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えっ!これも「ハズミ音」なの? [尺八演奏]

尺八の奏法に「ハズミ音(おん)」というのがあります。

古曲や古曲風に作曲された曲で、二つの十六分音符がその次の音も含めてある特定な音の並び方をしている場合、最初の音を付点十六分に、次の音を三十二分に吹きます。

五線譜が得意で尺八を我流で覚えた人がその部分を演奏するとぎくしゃくして邦楽とは別の曲に聞こえます。

例えば次の譜の場合、歌詞の「こ」の横にある「レツ」は、

はずみ音.png
《元の楽譜》
「レーツ」と演奏します。

レーツ.png
《実際の「レツ」の演奏》
その上にも「レツ」がありますがこちらはハズミ音の対象外です。その次の音まで見て3つワンセットで特殊なケースに該当するかどうかを判断しますが、上の方は特殊なケースに該当していません。

ハズミ音のルールはこうです。
①十六分音符の最後の二つが
②全開音またはメリ音(琴古流の中メリ)で
③その次の音(この音は全開音でもメリ音でも半音でも良い)まで含めて下降旋律の場合、①の音を弾んで演奏する

レツリ(レツロと同じ)の部分はこのルールに該当しますから、「レツ」を弾んで演奏しなければならないのです。これはツの音の位置で演奏される絃の音が大抵の場合弾んでいたり、半音または一音低い音で演奏されるからです。

これで完璧と思ったのですが実際に合奏してみると、歌詞の「ご」の横にある「チ」の音が当たっているような感じがします。ハズミ音のルールには該当しないので「ハチ」を譜どおりに十六分、十六分で吹いていたのですが、絃の音は八分音符でチに♭が付いて「」になっています。だから半音違いで当たるわけです。

音が当たる.png


尺八譜の誤植かと思って二種類の異なる尺八譜を当たってみたのですがどちらも「チ」は全音でした。

そんなことで迷っていたら同じ流派の先輩が、「ハチは弾まないとだめですよ。」と教えてくださいました。
たしかに「ハチレ」の音形は下降旋律です。しかし、ハズミ音のルールの「十六分音符の最後の二つ」には該当しません。

そんなで半信半疑でしたが、言われた通りに「ハチ」を弾んだら当たらなくなりました。

ハーチ.png


いまだに頭の中はクエスチョンマークですが、音の違和感はなくなりました。


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