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完膚なきまでに叩きのめすのは△ [推薦図書]

本当は、完膚なきまでに叩きのめすのは×といいたいのですが、それほどの人生経験もないのでタイトルは△にしました。

相手に重い責任がある場合、怒りにまかせて徹底的に糾弾して立ち上がれないほどの罰を与えないと気が済まないと考える人がいたりしますが、reizanは一歩手前で引くように心掛けています。

HSP気質ですから正悪がはっきりしないとスッキリしないのですが、そこがはっきりすればその先は深追いしないという主義です。なぜなら罰を与えるのはreizanの役割ではないからです。

歴史上も、完膚なきまでに叩きのめしたことがその後の悪い結果に繋がっている例があります。
この本を読んでそういうことを思い出しました。

歴史教科書.jpg
著者は、第一次と第二次の世界大戦を食糧難と移民送出という切り口から分析して現代に通じる示唆を示してくれています。

冒頭はドイツの例です。
不作の影響で食糧難に陥ったドイツは穀倉地帯の併合などで解決を図ろうとしますが、周りの国の包囲網はアメリカなどからの輸入を阻止し兵糧攻めをします。

そしてドイツは第一次世界大戦で敗戦するのですが、戦勝国側は賠償金などでドイツに対して完膚なきほどの制裁を決めます。その結果ドイツ国民は通常動物の飼料に使われるものやそれ以下の食べ物で飢えをしのぐことになります。その不満に便乗して台頭してきたのがヒトラーです。

その後、第二次世界大戦に突入しどういう結果になったかは多くの人の知るところです。

日本の場合は、第二次世界大戦に敗戦しましたが、終戦後しばらく食糧事情が悪かったということはあるものの、完膚なきまでに叩きのめされて立ち上がれないということはありませんでした。
というよりも保護的な措置もあって敗戦国としては異例の発展を遂げました。

日本の戦争に関しては、軍部の独走などが明らかになっていますが、根本的な問題は国民が生きていくための食糧が不足していたということです。今思えばその食糧確保のための戦略・手段が間違っていたということでしょうが、その前段階では食糧確保を困難にする外圧があったことも影響しているようです。

食糧に関して飽食の必要はありません。必要十分な量が常に確保されていれば他所から奪う必要もありません。
そのバランスが崩れた結果が戦争につながったケースが大半のようです。

最近、近隣の国が迷惑な行為をしておりますが話し合いで解決する気はないようです。いっそ戦争でもして完膚なきまでに叩きのめしたらと思う人もあるかもしれませんが、やるとすれば、その国の人とその国の姿勢に同調する人全員を抹殺しないとヒトラーみたいな人が出てくるかもしれません。

第二次大戦後の日本がおかしくならなかったのは、食糧援助と経済発展の支援が受けられたからではないでしょうか。あの時、日本が完膚なきまでに叩き潰されていたら今とは違った世の中になっていたと思います。
69歳の年金生活者が、尺八を趣味として、週1回生涯大学校で学べて悠々自適の生活を送れるのは、結構恵まれた社会だと思います。


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