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「飛躍」の裏吹き [三曲]

箏・尺八の合奏曲に「飛躍」という曲があります。タイトルどおり元気の良い曲ですが、1尺6寸管で甲音の高いところを中心に演奏するのでキンキンした音が耳につきます。

これを裏吹きする尺八譜をいただいたので、生涯大学校の尺八クラブの仲間と演奏してみました。
伴奏の箏はパソコンを使ってCDの音程を下げたものを使いました。

「裏吹き」というのは民謡尺八などで使われる手法で、例えば「甲ロ」(1尺8寸管のD音)を「乙チ」(同A音)に置き換えるように移調する手法です。これがないと尺八伴奏者はすべてのキーに対応するために12本の尺八を持たなければならなくなります。

しかし実際には金銭的な面(尺八購入費用)だけでなく、演奏上の問題で12本の尺八を持つことは困難だし意味がありません。

何故かというと普通の大人が操作できる尺八は1尺4寸管から2尺3寸管(reizanは2尺1寸管でもきついです。)ぐらいまでですから最大でも10本しか操作できません。

裏吹きをすれば単純計算で6本で済みますし、実際には裏吹き以外の移調(裏吹きに比べると吹きにくくなります)も加えれば4、5本(例えば1尺4寸管、1尺6寸管、1尺8寸管、2尺管、2尺1寸管)もあれば十分です。

移調したCDに合わせての演奏は上手くいきましたが、もう一つの趣味の民謡尺八サークルでは隔週で箏を弾いてくれる方がこられますので、「飛躍」を移調して演奏できないものかと相談しました。

調絃さえできれば、弾くときに原曲と同じ絃を弾くだけですから問題はありません。だからクリアすべき難関は調絃できるかどうかです。

そこで、次のメモをお渡しして調絃できるかどうかを確認していただきました。

P_20190821_204100.jpg
原音から下げる方向で調絃していただいたのですが、結果は第1絃に柱が立てられなくて×でした。仕方がないので上げる方向で調絃していただいたら1尺8寸管の方が良い感じだったので、これで合奏したら上手くいきました。

裏吹きが5律(半音5つ)下げですが、1尺6寸管を1尺8寸管に持ち替えたので、結果は7律下げになりました。
年寄りの耳にやさしい音になったような気がします。

21小節目を五線譜で比較すると次のように変わりました。

原音.png
《原音》
移調後.png
《7律下げ》


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