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キャパの違い [尺八演奏]

本来、楽器に優劣などはありません。生まれてき背景が違いますから、音が大きいとか小さいとか、心の琴線に触れるとか触れないとか、さまざまですがそれは仕方のないことです。

reizanは、上司の勧めという曖昧な動機で30歳になったときから尺八の勉強をしてかれこれ40年になります。
これだけやっていると尺八の得意な点や弱点がわかってきます。

尺八が特に苦手なのは速いテンポです。それも連続する半音ずつの進行や難しい運指の音を何度も繰り返すようなときは腕が攣りそうになります。

でも、そんな尺八でも名人にかかると不得手な部分が無いように見えてくるから不思議です。

YouTubeに尺八とケーナの吹き合わせというのがあったのですが、失礼ながら、プロと幼稚園児ぐらいの差を感じてしまいました。
でも、ケーナを吹いている方が下手な訳ではありません。楽器の構造上、ケーナは単純な演奏しかできないのです。奏者の方はその欠点を隠すべく努力をされていますが、聴き比べるとその差は歴然です。

リコーダーを思い返してみてください。小学生がリコーダーを吹いているのはピーピーうるさいばかりでした。
これは楽器自体倍音が出ない上に、吹く人が勘違いをして勢いをつけて吹いていたためです。

大人のリコーダー演奏になると様子が違ってアカデミックになるのですが、倍音が出せないという点はどうしようもありません。
トレモロやトリルを多用してムードを演出するのですが、他の進化した楽器を追い越すことはできません。

尺八は、真竹の節を繰り抜いて五つの穴を開けただけの単純な楽器ですが、実は進化してきています。内部を砥の粉と漆で塗って管内の寸法を微妙に調整しています。その結果、得も言われぬ微妙な音を出すことができるのです。

邦楽体験教室などで、尺八は竹の節を抜いて五つの穴を開けただけ単純な楽器ですと言いますが、実は嘘で、名だたる製管師の方は、心地よい倍音を出すための研究に心血を注いでいます。

ユーザーとしての愛好家は、良い尺八に出会えるかどうかが運命の分かれ目になります。
尺八は値段が高ければ良いという方程式は成り立ちません。三曲で使える尺八の値段は20万円から100万円ぐらいです。

reizanは破格の6万円で良い尺八に出会いましたからラッキーです。(でも、そこ行き着くまでにそれ以上の値段のものを何本か買っていますので、経済的にはバツです。)

これまで楽器のことはある程度研究して、reizanの愛管をプロの方に吹いてもらったらすごい音で鳴ってくれます。でも自分で吹くとしょぼい音しか鳴りません。

これは楽器のせいではなく自分の演奏力が問われていると思います。一般に、尺八をまともに吹けるのは60代までと言われています。reizanは今年70歳になりますから尺八停年(三曲演奏にはそれなりのパワーが必要)ですが、今しばらくは頑張ってみたいと思います。


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