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我孫子まで三曲合奏の勉強会に行ってきました [三曲]
本番は三日後ですがreizanに所要があって先生の下合せに参加させてもらいました。
会場は地元の近隣センターという施設です。正面突き当たりがその会場です。住宅街の中にあります。
開始予定時刻になっても肝心の尺八の先生がみえません。慣らし運転のつもりで始めましょうということになり絃方の先生たちとreizanで「嵯峨の秋(ツ一)」をさらいました。この曲を2度さらって細かい確認をしていたら予定を1時間ほど過ぎていました。
そこにようやく尺八の先生がおいでになったのですが、交通渋滞にあって車が進まなかったそうです。
「ゴトオビの渋滞だろうね。」ということを仰って皆さんには意味が通じたみたいですがreizanにはチンプンカンプンでした。
こういう時はすぐに教えを請うのがreizan流です。
「すみません意味がわからないんですが、ゴトオビってなんですか。」とお尋ねすると親切に教えてくださいました。
ゴトオビとは月のうちで5と0(10など) の付く日のことで、この日に取引の決済が行われることが多く、車を使った人の移動が多くなるため渋滞するのだそうです。漢字で書くと「五十日」とでも書くのでしょうか。
そういえばreizanが営業を担当していたときの売掛金の回収日は毎月10日でした。でも、お客様は銀行振込で払ってくれていましたので渋滞を意識することはありませんでした。
思わぬ勉強をさせていただいて特した気分です。
合奏練習の方は会場の時間制約の関係で全曲はできませんでした。
練習した曲は最初の2回を含めて
- 嵯峨の秋(ツ一) 3回
- 花紅葉 2回
- 比良 2回
- 鶴の声 2回
- 漁村の曙 2回
地唄・箏曲の歌詞解明 [三曲]
箏・三絃・尺八で演奏する三曲には「歌詞の付いている曲」と歌詞のない純粋な「器楽曲」とがあります。
今回の話は歌付きの曲の歌詞に関することです。
歌があるときは尺八譜にも歌詞が書いてありますが、一文字ずつ該当する音符の横に書いてあるので詞として読むには不向きです。
初心者の時は歌詞など全く無視して吹いていましたが、少し慣れてくると絃方の歌にも気が回るようになります。
そうすると、どんな歌詞なのか、どういう意味なのか、と興味が湧いてきます。
そんな時に神田神保町の古書店で出会ったのが、「生田・山田両流 箏唄全解(上・中・下)」です。一冊2000円ぐらいでしたが、今でもamazonの中古品で同じぐらいで入手できるみたいです。
しかし残念なことに、この本の中には「黒髪」という曲が入っておりません。別の本で「邦楽鑑賞入門」という本に「黒髪」の解説が載っています。
尺八を習い始めたら、最初は運指を覚え、次に童謡唱歌で指使いに慣れ、それから尺八曲らしい曲に移っていくのですが、そこで最初にさらう曲は「黒髪」というケースが多いようです。
速い手がなく、尺八の音程は怪しくてもそこそこ吹けるので初心者向けとなっているようですが、尺八歴が長くなるとこの曲の良さがわかるようになって改めて吹いてみたくなり、吹いてみると最高だなと思います。本当にいい曲です。
しかし、歌詞に若干問題がありまして義務教育の音楽の時間に鑑賞するにはちょっと不向きみたいです。かと言って、歌詞を当たり障りのないものに変えるというのには邦楽鑑賞入門の著者と同じく反対です。
地唄「黒髪」の歌詞 ()書きは管理人の注記
黒髪の むすぼれたる思ひをば
とけてねた夜の枕こそ
ひとり寝(ぬ)る夜のあだまくら
袖はかたしく つまじや(ゃ)と云ふて
愚痴な女子(おなご)の心としらで
しんと更けたる鐘の聲(こえ)
ゆふ(う)べの夢の今朝さめて
ゆかし懐かしやるせなや
積ると知らで 積る白雪
YouTubeに参考動画がありました。
https://www.youtube.com/watch?v=isS3nUYgyVg 三絃「黒髪」
踊りもありました。地唄舞といいます。
https://www.youtube.com/watch?v=tTil8bK2hOo 地唄舞「黒髪」
「LOVE LOVE LOVE」の箏譜を作り直してみました [三曲]
その箏譜が偶然出てきたので、最新のパソコンで作り直してみました。使ったのはExcelです。
《箏譜サンプル、写真クリックで拡大、「←」クリックで戻る》
箏の絃は13本ですが、それぞれに名前がついています。箏に向かって向こうの方から数えます。1から10までは順番通りに漢数字を使います。11から13は順に「斗(と)」「為(い)」「巾(きん)」の文字を当てます。
17絃は17本です。(余談ですが20絃箏は21本です。)
1から10までに漢数字を使うのは箏と同じです。11から17は一の位の数を算用数字で表します。
いずれも一桁で表したいということだと思います。昔、16進数で遊んでいた時も、「0123456789ABCDEF」と一桁で表す工夫がされていたのを思い出しました。
ここで箏譜の見方を簡単に説明しましょう。サンプルは最初の1小節です。上の番号の「1」「2」「17」は、それぞれ「1箏」「2箏」「17絃」を示しています。
1箏を見てみましょう。最初の音は「三」の絃で1拍分の長さです。その次の「一」と「二」は半拍の中に二つ入っているので、それぞれが半拍の半分の長さになります。五線譜でいうと16分音符です。
その次の「三」が半拍になることはおわかりになると思います。
2箏の三角形は休符と延長記号です。三角形だけのものが休符で、中に点があるものがその分だけ音を延ばす延長記号になります。
17絃の丸印は1拍の休符です。ここに掲げた例では1小節全部に休符がありますので全休符になります。
別の部分も見てみましょう。サンプルの最後の2小節です。
1箏と2箏の3拍目の波線はアルペジオを表しています。演奏するときは、2箏の「六八九」から1箏の「八九巾」の順に流れるように弾きます。
次の小節の2箏は3連符になっています。2拍分の中で3つの音の塊を均等な長さで演奏します。逆からみると一つの音の長さは3分の2拍で、これが3つ連なると3分の6で2拍分の長さになります。
この楽譜の書き方を「家庭式」といいます。
箏譜の書き方にはこの他にも主なものとして、縦書きの「正派式」と「山田流の横書き」があります。
折角ですから、最初の譜の部分の演奏を聞いてください。楽譜よりも半音下げて演奏されています。
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
「尾上の松」から学校ボランティアに [三曲]
地元の生田流箏曲宮城派の先生方と「尾上の松」の合奏練習をさせていただきましたが、そのご縁で小学校の邦楽教室のボランティアの手伝いをさせていただけることになりました。それも立て続けに3校もです。勿論、reizanは尺八で参加します。
模範演奏で「六段」と「春の海」をやるということで、今回はその2曲を練習しました。写真は「六段」の調絃をしているところです。
手前のお二人は「レ一の平調子」(箏)と「ロ一の本調子」(三絃)に調絃が済んでいます。奥の方は急遽「雲井六段」で一緒に演奏することが決まったので大急ぎで調絃をしているところです。
「六段」は何回も演奏したことがありますので楽に演奏できました。
問題は「春の海」です。実は一対一で演奏するのは今回が2度目です。1回目の時は前半からずれてしまってわけがわからなくなりました。それ以来敬遠していたのですが、「春の海も下合わせします。」と言われていたので覚悟を決めて臨みました。
と言っても気合だけではどうしようもありませんから、事前に、尺八譜と箏譜を対照して間合いをチェックしました。
尺八譜に箏のパートも併記されているのですが拍に関係なく書かれているので、お互いの音の位置関係が一目瞭然というわけにいきません。箏譜と比べてみたら尺八譜に書かれている箏のパートが少し違うこともわかりました。その部分を修正して事前にカラオケ(箏パートのみの演奏)と合わせてみたら上手くいきました。
そのお陰で今回は生合奏でも最後まで通して合わせることが出来ました。
自分でもまだ緊張しながら吹いていることがわかりましたが、回数をこなせばもっとリラックスできそうです。
今回、「春の海」の合奏がうまくいったことが本当に嬉しかったです。気分はルンルンです。
三曲講習会の課題曲が手に余る箏の大曲でした [三曲]
課題曲は2曲で、そのうちの一つは「春の恵」(久本玄智作曲)です。
《尺八譜(手前)と絃方の先生方》
その時にreizanの現在の師匠が演奏されたのが「春の恵」でした。reizanは「幻の柱」(筑紫歌都子作曲)という曲を割り当てられ箏の演奏に必死でついていくのがやっとでしたが、師匠の「春の恵」の演奏は箏とよく合っていてじつに素敵でした。いつか自分も演奏できるようになりたいと憧れていた曲です。
今回、格好良く吹くというところまではできませんでしたが、なんとかついていくことはできました。
問題はもう一曲の方です。曲名は「五段砧」(光崎検校作曲)です。尺八婦は普通の曲でB5版3ページ、ちょっと長い曲だと5ページということがありますが、何とこの曲は7ページもあります。それなのに演奏時間は18分程度ですから途中かなり速くなります。
最も大変なのは拍の表裏が頻繁に変わることです。
16分音符がいくつも続くのも大変ではありますがどこを演奏しているかは追っていけます。「五段砧」ではそれに加えて16分音符と8分音符が変則的に入り混じっていてリズムをとるのが大変です。本当に今演奏しているのがどこなのかわからなくなります。
演奏会でも箏の高低二部合奏で演奏されることが多く、尺八が加わっているのは滅多にお目にかかれません。
舞台の上でぐちゃぐちゃになったら大変だからです。(ぐちゃぐちゃになる可能性大の曲です。)
YouTubeに都山流尺八と合奏している貴重な音源がありました。(前唄の部分はカットされています。)
https://www.youtube.com/watch?v=-6huaCuta4I 「五段砧」 初段、二断 5'41"
ゆっくり演奏すればそれほど難しくもないのですが、とにかく速くて、音譜を見てその音が16分音符なのか8分音符なのか判断する前にどんどん進んでいくため、音譜上で迷子になってしまいます。
そういう箇所がフレーズの数で30箇所近くあります。
7月に合奏練習することになっている「八重衣」の次はこの「五段砧」を真剣に練習してみようと思いました。箏の高音、低音と尺八の手は高度で複雑精緻な曲ですが、上手く演奏できたらとっても格好良い曲です。
難曲「八重衣」を分析してみました [三曲]
(五線譜は「八重衣」の中散らしの最初の部分です。このブログのためにわざわざ変換しました。G音にフラットが二つ付いていますが音高はFです。Fの運指なら簡単ですがあくまでもGを一音下げて吹かなければなりません。「レ」の運指に第二孔半開、第一孔かざし、そしてメリを加えてFの音を作ります。)
16分音符と8分音符が入り乱れて複雑なリズムがたくさん出てきますが、一箇所間違うとあとが続きません。最初からやり直しです。このままではいくら頑張っても吹きこなせないと思い、ちょっとズルいことを考えました。
それは、音譜を見やすい形に書き換えることです。
テンポの速い曲を練習するときは音価を倍にして、16分音符を8分音符に、そしてや32分音符を16分音符に置き換えて練習することがあります。それで演奏できるようになったら徐々にスピードを上げていき、ある程度吹けるようになったら元の譜に戻って練習します。
しかし、今回の場合はその手は向いていないようです。「八重衣」の場合はリズムが複雑で拍が掴みにくいところに難しさがあるような気がします。
そこで、新記譜法でやってみたらどうかと思い試作してみました。取り上げたのは五線譜と同じ「八重衣」の中散らしの最初の部分です。尺八の元譜は次のとおりです。
新記譜法は拍を明確にすることを目的としていますのでルールは簡単です。傍線ごとに1拍です。
その中に2つの音があれば一つは半拍です。二重線の部分は1つの音が四半拍です。傍線が1本の部分と2本の部分がある場合、1本の音は半拍で、2本線の部分の二つの音で半拍になります。縦棒は前の音が延びていることを表します。
ところで、尺八譜の音符がきれいなのに気づいていただきましたでしょうか。
reizanがRSSに登録している「河童先生」のブログで、尺八譜を浄書するのにパソコンのコピー/ペーストを活用していると書いておられたのでそれを真似てみました。
一つづつの音符を「ペイント」上で作成し、図形としてWordファイル上に記録し、それをコピーしてパソコン上で音譜用紙のファイルに貼り付けるというやり方をしています。
音譜用紙のファイルとして使い勝手が良いのはExcelファイルなのかWordファイルなのかまだ見極めがついていません。
地元三曲協会の総会 [三曲]
メインは11月3日の定例演奏会のことです。演奏順のクジでreizanは21曲中17番目を引き当てました。
そのほかに会長から、設立20周年を記念して27年3月にビッグゲストを招いて記念演奏会を開催するとのお話がありました。
ゲストの方たちの名前はあかせませんが、東京でもこの方たちの組み合わせはほとんど聞いたことがないぐらい豪華なゲストです。地元三曲協会のメンバーとの共演もあるようですから楽しみです。
2年も先の話ですからしっかり長生きしようと思います。
総会のあとは送迎バスに乗って有名なスポーツ施設のメインの建物にあるレストランで懇親会です。
料理は美味しかったのですが、施設に関して一つだけ呆れたことがありました。
我々が食事をするのは建物の2階です。
メンバーの中に腰を痛めて歩くのに難儀している方がおられたので、エレベータを見つけて教えてあげたら、この施設をよく知っている人が、そのエレベータはダメだと教えてくれました。
上階のホテル宿泊者専用で、部屋のカードキーがないとエレベータが動かせないというのです。防犯上はそれで良いと思いますが、レストラン利用者はどうすれば良いのでしょうか。
その方は仲間に支えらながらぎこちない歩みで階段を上っていきましたが、車椅子のお客さんだったら絶対に無理です。
外国を含む有名アスリートが大試合前の調整に使う名の知れた施設の建物なのですが、かなり配慮が足りないと思いまいた。
二年先の演奏会のこと [三曲]
曲目は、中村双葉作曲「春の栄」と菊岡検校作曲「夕顔」です。どちらも中伝曲ですから特に難しいところもなく合わせることができました。
その際に会長先生から協会の何十周年かの記念演奏会のお話がありました。
開催日は2年先の2015年2月21日(土)で、プロの若手演奏家の方をお招きして開催されます。
尺八はreizanと同じ流派のイケメンで有名な方です。
唄・三絃は菊筋(大阪を中心に三味線音楽の流れをつないでいる系統のひとつ)の方です。一度、東京に住んでいる時にこの方の生唄を聴いたことがありますが、美声で有名な萩岡松韻さんに勝るとも劣らない美声でした。
このお二人が共演する演奏会が近くであるとしたらチケット代が5、6千円ぐらい払っても聴きたい組み合わせです。それが嬉しいことに、このお二人と地元会員が共演するプログラムまで用意されています。
その下合わせが2014年8月とのことです。
ここで、reizanが心に思って口に出せなかったことを絃方の先生が言ってくださいました。
「生きてたら参加しま~す。」と
三曲合奏研修会 [三曲]
練習曲目は、
- 本曲 八千代(尺八のみの合奏)
- 軒の雫(新曲。80年以上前に作曲された曲ですが三曲界では新曲の扱いです。)
- 秋の言の葉(古曲)
- 夏の曲(古曲)
- 長等の春(古曲)
- 御山獅子(古曲)
午前10時から午後5時まで、途中、昼食休憩以外は吹きっぱなしでみっちり練習をしました。
このなかでは「御山獅子」が一番の難曲で演奏時間も18分近くあります。研修の最後のプログラムはこの曲です。それを通しで3回も吹きましたからもうクタクタでした。
いつもはこの後に、出前のうな重が出てアルコールなしの懇親会があるのですが、鰻が高騰している今年は予想通りうな重は握り寿司に替っていました。
今回の会場は初めてだったので前日に主催者の先生から、我孫子駅前に立っていればマイカーで拾ってくださるとのご提案があったのですが、過去の例ではマイカー組が1時間近く遅れたこともありましたし、事前に地図で調べて駅から近そうだったので湖北駅まで直接電車で行くことにしました。
駅から目的地まではGoogleの地図でもわかるのですが、MapFanの方が便利な機能があるのでそちらで調べました。
それはMapFanのルート検索です。
これの地図上で、出発地、経由地(指定しなくても可)、目的地を指定して[ルート検索]にカーソルを当ててクリックすると、
三曲と琵琶の発表会 [三曲]
reizanの出番は中頃ですが二つ前に音大生の女性が、沢井比河流さん作曲の尺八と十七絃の「土声(どせい)」という難曲をピアニッシモまでもが会場の隅々に届くような演奏をされて、そのあとに出て凡庸な演奏するのが恥ずかしくなりましたが取りあえず役目だけは果たさせていただきました。
reizanが演奏した曲は「尾上の松」です。作者不詳の三絃曲に宮城道雄が箏手付(アレンジ)をして、中尾都山が尺八手付をした大曲です。
全曲演奏すると22分ですが(先生曰く、reizanの大胆なカットで)7分に短縮した抜粋版で演奏しました。
宇都宮からわざわざ聴きに来てくださった知り合いの方の感想は、「安定感があって良かったと思います。音色に変化があるともっと良かったと思います。」と図星の指摘をされました。そして二つ前の人とフォルッテシモ、ピアニッシモの比較をされてしまいました。
尺八アンサンブルは山本邦山師作曲の「尺八四重奏曲第一番」です。reizanはこの曲の第3パートを担当しました。
音譜は総譜になっていてB5版7ページもあります。B5の2ページが2枚とB5の3ページが1枚です。譜面台に並べると隣の人と重なって身動きがとれなくなることがあります。
そこでreizanはExcelを使って自分のパート譜を作りました。これだとB4サイズ1枚に収まってしまいますので誰にも迷惑をかけずに並べることができました。
三曲愛好家垂涎のCD全集がAmazonにありました [三曲]
三曲の音源を探しにCDショップに行っても邦楽のコーナーにはありません。「純邦楽」という名前で店の隅っこで別扱いです。
それもほとんどがオムニバスCDで結婚式や正月のBGM用といったものしか置いていないのが普通です。
だからreizanのような希少種の人間は、中古レコード店に偶然出ているものを探したり、HNK‐FMの邦楽番組(邦楽のひととき、邦楽百番)のエアチェックして、後日、参考音源が必要になった時に備えています。
reizanの持っている音源もかなりの数になりましたから今更必要はないのですが、偶然に、200曲以上もの箏曲地歌を収めたCDがあることを知りました。
「箏曲地歌大系」という全集でCDが60枚も入っています。通しで聴いたら丸三日はかかりそうなボリウムです。値段も税抜き180,000円と高額です。
曲目や演奏者の名前はここにありました。
当初販売されたものが好評でさらに200セット再販売されたのですがこれも完売になって、その後追加生産されたもの(オリジナルの木製ラックは付かない。)があるようです。
発売日が2002年となっていますので今もあるものなのかと思ってAmazonで検索してみたらありました。
http://www.amazon.co.jp/%E7%AE%8F%E6%9B%B2%E5%9C%B0%E6%AD%8C%E5%A4%A7%E7%B3%BB-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E3%83%BB%E6%A5%BD%E5%99%A8/dp/B000069JTT/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1377758219&sr=8-1&keywords=%E7%AE%8F%E6%9B%B2%E5%9C%B0%E6%AD%8C%E5%A4%A7%E7%B3%BB Amazonのデータ
しかも税込で145,479円まで安くなっています。23%offです。
有名な演奏家が参加した曲が多いのでこれから音源を揃えようという人には良いかもしれません。
reizanはどうかってお尋ねですか。
演奏者違いで同じ曲のダブりもありますが、すでにCDだけで1,354曲もありますので、FMエアチェックで追加していくだけで十分でしょう。
大失態でしたが、ひとに助けられました [三曲]
講習曲目は、「初鴬」と「虫の武蔵野」の二曲です。
「初鴬」は超難曲ですから相当練習したのですが、「虫の武蔵野」は他所で合奏練習をしたことがあったので音譜だけを取り出していました。
いよいよ当日になって、音譜、譜面台などはリュックサックに詰め、尺八は製図ケースの筒に入れて、これらを担いで出かけました。
講習は「初鴬」から始まりまして、そこそこ吹けたので満足していましたが、これが終わったあとの休憩時間に次の曲の音譜を出しておこうと思ったら、なんと音譜の表紙に「軒の雫」と書いてあるではありませんか。ガ~ン。
何度探しても「虫の武蔵野」の音譜がありません。もうこれはパニックです。最初に音譜を準備する段階で間違えたとしか考えられません。
それにしてもすごい間違いです。音譜を積み重ねると1mちょっとになるぐらいの冊数がありますので、曲名の頭文字で、「あ・か・さ・た・な・は・ま・や・ら・わ」に仕分けして保管しています。
「虫の武蔵野」は「ま行」、「軒の雫」は「な行」ですから間違えようがないはずですが不思議です。若しかしたらボケが始まっているのかもしれません。
次の曲は諦めて失礼しようかとも思ったのですが、同じ地区の先生が持っておられそうな気がしたので、「虫の武蔵野の音譜を二冊お持ちではありませんか。」とお尋ねしたら本当に二冊持ってきておられました。(ボケてもカンは働くようです。)
一冊貸していただいて無事に講習を受けることが出来ました。
「八重衣」の小節線なし尺八譜が出来ました [三曲]
全部で8ページです。写真は重ねたものを少しずつずらして全ページの頭の部分だけ見えるようにしています。
小節線のある譜の場合、小節を跨ぐ音符がタイのカッコで繋がれますが、その数が多すぎて見分けるのが大変でした。
それが、小節線がないことでタイは一切なくなりました。
四分の一拍ズレの音符も、十六分音符と八分音符の音符の間隔や表現に工夫をしましたのでがひと目で見分けられるようになりました。それで、有名な中散らしの部分もよく見えるようになりました。見えるようになると案外難しくないです。
さらに良かったことは、タイや四分の一拍ズレに隠れてこれまでは見えなかった、これら以外の難しい部分がはっきりしてきたことです。
あとに残された難しい部分は練習で慣れていくしかありません。その部分とは
- ヒの大メリ音(全音のハと同律)が3個含まれる2拍半
- 四分の一拍ズレて進行する半拍の連なりの中に一つだけ急に現れる半拍半(付点8分音符)
- 三十二分音符が含まれる部分
- 難しい手はないけど極端に速く演奏する箇所
自分なりの譜を作る前はすべてが難しくて手のつけようがない難曲だと思っていましたが、整理すると特に難しいのはたったこれだけです。これだったら合奏研修が予定されている12月までになんとかなりそうな気がしてきました。
余談ですが、この曲に関する資料を見ていたら、面白いエピソードがありましたのでご紹介したいと思います。
作曲者は石川勾当という人です。(勾当は盲人の官位で、検校より下、座頭より上です。)
「八重衣」は三絃(三味線)の曲として作曲されました。慣例で当道座の仲間たちの前で作曲者自身が演奏したのですが、もともと演奏が上手ではなかったので、自分の曲がうまく弾けず、皆から嘲笑され、廃曲と決まり世の中に出ないままいつか作曲者は亡くなりました。しかし石川の弟子によって細々とではありますが曲は伝わっていたようです。
その頃、京都に来ていた久留米の宮原検校という人がこのことを伝え聞き、師事していた八重崎検校(当時の著名な箏奏者・編曲家)に、このような曲が埋もれてしまうのは勿体ないと箏の手付(アレンジ)を頼みました。
八重崎検校は手付を始めましたが、中散らしの部分のあまりの手の細かさに、こんなものが箏で弾けるかと投げ出してしまいました。
一計を案じた宮原検校は、「八重崎も石川の八重衣には参って兜を脱いだ。石川は偉いものだ。」と世間の評判だと伝えました。それに怒った八重崎は「三絃で弾けるものが箏で弾けぬという法があるものか。」という気になり、一気呵成に箏の手付を仕上げたと伝えられています。
reizanが所属している都山流では、流祖中尾都山先生がこの曲に尺八の手付をされました。三絃・箏に負けないぐらいの細かい手付をされて、我々を悩ませるとともに、無類の喜びのもとを残してくれています。これはもうチャレンジするしかないでしょう。
用紙を購入しました [三曲]
これにはある程度腰のある紙でないとダメだと思い、ネットショップで紙を購入しました。A4版110K、1,000枚です。
紙の厚さは、A0サイズよりひと周り小さい四六版1,000枚の重さで表します。厚み出なく重さで表しているところが面白いです。
その重さも適当ではなく、いくつかの種類が決まっています。
- 上質紙 55kg(普通使われているもの)
- 上質紙 70kg(中厚口)
- 上質紙 90kg(厚口)
- 上質紙110kg(特厚口)
- 上質紙135kg(最厚口)
- 上質紙180kg(超厚口)
尺八譜の出来上がりサイズはB4版の用紙にB5版2ページとなりますが、reizanの持っているプリンタが最大A4版までしか印刷できないので、A4版用紙に86%の縮小印刷をして2辺をカット(1枚は糊代を残し)のうえ、2枚を貼り合わせてB4サイズにしています。
モノクロ・レーザープリンタを使っているので、トナーを乾燥させる熱で用紙の角に反りがでますのでその部分の修正作業が必要ですが、そこさえクリアすれば使い勝手は快適です。
全部で8ページありまして、7ページの裏面が表表紙になります。ここにタイトルが入るのですが、両面印刷で位置合わせをするのも面倒なのでタイトルを印刷した紙を切り貼りしています。
三絃(三味線)譜の研究 [三曲]
先日仕上げ終えた「八重衣」の小節線なし尺八譜は良い感じです。それまでは1ページ目から難儀しておりましたが、小節線を除くだけでなく、音符を目で追っていくときに一瞬紛らわしい表示になっているところは自分が見やすいように調整したのが効いています。
それは例えば、音符と次の音符の間隔が近すぎる、或いは離れすぎているところをパッと見た瞬間に違和感なく音符と音価(音の長さ)読み取れるように調整しました。
お陰で、以前は相当構えないと吹く気になれない曲だったのですが、竹調べの感覚で毎日気楽に吹けるようになりました。
音譜全体が見やすくなってリズムの難しいところはほぼ克服できましたが、今度は運指の難しいところが何箇所か見えてきました。これを重点的に練習していけば全曲演奏もできないことではないような気がしてきました。
「八重衣」の音譜づくりが一段落したところで、実は、次の難曲が控えています。それは三津橋勾当作曲の「松竹梅」です。
来年3月の三曲合奏講習会で、先輩の先生とreizanの二人が「松竹梅」の尺八を担当して模範演奏をすることが決まっています。
ところが、正直言ってこの曲は上手く吹けません。12月と2月に絃方の先生と下合わせをすることになっていますのでそれまでにはきちんと吹けるようになっていないといけません。
ということで、今度はこの曲の音譜を自分用に作り直しています。その際に意識しているのは絃の動きです。
自分が吹くときに一緒に出るのか、或いは無音なのか。これを承知しているのとそうでないのは大違いです。敵を知り己を知れば百戦危うからず、と申しますが、三曲の場合も絃方のやることが分かっていれば有利です。
そこで、尺八譜を作るだけでなく、三絃譜も研究しています。以前、民謡三味線と合わせるために横書きの「文化譜」を研究しました。
《文化譜》
ところが、「松竹梅」の三絃譜を入手してみたら、文化譜ではなく家庭式の縦書きで書かれていました。
それと、文化譜と大きく異なるのが「0」の数字は使わず「1」が開放弦を表していることです。つまり同じ数字でも勘処が一つずつずれることなります。それぞれの譜を弾き分けるのは相当難しそうです。
家庭式の糸の見分け方は、赤丸印を例にとりますと、「イ五」は一の糸、「五」は二の糸、「5」は三の糸を表しています。
reizanとしては尺八符にしないと音高がわかりませんので、Excelで「三絃(三味線)譜から尺八譜への変換表」を作ってみました。
「松竹梅」は「ハ一の二上り」ですが、ロ一とハ一、それぞれの本調子、二上り、三下りを表にしました。これを使えば三絃譜を尺八譜に書き直すことができます。
五線譜の尺八譜 [三曲]
reizanが使っている尺八譜は都山流の縦譜です。音符はカタカナで書かれていて音高ではなく運指がわかるようになっているタブラチュア譜です。
一般的な尺八は、表に4孔、裏に1孔の計5つの穴が開けられています。
その穴の押さえ方の違いでいろいろな音高を作ります。単純な運指は次のとおりです。(アルファベットの音高は1尺8寸管の場合です。)
- 「ロ」(D) すべての孔を塞ぐ
- 「ツ」(F) 第一孔(表の一番下の孔)だけ開ける
- 「レ」(G) 第一孔と第二孔を開ける
- 「チ」(A) 第一穴から第三孔までを開ける
- 「ハ」(C) 一、二、五(裏孔)を塞ぎ、三、四孔を開ける
- 「ロ」(E)
- 「ツ」(G)
- 「レ」(A)
- 「チ」(B)
- 「ハ」(D)
これがタブラチュアの特徴です。ギターの場合、指で押さえる位置が図示されたものをタブ譜と呼んでいますが、タブラチュア譜という呼び名の省略形ですから同類になります。
ギターの場合はカポタストの位置を変えると同じタブ譜でも音高が変わりますが、尺八の場合はカポタストが使えませんので長さの違う尺八に持ち替えます。
普通の尺八愛好家は都山流でも琴古流でもタブラチュアの縦譜を使っていますが、最近の曲は五線譜で書かれているものがあります。そういうサイトを教えてもらったのでちょっと覗いてみました。
http://www.mother-earth-publishing.com/catalog/default.php?manufacturers_id=35 混声合唱と尺八のための「さくら」、他
ですが、混声合唱のグループと演奏する機会のことを考えるとreizanには縁がなさそうです。
ついでにこのサイトの中をあれこれ見ていたら、沢井比河流さんの作曲された「土声」の五線譜もありました。
reizanが一生練習しても吹けそうにない難曲です。やっぱりreizanには五線譜は向いていないみたいです。
http://www.mother-earth-publishing.com/catalog/default.php?cPath=25_27_39&sort=3a&page=4 「土声」、他
三曲下合わせとイベント [三曲]
reizanは、「夕顔」「六段調」「近江八景」「都の春」「春の栄」の6曲に出演します
それぞれの曲の下合わせをしてきましたが、今回は、「六段調」を演奏する絃方の先生のお宅にお邪魔して社中のみなさんと3回目の下合わせです。
reizanが行く前に絃だけで何回か合わせておきたいのでゆっくり来てくださいと言われていましたが、1時間に1本のバスと30分に1本の電車を乗り継いでいくとどうしても早く着いてしまいます。
目的地のJR駅に着いて、どう時間つぶしをしようかと思っていたら、たくさんの太鼓の音が地響きのように聞こえてきました。
歩き始めて商店のガラス戸に貼られたポスターを見て何事が起こっているのかわかりました。
神社の参道と境内を使って街おこしの「市」が開催されていたのでした。駅から直線で400mぐらい離れているのですが都会のような高い建物も騒音もない場所ですから音がよく通るのだと思います。
花は咲く [三曲]
「花は咲く」はNHKの東日本大震災復興支援ソングですから子供たちも知っているかもしれません。
楽器編成は、尺八、三絃、箏、十七絃ですが、楽譜はすべて五線譜で書かれています。
ゆっくりなら五線譜で吹けないこともないのですが、とても実用にはなりません。ということでいつもの通りExcelを使って尺八譜に書き直しました。
あくまでも個人用ですので全部をお見せすることはできませんが、こんなイメージです。ちょっと気取って斜に構えてみました。
ことのついでに、箏譜も作ってみました [三曲]
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これはreizanの経験から会得した法則みたいなものです。「習う側よりも教える側の方が上手になる」「使う側よりも作る側の方が理解が深い」というようなことです。
尺八を吹くときには箏譜は使いませんが、ちょっと合わせにくい曲の場合は箏譜を見せてもらうようにしています。お互いの音の有無のタイミングを確認して完璧な合わせを目指すわけです。
そのためには最低でも箏譜が読めないといけませんが、作譜(浄書)をするとなると、読譜でいい加減に済ませていたところも正確に理解しないといけなくなります。それだけ知識がますわけですから多少の手間は惜しくありません。
読書に例えると、黙読と音読(或いは書き写し)ぐらいの差があると思います。
今回も尺八譜と同じくExcelを使いましたが、箏譜の方が尺八譜よりも作るのが簡単でした。一番の要因はパソコンの文字がそのまま使えることでした。書体は毛筆書きのイメージに近い「有澤太楷書」を使いました。
箏の音符は「一・二・三・四・五・六・七・八・九・十・斗(11番目の絃)・為(12番目の絃)・巾(13番目の絃)」となっています。
箏の絃は13本で向こう側から順に数えます。そして、楽譜にはその番号が表示されていますので、基本的にはその番号の絃を弾くだけです。
あとは一つひとつの音の長さがわかれば演奏できます。
何曲かの箏譜を見ていくと、箏の場合の最小音譜の表示は16分音符までということがわかりました。32分音符になると演奏中に識別できないから使われないようです。
それでは演奏できない曲ができてしまうと思われるかもしれませんが、そこはちゃんと対策されています。
32分音符が出てくる小節、或いはフレーズ、或いは章節のなかの音符を全部倍の長さで書きます。(32分→16分、16分→8分、8分→4分、4分→2分、2分→全、全→全を2小節)
それを倍の速さで演奏するように指示されます。これを小間(こま)と呼びます。
8分音符より小さい音符が出てこない場合は逆に音符を実際の半分にして速度を半分(ゆっくり)にして演奏することがあります。これは大間(おおま)と呼ばれます。大間にすると小節数が少なくて済むので、小節が少しはみ出すようなときに大間を使ってページ内に収めることができます。
ということで箏譜の最小単位は16分音符ですから、1拍に4段のセルを割り当てればOKです。
セルのサンプルでご説明しましょう。
地元の三曲演奏会に出演しました [三曲]
毎年11月3日の文化の日には地元三曲協会の定期演奏会が開催されます。
大きな会に出るときは尺八のその他大勢の一人ですが、この会ではreizan一人に数名の絃方という編成(他の尺八の皆さんは4~5名で舞台に出ているのでreizanだけが特別)です。
気が抜けない・間違えられないと責任も重いのですが、その分楽しさも大きいから好きな舞台です。
reizanが出演したのは5曲です。最初と最後は流派を超えて職格者全員で「夕顔」と「春の栄」に参加しました。
それ以外に絃方の応援で「六段調」と「近江八景」に出演し、自分の提曲で「都の春」に出演しました。
尺八を吹く前に我孫子駅の唐揚そばを食べておくと唇の調子が良いのですが、今日は全くの方向違いでしたので、コンビニで、レジの横にあるあらびきポークを買おうと思ったのですが売り切れで仕方なく「揚げ鶏(150円)」を買いました。
これが大不正解で、唇がべとついて演奏には不向きな食べ物でした。
唐揚げそばの場合は、唇についた余分な油をそば麺や汁がとってくれて程よいウエット感が作られるのかもしれません。
そのことが気になって個人参加の3曲については途中で絃とずれることもありましたが、何処を進行しているのかわかったのですぐにキリの良いところから吹いて、曲を止めることなく最後まで演奏できました。
演奏を聴きに来ていた知人に感想を聞いてみたら、「着物を着ているだけで上手そうに見えた。(尺八ではreizanだけが長着と袴でした。)」「ひとつ前の現代曲の迫力ある演奏に比べたらオーソドックスで眠かった。」ということでした。
眠くなったという感想は嬉しかったです。日頃のストレス解消に少しでもリラックスしてもらおうと思ってやっていますので狙い通りの回答でした。(実は、その他大勢で演奏しているときは、演奏しながらうとうとすることだってあるんですよ。)
楽しみな知らせが届きました [三曲]
原稿はパソコンで作られているのに、今時珍しいFAXで届いたのには訳があります。それは主催の先生が個人事業をなさっていて顧客の個人情報をパソコンで管理しておられるのですが、万一、ネットにつないで大切な情報が不正使用されたら申し訳ないと、パソコンについては頑なに単体使用に拘っておられます。だから、reizanからデータを送るときもFAXです。
今回で45回目を迎えるそうですが、個人の社中でこれだけの回数続いているのは素晴らしいことですし、何かのご縁でお誘いをいただくようになったのも嬉しいことです。
演奏曲について、
本曲の「朝の海」は、流祖中尾都山先生が作曲された尺八だけで演奏する二部合奏曲です。
古曲は名曲ぞろいです。
「ゆき」は地歌に分類される曲で、兎に角、超スローです。適当なテンポで演奏する曲は楽ですが、この曲は、一つの音を吹き始めたらなかなか次の音に移れません。下手をすると吹き始めの音を最後まで吹ききらないうちに息が切れてしまうことさえあります。運指に難しいところはないのですが、ロングトーンの音程を乱さずに吹くことと、同時に雰囲気を出すことまで求められる難曲です。
YouTubeに「武原はん」さんの地唄舞がありましたが、この伴奏と同じテンポです。
http://www.youtube.com/watch?v=ksiQm1Vze8Q 地唄舞「ゆき」
「黒髪」は扱いとしては入門曲です。音符に対応する運指をようやく覚えた頃に練習曲から離れて、始めて演奏させられる古曲です。特殊音符もあるのですが、自分の音が正しい音程かどうかもわからないまま吹かされて何がなんだかわからないまま終了して、次の曲に移ったという思い出があります。
でも、それなりに吹けるようになって改めて吹いてみるとすごく味わいのある名曲で尺八吹きには好かれている曲です。
「八重衣」はreizanのリクエストに応えていただいたものです。
演奏時間は25分から27分ぐらいで、途中に掛け合いはありますが絃のソロで尺八が休憩できるようなところはなく、難しい運指の続くところが何箇所もある難曲です。公刊譜では一生かかっても吹けるようにならないと思って自分用にExcelで音譜を作り直した曲です。
新曲の「若水」は宮城道雄の作曲です。音源を持っていないので合奏経験のない曲だと思いますが、これも楽しみです。
朝8時半に東京の集合場所に集まってから我孫子に移動して、大体10時頃には音出しスタート、途中昼食休憩を挟んで18時前まで吹きっぱなしという尺八吹きにとっては夢のような会です。
早速、主催の先生に電話をして、「参加させていただきます。」とお伝えしました。
12月と1月には小学校の邦楽体験ボランティア活動がありますので練習の手を休める暇がありません。やらなければならないことがあるのは、案外、ボケ防止に良いのではと思いながら嬉しい悲鳴をあげています。
reizanの箏譜では弾けない [三曲]
何が悪かったのかと思ったら、ピチカート(箏爪でなく、左手の指先でつま弾く奏法)の音符を置く位置が違っていたのでした。
「花は咲く」の下合せ [三曲]
アレンジ譜は「邦楽ジャーナル8月号(2013年)」の付録の楽譜を使用します。
その演奏練習のためにボランティアメンバー全員が揃って下合わせがありました。曲目は全曲の合わせを予定していたのですが、「花は咲く」に2時間以上をかけました。
メンバーの楽器編成は、尺八2、三絃1、箏4、十七絃1の8人編成です。
「花は咲く」は楽譜では速度指定が四分音符=85となっていますが、箏のパートに弾きにくい部分があるということでかなりゆっくりめで演奏しました。そうなると尺八は息が続きません。ブレスと指定された箇所以外で息継ぎをすることを了承していただいて演奏しました。
2時間経った頃には息も合って良い感じの演奏になってきました。
われわれの演奏音源はアップできませんが、ここに邦楽ジャーナルのMIDI音源があります。(--選択してください--の右側の下向きの三角をクリックすると候補のリストが表示されます。)
あとはお茶の時間にreizanと箏の先生が一対一で「春の海」を2回ほど練習しました。
春の海は、お互い昨シーズン以来ということで最初はギクシャクしましたが、2回目はスムーズに演奏できて、お茶している先生方から拍手をいただきました。
「花は咲く」の箏譜を連続譜で作りました [三曲]
なお、元の五線譜通りですとD.S.(ダル・セーニョ)やto Codaやリピート記号があってどこに跳べば良いのか判断に迷いやすいので、ベタな連続譜にしてみました。これだと繰り返しや跳躍なしで順番に弾いていくことができます。
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でも、それはそれで構いません。あくまでもExcelで箏譜を作る練習ですから使えるものさえ出来ればよいので、実際に使われるかどうかは目的外です。
これが出来るということは十七絃の譜もできるはずですから、今度は、よく知っている人が作曲した「La Neige」(十七絃とピッコロ・フルート(1尺6寸管と1尺8寸管の尺八で対応可)の合奏曲)を十七絃譜と尺八譜の対照譜(総譜)にしてみようかと思います。
「宮城の祝い唄」、「松竹梅」の下合せ [三曲]
reizanが所属している尺八流派の県支部では、支部会員の演奏技術向上のため3、4か月に一回三曲講習会を開催しています。
講師は支部内の地区輪番制で、講習会の最初に絃方と一緒に模範演奏を聴かせなければなりません。そのため事前に協演してくださる絃方社中と下合わせをして本番に望みます。
来年(2014年)3月の講習会がreizanの住んでいる地区の担当になりまして、reizanと先輩の先生の二人で「宮城の祝い唄」、「松竹梅」の模範演奏をしなければならなくなりました。
「宮城の祝い唄」は初めての曲で音譜も持っていなかったので購入しました。「松竹梅」は長すぎて滅多に舞台にかからない曲ですからほとんど吹いた記憶がありません。だから全曲合わせられるか不安がありました。
それは速いテンポについていけるかどうかという心配です。CDやテレビでの演奏にはついていけません。というか途中でどこを演奏しているのかわからなくなってしまうぐらいです。
このままでは絶対に無理と思って、Excelを使って公刊譜から自分の見やすい譜に作り直しました。
自作の譜は見やすさではピカイチですが、それでもCDと合わせると90%にテンポを落としてもついていけないところがありました。
家を出る直前まで練習したのですが完全にはできませんでした。あとは尺八の先輩先生に頼ってついていくしかないと思い割り切りました。
下合わせは、「宮城の祝い唄」、「松竹梅」の順でしたが、「宮城の祝い唄」のレッスンナンバー5番・6番のところが合わせにくくて尺八が無音になってしまう場面がありました。
心配していた「松竹梅(本調子から)」の方は、絃方の人数が多かったのでそれほど速いテンポにならず、なんとか最後までついていくことができました。
第40回NHK古典芸能鑑賞会の「松竹梅」の本調子からの所要時間、
→14分51秒(テンポ100%)
これを90%のテンポに落とし練習に使ったもの、
→16分29秒(テンポ 90%)
今回の下合わせ、
→18分58秒(テンポ 78%)
もし全曲演奏したとしたら、プロが22分で演奏するものが、28分かかることになります。
取りあえず初回下合わせを終えたので、あとは次回の下合わせまでに、「宮城の祝い唄」を完全に合わせられるようになることと、「松竹梅」の間の違うところをチェックして自作譜を完璧なものにすることです。
ところで、演奏速度の割合の計算方法ですが一般式は次のように表されます。
元の演奏時間 ÷ 対象の演奏時間 × 100
これでどうしてテンポの割合なのと思ってしまいそうですが、単純な例で計算するとちゃんとテンポの割合になっていました。
元の演奏が10分だとして、これを倍の時間の20分の演奏にすると
10分 ÷ 20分 × 100 = 50%(半分の速さ)
元の演奏が10分を5分の演奏にすると
10分 ÷ 5分 × 100 = 200%(倍の速さ)
稔りの秋 [三曲]
小学校の邦楽ボランティアの下合わせに行ったら、約9か月先の今年の文化の日(2014年11月3日)に流派を越えて地元三曲協会全員で演奏する曲の参考音源をいただきました。
曲目は山田流の「稔りの秋」です。reizanのパソコン内の台帳で音譜を所有していることは確認しましたが音源は持っていませんので有難いことです。
ところが、最近のブログに書いていますが、カセットテープの再生装置が手元にありません。
取りあえずダメもとで最安のカセット・デジタル変換プレーヤーを買うしかないかと思っています。
ところで、その際にもう一つ珍しいものをいただきました。
小学校の邦楽体験教室 [三曲]
だからreizanは授業を受ける側ではありません。絃方の先生のつてでボランティアの手伝いです。
尺八は他流派の先生とreizanの2名で、絃方は箏・三絃・十七絃で5名です。
最近は、この体験教室のパターンも固まってきて、生徒さんの入場を迎えながらreizanと箏一面で「春の海」、reizan以外の皆さんで「六段の調」の初段と三段、それから交替で箏・三絃・尺八の演奏を体験していただき、最後に和楽器の伴奏で東日本支援ソングの「花は咲く」を生徒さんに歌っていただくというプログラムです。
《「六段の調」演奏中》
この説明をした以上は、鏡が欠かせませんので自宅からB4サイズの角形鏡を持参しました。
ところが、帰宅して自分のブログをチェックしたら、3年半前にもっとわかりやすい写真を撮っていました。
次回からはこちらの写真を使おうと思います。
http://b-log-b-log.blog.so-net.ne.jp/archive/20100817 reizanブログ 尺八のアンブシュア
それにしても、歳を取るといやになるぐらい物忘れが多くなります。
三曲の下合わせで花見が出来ました [三曲]
前回は寒さに向かう時期でしたが、今回はこれから春に向かうので心も晴れやかです。
絃方の先生のお宅の敷地に入ったら目の前に満開の花がありました。前回もこの前に立ったのですが全く様子が違います。
下合わせは、「松竹梅」と「宮城の祝い唄」でした。あとは3月の講習会本番に備えて個人的に最後の仕上げをしなければなりません。
記念演奏会の情報が公開されました [三曲]
reizanは会員ですから、いつ・どこで・ゲストは誰で、ということは一年前から承知していましたが公にして良いといわれるまでは黙っておくべきと考え控えておりました。
今般、会の幹部の方が一般に向けて公表されたということは秘密ではなくなったということですからブログにアップさせていただくことにしました。
ゲストが凄いです。尺八界の貴公子「藤原道山」さん、萩岡松韻さんに勝るとも劣らない美声の持ち主の「菊聖公一」さん、そして山田流山川派の「山川芳子」さん、と豪華な顔ぶれです。
菊聖さんの唄は、東京で坂田梁山さんと共演された時に聴きましたが、その美声には圧倒されました。
世の中にこんなに美しい声の人がいるのかと聴き入ってしまいました。
記念演奏会の会場の定員は338名で、そのうち200名強は三曲協会会員と関係者で埋まってしまいますので、一般の方は100名ぐらいしか入れません。
YouTubeに菊聖さんが地歌「ゆき」の地方を務めておられるのがありました。生の声はこんなものではありませんもっと素晴らしいです。
https://www.youtube.com/watch?v=ZG8Yi8eBAw4 地唄舞「雪」
「ゆき」という曲は超スローテンポで有名な曲です。reizanが尺八で吹いたら5分もかからずに終わってしまいそうですが、それを14分かけて演奏していますからすごいです。
当然、多くの音がロングトーンになります。reizanの場合は一人で吹いていると待ちきれずにどんどんフライングして楽なテンポになってしまいます。運指は簡単ですが間を持たせるのが大変な難曲です。
スローモーションだから踊っている方も相当疲れるだろうと思います。
地元三曲協会の定期総会 [三曲]
今回の総会で来年(2015年)2月21日の創立25周年記念演奏会の事業が正式に承認されました。演奏曲目も大半が公表され期待が高まります。
ゲストは、唄・三絃の菊聖公一先生、尺八の藤原道山先生、山田流筝曲の山川芳子先生です。
藤原道山先生とご一緒させていただく尺八中心の曲は未定ですが、山川芳子先生に参加していただく曲は「稔りの秋」に決まっています。これには道山先生にも尺八一部で参加していただく予定です。
いつもは総会終了後、会場を余所に移して懇親会があるのですが、今回は地元の仕出し屋さんから弁当をとって、昼食後は地元のメンバーだけで「稔りの秋」の下合わせをしました。
仕出し弁当はお茶代込みで2,000円でしたがボリウムも味も申し分なく大満足でした。あらかじめ予想して朝食を抜いていたので完食できました。
《全体像》
《刺身と漬物》
《肉類を中心に海老とサラダとイチゴも》
《煮物》
《焼き物》
《ご飯》
食後の「稔りの秋」の下合わせは会長先生の仕切りで行われましたが、譜面で指示された通りのテンポだったので大変でした。特に第三楽章は絃譜で四分音符=88になっていますが、絃譜は四分の二拍子で書かれていて、その一小節分を尺八譜では四分の四拍子で表記していますから、実質は四分音符=176です。
尺八のパート分けはreizanが任されましたので適当に振り分けていたのですが、一部と二部の負荷は大違いでした。逆に、曲を知っていたらパート分けができなかったかもしれません。知らないということは案外よいものです。
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