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「ハーラロ」は内吹きが良いようです [尺八演奏]

尺八の吹き方には、「内吹き」と「外吹き」があります。
初心者向けに市販されている入門書に、「尺八の歌口の内と外に息を二分するよう吹く」というようなことが書かれているものがありますが、ある程度尺八が吹けるようになるとそれは間違いだと気づきます。

入門書の例をいくつか拾ってみましょう。
『吹きこむ息が尺八の筒の中に全部入るのではなく、内部と外部に等分されなければ鳴らない』
『歌口に吹きこまれる息は、尺八の外側と内側に清々と二分されなければなりません』
『吹きだされた息は歌口の先端を二分し、管内と歌口の前面に分かれて音になるわけです』
『息は歌口の中心にぶつけるように吹きます』
『歌口の尖った部分で、息を上(外)と下(内)に二分するように吹けば鳴ります』

本だけで尺八が吹けるようになろうと思ってチャレンジしてみても、歌口で息を二分するというのを信じていたのではなかなか鳴ってくれません。
偶然に鳴ることがあったとしたら、それは二分された状態ではない状態になったからです。

都山流尺八楽会が一般の人や学生(特に小学生)向けのPR用として出版している「尺八を吹こう」(300円)に書かれている方法が一番鳴りやすいと思います。

その方法を意訳すると、
1.尺八の指孔を全開のまま持つ(その方が鳴らしやすいから)
2.唇を軽く閉じる
3.唇の合わせ目に尺八の歌口のエッジを合わせるようにして、管頭部を下唇に押し付ける
4.管頭の下部(あご当たり)が触れている位置を動かさずに、尺八を45度くらいに傾くように管尻を下げる
5.大きく息を吸ったら唇を閉じる
6.腹圧を使って口内に息を満たすと唇にすき間ができる(この時自分で吹くような形を作ってはいけない)
7.唇から漏れ出す息の方向を水平方向に保つ(慣れてきたらすき間が広がりすぎないように調節する)

この手順をふめば、遠慮がちにみても8割以上の人が一発で尺八を鳴らすことができるはずです。
この吹き方は「外吹き」です。吐き出した息は歌口の上をかすめていくだけで管の中にはほとんど入りません。

この逆に息の大半を管の中に入れるのが「内吹き」です。(個人的な感想ですが内吹きの方が昔の尺八らしい音がするように思います。)

これを視覚的に見ていただける方法がありまして、使うものはロウソクです。
火をつけたロウソクを管尻の先に置いて尺八を吹きます。「内吹き」の場合ですと火が消えますが、「外吹き」の場合は消えませんし、極端な場合は炎が揺れることさえありません。
(余談ですが、マイクを使うとき「内吹き」の場合は管尻近くに立てますが、「外吹き」の場合は口元近くに立てます。)

では何故、reizanが内吹きをしないかというと、それは外吹きの方が大きな音が出せるからです。
それに最近はA=442Hzで調絃されることが多いため、A=440Hzで製管された尺八は浮(か)り吹きをしなければなりません。多少オーバー気味に浮って管頭を強く顎に押し付けて唇と歌口の間の面積を調整してA=442Hzに合わせます。このときの吹き方は「外吹き」の方が向いているようです。

ところで、「ハーラロ」の話ですが、琴古流独自の手法で音譜では次のように書かれます。

ハーラロ.png
興味があったので琴古流先生に教えていただいたのですが、先生と同じ音になりません。「ーラ」の音程や音量が違います。先生から毎日10回ずつ練習すれば1か月で出来るようになりますと言われてやってみているのですが、最近、コツをつかんだような気がします。

それは「内吹き」にするということです。
今までずっと「外吹き」でやっていましたので、最初の沈り音から浮り音に移ったときに「外吹き」では音が鳴るスイートスポットを外れやすいので息の量も多くしていました。

「内吹き」にしてみたら鳴らすのに息の量はいらないし、鳴るポイントも見つけやすくなりました。
reizanとしては原則尺八は外吹きですが、「ハーラロ」は内吹きが良いという結論になりました。


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