SSブログ
ブロングランキング参加中
ブログ村テーマ ライフスタイルブログ
ブログ村テーマ 和楽器の友集まれ!
ブログ村テーマ 旬の食材で作る料理&レシピ・食べ物

スポンサードリンク

 

尺八の指孔 [尺八改造]

reizanの愛用する1尺8寸管は修理痕だらけです。最初は5孔だったのですが、後に7孔に改造しました。まず最初は、7孔の下の方の位置が悪くて小指が攣りそうになるので位置を修正してもらいました。

その後、(多分)自分で顎当たりなど管頭部の修整をした影響で調律が狂ってしまいました。そこで最初から開いていた5孔を全部埋め戻して、新たな指孔を開けてもらいました。

その後、裏孔(第五孔)が親指を動かしづらい位置にあることに気づきましたので位置を修正してもらいました。この時は3回目でやっと今の位置に落ち着きました。

そして最近、リーフレックの存在を知って竹材でリーフレックもどきを作ったのですが、このもどきを使うと、響きが良くなって今までよりも少し息の量を落としても今までと同じ音量が得られるようになりました。

ところがそのことによって、今度は1尺6寸管のロ・ツ・レ・チ・ハのそれぞれの音の響きにばらつきがあるのが目立ってきました。

それまでは気づかなかったのですが、これももどきによる効果だと思います。
具体的には、乙レ(G音、1・2孔開・3・4・5孔閉)と乙チ(A音、1・2・3孔開・4・5孔閉)のふたつの音のとき音の抜けが悪く籠もったような感じになります。

思い返してみれば、気づく前からこの二つの音については音量も少し落ちるので息の量を増やして吹いていました。理想は、同じ息の量で吹いたときにロ・ツ・レ・チ・ハの音量のバランスが揃っていることです。

そこで、対策を考える前に発想を変えて、なぜロ・ツ・ハの方が良くなるのかを考えてみました。
ロは指孔全閉ですから管尻の穴だけが開口部になりますのでこれは検討の対象から外しました。

それぞれの運指を見ると、乙ツ(F音、1孔開・2・3・4・5孔閉)、乙ハ(C音、1・2・3・4孔開・5孔閉)となっています。

演奏するときは、どの孔を塞ぐかということを考えながら吹いていますが、実際の音の高さを決めるのは開いている指孔のうちで歌口から一番近い孔です。

乙ツの場合は第1孔、乙ハの場合は第4孔が肝です。
これに気づいたら、思い当たることがありました。第1孔と第4孔はツの半音とハの半音を出しやすくするために孔の下部を斜めに(音程に影響が出ないように)削っていたのです。だから乙ツと乙ハの音の抜けが良かったのです。

P_20190904_135813.jpg
《上:第4孔、下:第3孔》
P_20190904_135823.jpg
《上:第2孔、下:第1孔》
だったら、乙レは第2孔、乙チは第3孔が肝ですからその穴を広げてやれば良いことになります。ただし上下方向に広げると音程が変わりますからそれはやってはいけません。

残された方法は横に広げることです。左右どちらに広げるか、それとも左右均等に広げるかと考えたとき、指で隠れる側に広げた方が良いことに気づきました。

その結果が上の写真の第2孔と第3孔です。それぞれ指の付け根側に向かって削っています。

この結果、同じ息量で吹いたロ・ツ・レ・チ・ハが同じ音量・同じ抜け加減で出せるようになりました。

なお、その時に気づいたのですが、作業中に扇風機を足元に向けて弱で回していたら、口元にも来ていたらしくその風の影響だけでも音が割れたりしました。正確な確認は無風状態で行わなければなりません。

余談ですが、虚無僧の天蓋も顔を隠すだけでなく風よけの役割をしていたのかもしれません。(虚無僧の尺八は大きな音が出なかったそうです。なぜかというと、天蓋のなかで響いてうるさいからです。現在は大ホールでもマイクなしでいけるぐらいの音量が求められていますので、素人でも大きな音を出すための工夫に余念がありません。)


共通テーマ:趣味・カルチャー
スポンサードリンク

ブログランキングに参加しています。
更新の励みになりますので応援よろしくお願いします。
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。