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妹背山婦女庭訓 [推薦図書]

NHKラジオ第一の「マイあさ・三宅民夫のマイあさ!」に作家の大島真寿美さんが出演されている回を聴きました。

話題は、直木賞を受賞された「渦 妹背山婦女庭訓 魂結び(うず いもせやまおんなていきん たまむすび)」(「婦女庭訓」とは、婦女子の手本となるようなことを記した書物のこと)でした。(読むらじる版は、ここ)。

渦.jpg


妹背山婦女庭訓といえば、歌舞伎座で「山の段」を観たことがあります。平成11年10月のことで、太宰後室定高が先代の中村芝翫さん、大判事清澄が先代の松本幸四郎(現、白鸚)さんの出演でした。
この資料では、「仲をへだてる吉野川」から「死して思いは~流れ灌頂」までの部分です。

定高家と清澄家は、渡航を禁止された吉野川を挟んで対立しています。「山の段」は、蘇我入鹿から娘の雛鳥を側室にすることを要求されていた定高がこれまでの遺恨を捨て、相思相愛の清澄の息子久我之助と添わせる為、娘を殺して首を切り、吉野川を渡して二つの頭を並べて祝言をあげるというとんでもない物語です。(観ている分にはとても感動的で面白かったです。)

そのことがあったので、大島さんの「渦 妹背山婦女庭訓 魂結び」を読んでみることにしました。
主人公の近松半二は歌舞伎ではなく人形浄瑠璃の作家です。

史実として明らかになっていることがらの間を大島さんの想像で埋めて一つの物語としています。
「講釈師見てきたような嘘を言い」という警句がありますがまさにそんな感じです。大島さんが講釈師になって読者に有ること無いことを伝えている感じです。

全体が良くまとまっていて大変面白く読みました。読んでいるときの感じとしては、ジャンルは違うものの玉岡かおるさんの恋愛小説「銀のみち 一条(上・下)」を読んだ時のような心持でした。そういえば「銀のみち 一条」も著者がNHKラジオに出演されていたのを聴いて読んだ本でした。どちらも良書ですのでお薦めできます。
文楽「妹背山婦女庭訓」については、ここに解説がありました。


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