するグッズ [音楽理論]
その時に作ったのは都山流用だったのですが、琴古流の知り合いが多くなったので、この際、琴古流用の変換器を作ってみました。
実際に作るのはそれぞれの方にお任せしますので、reizanは記入サンプルを作りました。
そこにサンプルのように文字・記号を書き入れ、円心を割りピンでとめます。
サンプルでは、「ロ」(ろ=筒音)を1尺8寸管に合わせていますので、五線譜の旋律を1尺8寸で吹く場合の尺八音符が得られます。
この変換器で音符の候補はわかりますが甲乙(オクターブ違いの高音か低音か)がわかりません。そのため、事前に甲乙の境目を把握しておく必要があります。
1尺8寸管の場合は上の赤い線がその境目になります。
ところで、もう一つ大切なことがあります。それはすべての曲が1尺8寸管で吹けるわけではないということです。五線譜の曲にはハ長調、ニ短調など、長調と短調それぞれ12種類の調があります。無理に1尺8寸管で吹こうとすると吹きにくいメリ音だらけになってしまうこともあります。
その見分けはどうすれば良いかというと、#や♭の数で識別できます。その判断に役立つのが次の表です。
五線譜⇔尺八譜変換器のための課題 [音楽理論]
昨日に引き続き五線譜⇔琴古譜変換器に関することです。
昨日は変換器のつくり方と使い方をご説明しました。そして、今日は課題編です。
次の曲は著作権が消滅している有名な曲です。これを変換器を使って琴古流の尺八譜に直してくださいというのが課題です。(符頭が赤色になっているのは気にしないでください。)
《画像クリックで拡大、←クリックで戻る》
reizanの場合は、五線譜が横書きでも尺八譜は縦書きにします。縦にすると五線譜は見にくくなりますが尺八譜を見て演奏しているときに五線譜は見ませんからなんの問題もありません。
「早春賦」を尺八譜に書き直すと次のようになります。#が二つですから昨日の早見表にしたがって1尺6寸管を使うことにしました。
五線譜で最後の小節に八分休符がありますが、使用したソフトの癖で、弱起の曲の最主小説ですから本来は必要ないものです。
余談ですが、作曲者の中田章さんは、あの中田喜直さん(雪の降るまちを、かわいいかくれんぼ、めだかの学校、ちいさい秋みつけた、などを作曲)のご父君だそうです。
親子そろって名曲を残しているのは、服部家の人や宮川家の人みたいです。
取りあえずやってみると問題点に気づくものです [音楽理論]
アレルギー反応を生じないように気を使いながら五線譜と尺八譜の関係から始めて、工作の時間、実際に変換器を使ってもらう時間という流れで進めました。
ただし、ここで紙に円を描いて、それを12等分してというようなことをやっていたら時間がかかり過ぎますので、reizanが事前に線を引いて大雑把にカットし中央にハトメが入る穴を開けておきました。
だからクラブのみんながしたのは、円の外の余分な部分をハサミで切り取って、あとはサンプルに従って文字・記号を書き込むという作業です。
変換器が出来上がったら「早春賦」の五線譜を見ながら尺八譜に書き直してもらい、できた人から吹いてもらいました。
一、二か所勘違いで間違えた人もいましたが、説明したらすぐに理解していただけましたのでほぼ満足できる結果だったと思います。
ただ、reizanが何の問題もないと思っていたところで苦労なさる方が多かったのでこれは改善の必要があると思いました。
それは、音高示すC・D・E・F・G・A・B・Cと五線譜上の位置との関係がピンとこないという点です。アルファベットで呼んだ経験がない方ばかりですから当然のことでした。
尋ねてみたら固定ド法のドレミはわかるとのことでしたので、帰宅後に製作見本のアルファベットをカタカナに変えて作り直してみました。これだったらもっとスムーズに変換作業ができることだろうと思います。
拍子の取り方 [音楽理論]
洋楽で言うと「拍子の取り方」ですが、邦楽の方では「間の取り方」と言った方が良いかもしれません。
でもここでは一般的な拍子という言葉を使わせてもらいます。
reizanは趣味の民謡尺八サークルに入っていますが、周りの方は皆、琴古流です。(reizanは都山流)
流派が違うと音符の一部が違いますし、音譜の書き方も違います。
自分だけ都山譜を使えば済むのですが、書き直しも大変なので琴古譜をそのまま使うことがあります。
その時に拍の取り方で迷ったのが琴古譜の次のフレーズです。
先に書きましたように琴古流では、右膝、左膝、右膝、左膝・・・と膝を打ちながら拍を取るのですが、迷ったのは、膝を打つためには手を上から下さないといけないし、次に備えてまた上に上げないといけないし、そうすると発音のタイミングはどこだろうと迷ってしまったのです。
都山流の場合は片方の膝を打ってカウントするのが一般的です。
膝の上方に手を構えて下した手が膝に当たるまでが半拍、膝から手を上げて元の位置に戻るまでが半拍と数えます。
つまり拍がスタートするとき、手は空中にあります。
この要領で上の琴古譜を演奏したら出が早過ぎると指摘されてしまいました。
実は洋楽でも指揮者が指揮棒を振りおろしたときのスタート地点から発音が始まっているわけではないことを知っていましたからますます迷ってしまいました。
こういう時は箇条書きに整理するのが早道です。
- 手を下し始めた時に発音する。
- スタート地点と膝の中間ぐらいで発音する。
- 手が膝に当たったところで発音する。
都山譜と琴古譜の音価表現 [音楽理論]
実際には、都山流は明治時代に生まれた一つの組織からいくつかに分派していますし、琴古流は元々一つの組織ではなく江戸時代からのスタイルを踏襲するいくつかの流派の総称です。
だから冒頭の文章は、「尺八流派はほとんどが都山系か琴古系のどちらかに分けられます。」とした方がより正確かもしれません。
二大系統の違いは音譜の書き方に顕著に表れています。
どちらも縦書きというところは共通ですが、都山系は五線譜の考え方に準拠しているのに対して、琴古譜は間拍子を基準にしていますから考え方が全く違います。
尺八の音符はタブラチュアですから音譜のカタカナ文字は運指を表わしています。例えば「ロ」は五つの指孔をすべて塞ぐことを表わしています。音高は1尺8寸管の尺八であれば「D音、ドレミのレ」になります。
同じ運指でオクターブ違いの音が出せますが、どちらの音かは表記のルールがあってそれを知っていれば簡単にわかります。
音楽として演奏するのに必要なのは、あとは音価(音の長さ)です。
都山譜の場合は音符の右側に書く傍線(側線)によって音価を表わします。次の図は四分音符です。
一方、琴古譜の場合は考え方が違いますので、五線譜の概念で琴古流のお年寄りと話をすると通じないことがあります。そして最後には五線譜と縦譜は違うと叱られるのがおちです。
琴古譜の場合は四分音符とか八分音符という概念がありません。一拍子とか半拍子とか四半拍子という間拍子が基本です。
どう違うかというと、五線譜や都山譜は音符を見ただけでその音価がわかりますが、琴古譜の場合は間を考えていますからその音符が何分音符かということではなく、次の音符までの長さがどれだけかということを表わしています。
そういわれても分からない、あるいは同じことではないかと思われるかもしれませんが、違うことをご説明しましょう。
琴古譜を特徴づけるものとしてゴマがあります。一拍子を表拍子と裏拍子に分けて、それぞれの拍頭の音符に附點をつけます。(ゴマ粒を付けたようなので、「ゴマ譜」という呼び方をすることがあります。)
表拍子、裏拍子の拍頭の位置に音符が存在しない場合。(前の音が続いている場合など)を「空位」といいます。
この場合、表拍子のときはゴマの代わりに右側に○だけを書き、裏拍子の拍頭の位置に音符が存在しない場合はゴマの代わりに△だけを左側に書きます。
さらに、半拍子以下の音符の長短を明らかにするために音符の中央に補線と呼ばれる縦線を引きます。半拍子には一本線、四半拍子には二本線、八半拍子には三本線を使用します。
《琴古式 一拍子》
《琴古式 半拍子ふたつ》
どうすればわかるかというと、琴古譜の場合は次の音符が書かれているとわかります。
それが間拍子という考え方です。次の音までの間がどれだけの長さになるかが音譜に表わされるのです。だから次の音符が書かれていないと正確な長さはわかりません。
例えば、次のように書かれていると最初のロは一拍子ではなく、附点八分音符なります。(厳密に言うと、二つ目のロの次に表拍子のゴマがついた音符または休符がないと確定はできません。この次に附点のない八半拍子が一つくっつくと茶色のロの音価は八分+三十二分に変わります。)
尺八とピアノの共通点 [音楽理論]
その際に、「黒鍵を中心に弾くので、ピアノを習っていない子どもでも弾ける有名な曲です。」と注釈をつけてお渡ししたのですが、「猫ふんじゃった」の曲をご存知でした。
それだけでなく、「黒鍵は、ツレチハロなんだよね。」と仰います。
ツレチハロは尺八のロツレチハ(1尺8寸管でD・F・G・A・C)の途中からはじまっていますからF・G・A・C・Dになります。これは当然移調した場合の話ですが、音程の差が次のようになりますから黒鍵の並びとは合いません。1音半差の位置が違います。
- ツ⇔レ 1音(半音2つ)
- レ⇔チ 1音(半音2つ)
- チ⇔ハ 1音半(半音3つ)
- ハ⇔ロ 1音(半音2つ)
- C#⇔D# 1音(半音2つ)
- D#⇔F# 1音半(半音3つ)
- F#⇔G# 1音(半音2つ)
- G#⇔A# 1音(半音2つ)
実は違っていなかったのです。その先生の頭のなかでは、黒鍵が3つの方からスタートしていたのです。
- F#⇔G# 1音(半音2つ)
- G#⇔A# 1音(半音2つ)
- A#⇔C# 1音半(半音3つ)
- C#⇔D# 1音(半音2つ)
琴と尺八 [音楽理論]
7月7日は、東京代々木上原のムジカーザに「和の音、和の声、和の心」のライブを聴きに行きました。今回は10回目ということで、これまでの演奏曲の中からリクエストの多かった曲が厳選された演奏会です。CDでいえばベスト盤みたいなものですから聴きごたえがありました。
これには経緯がありまして、実は、地元の筝の先生と雑談をしているときに箏の調弦の話になりました。
reizanは、基本となる一本の絃だけをチューナーや尺八の音に合わせたら、あとは三分損益(ピタゴラス律に近い)の方法で調弦するものとばかり思っていましたが、その先生のおっしゃるには、古曲は三分損益で合わせるけど現代曲はすべての絃をチューナーで合わせるとのことでした。
箏と尺八だけの場合でもそうするのだそうです。びっくりポンです。三分損益で調弦すればかなり美しい響きが得られるのに、なんでわざわざ平均律の濁った音にするのか不思議です。
本当はどうすべきなのかをネットで調べていたら、宮城道雄と吉田晴風がそのあたりを語っているという記事に行き当たりました。
有名な「春の海」を最初にレコードで出したのが宮城道雄と吉田晴風です。その後フランス人バイオリニストのルネ・シュメーと宮城道雄が演奏したレコードが評判となって「春の海」が一挙に有名になったという歴史があります。
宮城道雄との対談本が「琴と尺八」です。そのなかで吉田晴風がルネ・シュメーの演奏について、半音のところがちょっとばかり上がっていて、何か舌足らずの感があると指摘しているのです。
要は古曲でも現代曲の「春の海」でも邦楽は平均律じゃダメだよと言っているのだと思います。reizanもそう思っているのですが、ネット上で示されているのは原典ではなく書き写しの文章です。
これはぜひ原典の「琴と尺八」を見てみたいと思った次第です。国会図書館のサイトで検索したら蔵書の中にはありませんでした。
しかし、東京都立中央図書館に蔵書されていることがわかりました。それでムジカーザに行く前に図書館を訪ねることを思い立ったのです。
場所は広尾です。JRは通っていませんので東京メトロを使います。そうなるとメトロに3回以上乗ることになるので一日券を買うことにしました。
そこで感心したのがメトロのチケット対応です。一日券というのは無くて24時間券でした。
一日券は当日のみ有効ですから午後に買うと半日しか使えなかったりしますが、24時間券は買ったときから24時間後まで使えるようになっています。正午に買ったら翌日の正午まで使えるということです。
これは案外便利です。ビジネスでも観光でも昼ごろ着いて、あとは翌日になるか何日か後になるかわかりませんが、帰途に就くのはだいたいお昼過ぎです。 一日券だったら2枚買わないといけないところが1枚で済むというのは顧客志向の商品で良いと思います。京都の市バスも一日券から24時間券に変えてくれたら確実に1回分少なくて済むのですが、皆が機械を通すようになると降車に時間がかかって大変かもしれません。
というようなことを考えながら広尾に着きました。googleマップによると都立中央図書館は有栖川宮記念公園(6.7万平米で東京ドームやTDLの4.7万平米より広い)の敷地内です。広尾駅を出てすぐ近くに公園の出入り口があります。公園のなかには何本もの道が網の目のように作られていますがどこを通っても間違いなく図書館にたどり着けそうです。
ところが、地図で見た時には高低差まで意識していなかったのですが、池の端まで行ったところから様子が変わります。上り坂になっているというよりも山道になっていると言った方がちかいです。ここからは汗だくになって山登りです。途中には滝までありました。
5セント [音楽理論]
「5セント」といってもアメリカの通貨のことではありません。ここでいうセントは音楽関係の言葉です。
セントは音程を表す対数単位で、半音の100分の1が1セントになります。関係式は次のようになります。
1オクターブ = 1,200セント
半音一つ = 100セント
周波数をみたときオクターブの半音ずつの音程は高音ほど大きくなりますが、セントの場合は等間隔になります。
つまりCからC#の間も、BからCの間もすべての半音の音程が100セントになります。
普通は歌うときも演奏するときも、基準となるA音の周波数をいくつにするか(以前はA=440Hz、最近はA=442Hzが多い)が決まれば、皆がそれに合わせて調律することで合唱・合奏ができます。だから普通はセントのことを気にする人はいませんし、気にする必要もありません。
ところが次のような場面ではセントが重要な意味を持ってきます。
reizanの体験ですが、「ままの川」という古曲を練習するのに宮城喜代子さんや宮城数江さんが演奏されているCDと合わせて練習しようとしたのですが、ピッチが合っていませんでした。
昔の録音では歌う人のキーに合わせて半音も違っていたりというのがありますが、このCDは半音違っているものではありませんでした。ほぼ同じだけど微妙にずれているという感じです。
reizanは絶対音感は持っていませんが、長年尺八をやっているうちに相対音感が鍛えられて、同じ音高か、音高がずれているかが分かるようになりました。
だからCDと尺八のピッチがずれていると気になって仕方ないし気持ち悪くなります。
なんだか釈然としないまま練習していたのですが、ふと、原因ではないか思えることに気づきました。
それはピッチの違いです。
reizanの愛用している1尺8寸管のピッチはA=442Hzですが、CDは古い録音なので昔流のやり方でA=440Hzで録音されているのではないかと思ったのです。
CDを再生しながらチューナーで測定したらA=440Hzの設定で針が中央に振れました。やっぱり思った通りでした。
この対策としては二つの方法があります。
- A=440Hzの尺八に持ち替える
- CD音源のピッチをA=442Hzに上げる
その方法は、
- CDのデータをパソコンに取り込む
- データをmp3に変換する
- フリーソフトの「s8Tunes」でデータの音程をセント単位で変更する
この場合に100セント上げれば半音高くなってしまいます。実際の音程差は極わずかですから1セントから数セントぐらいまでの間に正解があるのだろうと考えました。
そこでreizanがとった方法は、チューナーをA=442Hzに設定して、音源を1セントずつ上げながらチューナーの針が中央に振れるセント数を探りました。
その結果、5セント上げればほぼ気にならないところまで音程が合うことが分かりました。(Aの2Hzの差が本当に5セントで良いのかどうか実際のところはわかりません。)
その結果を踏まえて、「s8Tunes」で音程を5セント上げたデータをつくりパソコンに保存しました。
これでいつでも気持ち良く合奏練習ができます。
「s8Tunes」というソフトは、たつあきさんという尺八愛好家の方が開発したソフトだそうです。最初のsがsyakuhachiのsで、8は尺八の八だと聞いたことがあります。
8分の6拍子の記譜法 [音楽理論]
演奏曲目は、「365日の紙飛行機」、「北国の春」、「早春賦」の三曲です。
このなかで、「早春賦」の拍子が6/8になっています。6/8とは8分音符を1拍として1小節に8分音符が6つあるということです。
これを尺八譜に直すのをreizanが担当したのですが、最初は次のようにしました。
音譜は琴古流ですが記譜は都山式になっています。
そこで、発想を変えて次のように表わすことにしました。 6/8は3/4が1小節に2つあるということではありません。本来は2/4拍子です。
2/4拍子の1拍がすべて3連符になっているのが6/8拍子です。その点に着目し、2/4拍子の1拍に3連符で音符を書き込むことにしました。本来は3連符の表示をしなければなりませんがそれを省略して見やすくしています。
また、拍子が2/4に替わっていますが、出自を明らかにするため6/8拍子のままの表記にしています。
ひとりカラオケ [音楽理論]
いつも人任せですから、受付手続も初めてです。
料金制度は次のようになっていました。
reizanは、フリータイム(300円)+ドリンクバーコース(480円)にしました。
上の表から探したら、時間制(120分0円)+ワンドリンクコース(380円)+消費税≒410円だったみたいです。
これが最安のようです。
reizanも今度からこのコースにしようと思います。410円で2時間、カラオケ尺八の練習ができるというのは年寄りが暇つぶしにぴったりです。
それも、ひとりカラオケが一番です。これを4人でやると一人当たりの料金は変わらないものの持ち時間は30分になり時間で損をします。一方、店の収入は1640円になり、1230円も収入が増えますから有難いお客ということになるでしょう。
これが40人のグループになると店の収入は16400円になりますが、客の方は1人当たり3分しかありませんから一曲を最後まで歌える人がいなくなります。
普通、価格設定は店と客では望ましい方向が逆になるので、そのことを踏まえながら妥協点を見つけていくわけですが、カラオケの料金設定だけはなぜか理にかなっていないような気がします。
カラオケの原曲キー [音楽理論]
本題に先立ち一件ご報告
昨日の朝、「正しいパンツのたたみ方」という図書の推薦記事を投稿したところ、夕方に、「買ったよ」というメールを送ってくださった方がいらっしゃいました。書店で内容を見て即買いされたそうです。気に入っていただいて嬉しいです。
さて本題ですが、生涯大学校の尺八クラブの3月の練習日にカラオケハウスでカラオケ尺八の会をすることになりました。その下準備ということで2月はカラオケ尺八の理論の勉強をしました。
尺八譜は尺八で吹きやすいキーで作譜されますが、これがカラオケのキーと一致していることは稀です。
ほとんどの場合にキーコントロールをしないといけないというのが実情です。
そこで、キーをいくつ上げ下げすればよいかの計算について勉強しました。
最初に確認したのは、尺八音符と音高の関係です。
高齢者の会ですからC・D・E・F・G・A・B・Cの音名を覚えてもらうのに時間がかかりましたが、覚えてからは計算問題もできるようになりました。
カラオケ尺八というのは、本来、人が歌う部分を尺八で演奏しようというものです。基本的にクリアしないといけないのがキーを合わせるということです。カラオケのキーと尺八のキーが違っていたら悲惨なことになりますからここは大切です。
ところが、現実の壁は厚くて結構難題です。2段階の手順を踏んで考える必要があります。
一つは、歌手が歌っている原曲とカラオケのキーが違う場合があることです。(その方が多いようです。)
二つ目、カラオケのキーと尺八譜のキーが違う場合があることです。(これもそのケースの方が多いようです。)
特に何度も説明して最後にようやく理解してもらったのが「原曲キー」のことです。
「原曲キーの意味は、書かれている数字と同じだけキーを動かせば原曲のキーに戻ります。」と説明しても、その時は分かったつもりでいても計算問題を解こうとすると、原曲キーを、原曲からいくつ離れているかという意味に勘違いするケースが何度もありました。
カラオケの原曲キーの数字は、原曲からいくつ離れているかではなく、いくつ動かせば原曲のキーに戻るかということを表わしています。ここがキモです。
最後に練習問題を二つ解いていただきました。音符と音高の表があった方がわかりやすいので再掲します。
尺八と合わせるためには、カラオケのキーを「A」から「D」に変えてあげなければなりません。下の方に下げていくと半音7つ分になります。キーコントロールのマイナスキーを7回押すでも良いのですが、この場合はプラスキーを5回押す方が良いでしょう。1尺8寸管の場合の答えは+5です。
では、1尺6寸管の場合は尺八の音高が1尺8寸管よりも半音2つ分高くなりますから、+5に2を足して+7でも良いのですが、ここは-5を正解にしたいと思います。
問題2)原曲の歌い出しの音が「F」、原曲キーが「-3」、尺八譜の歌い出しの音が「リ(C)」の場合、1尺8寸管ではどうしますか? 1尺6寸管の場合はどうですか?
答え)カラオケのキーはFの半音3つ分上ですから「A♭」です。それを「C」まで上げるには半音4つ分になりますから答えは+4です。1尺6寸管の場合はそれに2を足しますから+6ですが、6の場合は-6でも同じ音高になりますから正解は±6としておきましょう。
こうやって計算問題は解けるようになりましたが、実際は原曲の歌い出しの音高を表した資料はどこにもありませんからYouTubeなどで歌手本人の原曲を聴いて音取りをするしかありません。
ここが一番難しいところです。これさえわかれば後は算数の文章題を解くような感覚で解いていけます。
3月の本番が楽しみです。
ダルセーニョ アル コーダ [音楽理論]
そこで、「MuseScore2」(五線譜のフリーソフト)に打ち込みをして参考音源を作っています。(歌集自体が「MuseScore2」と「ShakuViewer」(尺八譜作成フリーソフト)を使って作られていますので、編者の方のもとに音源があるはずですがこれは販売されていません。だから地球規模で見たらエネルギーの無駄遣いと知りつつ同じ作業をしています。)
尺八符が五線譜のどの位置になるかは頭の中で換算できますから打ち込みは、Exceleで尺八譜を作るのに比べて、とても楽です。
ということで順調に作業を続けていたのですが、「花かげ」という曲で反復記号どおりに処理してくれずに躓いてしまいました。
reizanが打ちこんだ反復記号は次の通りです。
「D.S.」から「ダルセーニョ」に戻り、「to Coda」から「コーダ」に跳んで終りたいのです。つまり、A|B|C|B|D|と演奏して欲しいのです。
ところが、何度再生しても「to Coda」から「コーダ」に跳んでくれません。A|B|C|B|C|D|となってしまうのです。
貼付けの位置が悪いのかと思って何度も位置を変えましたがよくなりませんでした。オンラインマニュアルを見てもこの部分は簡単な説明しかなくて要領を得ません。
「MuseScore2」に準備されている反復記号は次の通りです。
「D.S. al Coda」の説明は、『セーニョに戻り、to Codaまで演奏してから、Codaにジャンプする』となっています。まさにやりたいことはこれです。
「D.S.」のところを「D.S. al Coda」に置き換えたら
「D.S. al Coda」を、「D.S.」と同じ、ちょっと丁寧に書いているイメージと説明されている情報もありました。
人が演奏する分には「D.S.」と「to Coda」で処理できているのですが、デジタル処理をしているMuseScore2」では明確な指示が必要なようです。
「トマト」&「夏はビール」 [音楽理論]
reizanが所属している趣味の民謡尺八サークルに箏を弾く女性会員がおられて三曲の曲もレパートリーに加えています。
今回取り上げる曲は「夜の歌」(久本玄智作曲)です。
初めての合わせのときに箏の女性が、「三連符の弾き方がわからないの。reizanさん教えて」と振られました。
箏譜の最後から3小節目に出てくる三連符のことです。
箏の女性「?」
reizan「4拍目は1拍の長さのなかに、同じ長さの音が3つありますから、頭の中でトマトと唱えながら弾いてください」
箏の女性「やってみます」
ということで弾いていただいたら問題なくさらっと弾くことができました。「タン タタ タン トマト」と。
3つの音の高さがすべて違いますから「いちご」とか「メロン」の方が良かったかもと思ったのですが、言葉に切れがないので、やはり「トマト」で正解だったみたいです。
このことに関連して思い出したのですが、「東京ブギウギ」(服部良一作曲)の前奏の冒頭にも三連符があります。
これも、言葉を当てはめるとリズムが取りやすくなります。そのときの言葉が「夏はビール」です。
アーティキレーション [音楽理論]
このアーティキレーションに関して、アコーディオンを学んでいる方から、YouTubeにアップされている興味深い動画を教えていただきました。
誰もが知っている「赤とんぼ」のメロディーを、①ピアノが得意だけどアコーディオンは初めての方の演奏、②アコーディオンを10年以上学んでいる方の演奏、③シンセサイザーのアコーディオンの音での演奏という順に収録されており、その後に鍵盤ハーモニカのベテランと初心者の比較が収録されています。
この動画(ここ)の興味深い点は、演奏されている音だけでなく音量の波形が画面に表示されるようになっていることです。
①を聴いたとき、ピアノが弾ける人は初めてのアコーディオンでも普通に弾けるのだと感心しましたが、②を聴いたら明らかに違います。波形を比較するとそれがもっと良くわかります。
②のアコーディオンのベテランの演奏は息遣いがあります。だらだらと流すのではなくタンギングしているような演奏です。ベロー(蛇腹)の操作でタンギングのような効果を出していくのですがそれが難しいそうです。
③のは演奏よりも、音を聴いたとたんにこれはダメだと思いました。味わいも何もありません。非常にチープな音でした。
この動画に刺激を受けてreizanの演奏も調べてみようと思いました。
reizanが使っているICレコーダの付属ソフト(インターネットで無料入手可能)でパソコンに波形が表示できるのです。
曲は今練習している「今小町」で、都山流公刊譜2ページ3行4小節目のチレチハから4行1小節1拍目表拍のレまでです。上段がプロの演奏で下段がreizanの演奏です。
昔、同じ教室で習っている方が発表会で演奏した時に先生と瓜二つの演奏をされたので、「先生の演奏のようでした」と申し上げたら「一音一音が先生と同じになるように練習しました」と仰って、reizanがその点をお褒めしたことを喜んでくださいました。
波形を見るとうまい下手の違いが良くわかるのですが、これはあくまでもチェック用です。
練習のポイントは良い演奏を耳で聴いて、その演奏に近づけているかどうかを耳で聴いて判断しながら改善していくのです。理屈はよくわかっているのですが実際にはなかなか上手くいかないのが悩ましいところです。
サウンドコルセットの使い方 [音楽理論]
特に重宝しているアプリが二つあります。スケジュール管理のアプリとメトローム・チューナーのアプリです。
前の携帯では容量に制限が有ってスケジュールは200件までしか入りませんでした。(連絡する相手が少ないから連絡先の容量はたくさん余っていたのですが)
限られた容量のなかで、済んだ用事は消して新しいスケジュールを入れるというのはかなりストレスでした。それが今はやろうと思えば百歳の誕生日のスケジュールだって入れられるのですから、完全にストレスフリーです。
そしてもう一つのメトローム・チューナーのアプリですが、「サウンドコルセット」という無料アプリを使っています。
これが優れもので、「メトロノーム」、「チューナー」、「音叉」として使え、さらに「録音・再生」まで出来るのです。「メトロノーム」、「チューナー」はそれぞれ安いものでも3000円はします。
それが只ですし、チューナーの電池交換も必要ありません。
先日、三曲合奏研修会の際に「夕顔」を吹いた方の尺八演奏と箏とピッチがずれていて気持ち歩かったので、多分こういうことだろうと思って、箏のピッチを訊いてみました。
今ではごく当たり前のことですが、箏はA=442Hzで調絃されていました。一方尺八の方は3、40年は使っていると思われる愛管の尺八です。
古い尺八はA=440Hzで調律されています。これを普通に吹いたらA4の音で2Hzの差ですが、実音では約7セント(1セントは半音の100分の1)の差になります。
半音の7%も下がったらこれはもう気持ちの悪い響きになってしまします。
そこで、絃方に440Hzで調絃して下さるようお願いしたら、チューナーの設定を442Hzにしたあと変えることがなかったので変更の仕方を覚えていないとのことでした。そこでreizanのスマホを取出してサウンドコルセットを起動し、チューナーのピッチをA=440Hzに設定して調弦してもらい、再度合奏してもらったら今度は気持ち良く聴くことができました。
そのあとで尺八の方とお話したら、440とか442とか良く聞くけど意味は知らなかったとのことでした。スマホをお持ちとのことですので「サウンドコルセット」をインストールするようお勧めしました。
インストールされたら、今度は使い方で悩まれるだろうと思って簡単な資料を作って差し上げることにしました。
参考までにその内容をここにアップしておきます。
でも、絃を440Hzに合わせてもらうというのは一人だったらできることで、尺八が2名以上のときは原則442Hzに合わせなければなりません。その為にはカリ吹きで442Hzのピッチで吹けるように訓練しておかなければなりません。
なお、チューナーに頼りすぎて古曲をチューナーどおりのピッチで吹くとそれはまた問題です。絃はツの半音とハの半音の音を平均律よりも約10セント(半音の100分の10)ほど低く調弦していますからそれに合わせなければなりません。
洋楽でドミソの和音というのがありますが、これをピアノの音で拾って声に出したとしたら決して響きの良い音にはなりません。ミの音を10セントぐらい下げてやるととても良い響きになりますが、それと似ています。
洋楽と邦楽て、西洋医学と漢方ぐらい違うと思っておられる方がいらっしゃるかもしれませんが、案外基本的なところでは共通点がたくさんあります。
さんと、しいと、 [音楽理論]
ではどうするのかというと演奏者の中のひとりが合図を出します。例えば「ヤッ」という掛け声で演奏を始める方法や、無声のまま頭を上下させるのを見て始めるという方法があります。
後者の場合は、リーダーになる人が首を中心に頭を下げて戻す、この1往復の動作でテンポを伝え、次に頭を下げ始めたときに演奏をスタートします。
リーダーがよく見える位置の人は良いのですが、横に並んでいる人の場合は横目を使いながら雰囲気を読みとりますので、その時は記録映像に残されたくない顔をしていると思います。
以上が古典の場合ですが、現代曲になるとはっきり言葉でテンポやスタートを伝える場合があります。
でも、絶対に「せーの」とは言ったりしません。普通は、「さんはい」或いは「さんし、」が多いと思います。
ところが、趣味の民謡尺八サークルの練習で上手くいかないケースが出てきました。
曲目は野村正邦作曲の「夏のうた」です。
一箏と尺八の練習だったのですが、出だしで箏が半拍休むようになっているので、箏の方に合図をお願いしたら早過ぎて違和感がありました。
四分音符=60のテンポなのに倍ぐらいの感じです。
箏譜を見せていただいて原因がわかりました。箏譜では尺八の1拍分が2拍で表示されていて、テンポが120となっていました。
箏譜は1小節の長さが決まっているため16分音符が多くなると譜面がごちゃごちゃして見にくくなります。
だから倍の音価にして1小節分を2小節に延ばしてテンポを倍にしているのです。
これによって、演奏した時、箏と尺八は合います。でも、スタート合図の問題は解決していません。
尺八の方が、60のテンポで「さんはい」と合図すると、箏の方はゆっくり過ぎてテンポがとれません。
120のテンポだと尺八の方が混乱してしまいます。
どうしたものかと相当困ってしまいました。
そこでふと思いついたのが「さんと、しいと、」です。箏の演奏家の方が合奏練習のときに言っていたのを思い出しました。
「さんと、」で1拍、「しいと、」で1拍ですから、尺八はこれで出ることが可能です。
あとは箏が出られるかどうかですが、「さんと、」が2拍、「しいと、」が2拍と考えてもらったら、箏がスタートとした後の「いちと、」の「いち」の部分が1拍の休みの部分になりますから、「と、」から音を出してもらえばよいことになります。
このことを説明して「さんと、しいと、」の合図を送ったら、箏と尺八がきちんと噛みあって演奏できるようになりました。
箏・尺八譜で音符の長さを倍で書いたり半分で書いたりするのを大間(おおま)とか小間(こま)といいますが、こうすれば合わせられるということがわかってすっきりしました。
尺八とフルートの倍音の違い [音楽理論]
彼はいつも家で聴きなれている音だと思って「尺八」と答えましたが正解はフルートでした。
確かに音色が似ています。雑音の少ない尺八吹きの人の音はまるでフルートのようです。
でも、長年尺八を吹いていると尺八とフルートの微妙な音色の違いが分かるようになってきました。
それは体験を通じて身に着けたことですが、放送大学の番組を見ていたら科学的にその違いを説明してくれていました。
フルートのほうは急峻な崖のようになっていますが、尺八のほうはそれに比べるとなだらかな傾斜になっています。
高いところの倍音が出ていても基音に比べて音量が小さすぎると聴き取れません。その点、尺八は倍音までよく聞こえているということです。
日本の若者には目を向けられず、今や海外の人たちに支持されてお株を奪われようとしている尺八ですが、倍音の豊かさや指孔の数が少ないが故の自由度の高さが受けているようです。
いずれ、尺八も相撲のように外国人に席巻されてしまうのでしょうか。
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