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秘密のルール? [尺八演奏]

reizanは地元で趣味の民謡尺八サークルに入って遊んでいますが、都山流はreizanだけで、他は琴古流の方たちです。

民謡だけをやっている分には琴古譜でも読めるのですが、メンバーの方が箏を弾ける人を見つけてきて三曲演奏もするようになって琴古譜を完全マスターしなければならなくなりました。

尺八を習い始めたら運指をおぼえて、簡単な童謡・唱歌などを演奏しながら慣れていきます。
そして、音符を見てすぐに指が対応できるぐらいになったら古曲の練習が始まります。

最初は大抵、地唄の「黒髪」から始めるようです。
都山譜では40年ぐらい前に練習した曲ですし、大好きな曲なので何回もさらっているので曲はよく知っています。

しかし、琴古譜で吹くとなると全くの初心者でちんぷんかんぷんです。
YouTubeに親切な方が解説動画(ここ)をアップしてくださっているのが大いに参考になり、何とか理解して吹けるようにはなったのですが、一つだけ書き間違いではないかと思ったところがありました。

なかでも大事なのが甲乙(琴古流では乙は呂という。)のルールです。
尺八は同じ運指で、低い方の1オクターブとその上の1オクターブが出せます。低い方を乙音、高い方を甲音といいます。

都山流と琴古流の違いで最初に気づくのが、1尺8寸管のCに相当する音の音符の書き方です。
都山流では甲乙ともにカタカナの「ハ」で表わします。旋律のなかで甲音が続いていれば「ハ」も甲で吹きますし、乙音が続いていれば乙音で吹きます。もし旋律の流れと異なる場合は音符の横に甲または乙と書いてその高さを示します。

一方、琴古流では1尺8寸管のCに相当する音の低い方を「リ」、オクターブ上を「ヒ」で表わします。

リヒのルール.jpg


その音符を見ただけでオクターブのどちらかがわかりますから便利です。(五線譜を尺八に直すときに「リ」「ヒ」の使い分けを間違えやすいというデメリットもあります。)

「黒髪」の音符の「ヒ」で迷ったのはここです。

乙のヒ.png
前後のウとレは乙音です。「ヒ」の部分だけオクターブ上の甲音で吹くと曲になりません。
書き間違いだと思って「ヒ」を「リ」に書き換えて演奏したら上手くいきました。

疑問に思っていたので、琴古流の先生にお目にかかったときにお尋ねしてみました。

お答えは簡潔でした。これは拍子外の「リ」と「五のヒ」を素早く演奏することを表していて。甲音の「ヒ」とは別物だそうです。(琴古流関係の本も何冊かもっていますが、そんなことを書いているのを見たことがありません。)

でも、別の方が書いた琴古流の「黒髪」の音譜を見せていただいて納得しました。

リヒ.jpg
運指は、1・2・5孔閉から、5孔はそのままで1・2孔開と同時に3・4孔閉にすると「リ」「レ」になりますが、1・2・5孔閉から、1・2孔開のときに5孔も開けて、続いて3・4・5孔を閉すると瞬間的に「五のヒ」の音が出て、「リ」「五のヒ」「レ」と聞こえます。
教則本で尺八を習おうとされる方がいらっしゃいますが、こういうのは教則本には書かれていません。秘密のルールというわけではなく単に文章化しにくいだけだと思いますので、ちゃんとした師匠につくことが大切だと思いました。




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