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京都旅行(その3) [観光]

京都旅行の3日目は旅行に出かける前から雨だとわかっていたので、室内で過ごせる時間が長いところに、と思って京都国立博物館に行くことに決めていました。ここは初めての訪問です。

京都国立博物館といえば目玉は「宝誌和尚像」です。福岡市博物館の「漢委奴国王印」(いわゆる金印)に勝るとも劣らないお宝です。そのインパクトは尋常ではありません。

博物館に入って、案内の方に、「顔面が脱皮している仏像は展示されていますか。」とお尋ねしたら、「そちらにあります。でも脱皮しているわけではないんですけど。」と訂正されてしまいました。

すぐにその場所に着きましたが、最初は、reizanの老眼のせいか、或いは乱視のせいかと思ってしまいました。そのぐらいピントが合っていない感じでした。

宝誌_0001.jpg
《絵葉書より》

この写真を見て自分の目がおかしくなったのではないかと心配されている方。大丈夫ですよ。
あなたの目のせいではありません。像の方に原因があります。でもピンボケ写真ではありません。

和尚様の像ですから仏像ではないのですが、宝誌和尚という方は中国の高僧で大変な聖者でした。
時の帝が、かの聖者の肖像を残すべしと3人の絵師に描かせたところ、宝誌和尚は「しばらく待て、我が真影がある」と言って、顔に手を当て皮を引き裂いたところに金色に輝く菩薩の顔が現れたという伝説に基づく像です。

顔のアップはこんな感じです。絵師の一人には十一面観音に見え、もう一人には聖観音に見えたそうです。

宝誌_0002.jpg
《絵葉書より》

この「宝誌和尚」の話は、NHK第二の「古典講読」で勉強している宇治拾遺物語巻9の2(107話)「宝誌和尚影の事」の時に出てきますから今から楽しみです。

http://www.koten.net/uji/gen/107.html 宇治拾遺物語 宝誌和尚影の事 原文

http://www.koten.net/uji/yaku/107.html 宇治拾遺物語 宝誌和尚影の事 現代語訳

外はまだ雨が降り続いていたので、博物館内のレストランで食事をしました。大半の席は外国人のグループが占めているので異国に来たような感じです。
博物館や美術館のなかのレストランでの食事は、その前に良いものを観て心が満たされていて、さらにお腹も満たされて最高の気分になれます。

午後の予定は決めてなかったのですが、同行者が前日に京都のローカルニュースを見てくれていて、建仁寺の「両足院」で半夏生(はんげしょう)の特別拝観が出来ることを教えてくれました。
半夏生といえば、節分や八十八夜のような季節を表わす言葉(2016年は7月1日が該当)ですが、ここのは植物の名前です。
建物のなかから庭を拝見するという趣向のようですから雨の中では助かります。

スマホで場所を確認して市バスに乗りました。そして普段は降りたことのない「東山安井」で降りました。あとは鴨川方向に向かって歩いていくだけです。と思ったらなんと、その道の両側はラブホテルのオンパレードではないですか。同行者からは相当顰蹙を買いましたが、雨の中を戻って遠回りするのも大変なのでそのまま通り抜けました。

やがて、「建仁寺塔頭 両足院」の案内標識が見えてきたのでそれに従って進みました。受付を済ませたら本堂から書院に回って半夏生の見学です。

半夏生とはこんなものです。

1606160047.JPG

白い穂のようなものが花で、上から3枚の葉っぱだけが白くなります。白い葉っぱも一部に緑色が残っていたりするので、半化粧の字が当てられることもあるそうです。
花が枯れてしまうと白い葉は元の緑色に戻ります。

本堂から書院にかけて鶴の形を模した池が作られています。その池を取り囲むように半夏生が白く輝いています。
今しか見られない風景に大満足でした。

1606160051.JPG

1606160045.JPG

3日目はずっと雨だったので、この後、錦市場の様子を見学してホテルに戻りました。


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