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千鳥が居る場所 [三曲]

地元三曲協会の今年(2017年)の定期演奏会に「千鳥の曲」を提曲することにしました。

近年、難曲にチャレンジしてきましたが今年はなにかと多忙で練習時間があまり取れそうにないので、確実に演奏できる曲にしました。

「千鳥の曲」の歌詞は、前唄が古今和歌集から、後唄が金葉集(=百人一首)から一首ずつ採られています。

前唄は、「しほの山、さしでの磯にすむ千鳥、君が御代をば八千代とぞ鳴く、君が御代をば八千代とぞ鳴く」
後唄は、「淡路島、かよふ千鳥のなく声に、いく夜寝覚めぬ須磨の関守、いく夜寝覚めぬ須磨の関守」となっています。

40年近く尺八で吹いてきた曲ですが、千鳥の居る場所を勝手に海の近くと思っていました。

後唄の方は、淡路島と須磨(神戸市須磨区付近)を行き交う千鳥がうたわれていますから、海の近くで間違っていなかったのですが、前唄の方はreizanの思い込み違いでした。

前唄の千鳥が居る場所は、本当は海の見えない内陸部です。具体的には山梨県のとある場所です。

甲府盆地の平野のなかに一つだけぽつんとある山を「塩ノ山」(標高554m)といいます。

しほの山.jpg

「さしでの磯」は、山梨市内を流れる笛吹川の川岸に突き出た(差し出た)丘陵と断崖のことで、川側から見ると海辺の磯のように見えることからこう呼ばれています。ちなみに「しほの山」は「さしでの磯」の枕詞です。

差出の磯.jpg
だから、前唄で千鳥が居る場所は、海のない山梨県の川辺ということになります。信じられないような話ですが本当らしいです。


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